本年もどうぞよろしくお願いします。
土日が休みとは限らない仕事をするようになったので平日ポストも珍しくなくなりましたが^^;、出来るときにマイペースで書いていこうと思います。
代表曲の1つとなった「YOUNG MAN(Y.M.C.A)」(1979)を筆頭に、西城秀樹における洋楽カバー曲は無視できない重さを持っているだろう。個人的には70年代の曲はリアルタイム感に乏しいのもあって、「抱きしめてジルバ」(1984)など1980年代半ばの円熟味溢れる作風の曲が贔屓だが、ちょうどこの時期に洋楽カバーのアルバムを発表していたと知って興味を惹かされていた。しかし、オリジナルアルバムではないゆえか後年復刻がされないままできているようで入手困難だったため、長らく聴けないままだった。それがこのたび、ヤフオクにてそれなりの値段ではあったが落とすことが出来て聴くことが叶った。オリジナルアルバムではないので厳密にはこのサイトで採り上げる対象外といえなくもないが^^;、オリジナルアルバムと重複する内容ではないので、オリジナルアルバムに準ずるものと解釈して扱うこととする。この時期の西城らしい成熟した味わいを感じさせる、ぜひとも再発を期待したいアルバムだ。
そのアルバム「STRANGERS IN THE NIGHT」(1986)は、オリジナルアルバムでいうと個人的に西城有数のアルバムと思っている「FROM TOKYO」(1986)のだいたい半年後に発表されている。採り上げられている曲をみるとジャズでスタンダード扱いされているものが多いようだが、内容的にはジャズに拘るというふうでもなく多彩な味わいを感じさせる。アレンジは角松敏生バンドに在籍していた林有三が一手に引き受けている。西城の前年のアルバム「TWILIGHT MADE…」(1985)において角松が制作に大きく関わっていた経緯があるので、その際からの繋がりなのだろう。なお、このアルバムは前出のシングル曲とは異なり、英語詞による歌唱である。森田由美あたりの訳詞で聴いてみたかったのもやまやまだが、以前ほど歌詞には執着しなくなっているのでこれはこれでいいか^^;
冒頭、「What a Difference a Day Made」は躍動感溢れるタッチで気を惹いてくる。ジャズセッションで定番の曲らしいが、ディスコ調で歌ってヒットした人もいるようなのでそちらの系統にならったものか。続く「Memories of You」はルイ・アームストロングも採り上げた有名な曲で、こちらはややくつろいだ、ジャジーな味わいを残している。3曲目「Teach Me Tonight」もジャズセッションでの定番曲で、一層しみじみとした情感を高めている。LPでいうA面最後の曲は「いそしぎ」としておなじみの「The Shadow of Your Smile」。管楽をフィーチャーした長いイントロ及び後奏が特徴的だが、西城の歌いぶりは概ねオーソドックスな印象。
LPでいうB面冒頭「You Are the Love of My Life」は、直後に発表された「バラード集」と銘打たれたアルバム「PRIVATE LOVERS」(1987)にも採られているロマンティックな曲。千葉チャカ(鈴木晶子)という人とのデュエットになっている。このあとB面は知名度の高い曲が多く、「When a Man Loves a Woman」が続く。この曲も西城の歌唱は割とオーソドックスかと思うが、前曲の雰囲気を引き継いで盛り上げてくる。次が表題曲「Strangers in the Night」で、これもフランク・シナトラとかアンディ・ウィリアムスの歌唱で馴染んでいるだけに同じような雰囲気で歌うのかと思いきや、一転してリズミカルなタッチで攻めてきていて意表を突かれた^^; しかし、これもなかなか悪くない。
このアルバムはクリスマスを意識するようになる年末リリースだったためか、このあと「The Christmas Song」が収録されている。こちらは元の雰囲気に戻ってロマンティックな味わいを感じさせる。最後の「In My Life」はビートルズの有名な曲だが、こちらもいかにもクリスマスを意識したかのようなコーラスと鐘の音を思わせる響きをあしらったアレンジが特徴的。しかし唐突に終わるのでギョッとさせられる^^;