「人を救うのは医療ではない。人なんだ」
「本当に大切なのは、目の前にいる人が今を笑顔で過ごせるということだよ」
病気で亡くなった妹の子を引き取り、大学病院を辞め街の病院に勤務する医師の雄町哲郎。医療の腕もよいが、死に臨む患者に対する考え方も素晴らしい。
病床で話せなくなった患者にも、普通の人と同じように話しかけます。他の医師は患者ではなくその家族に話しかけるようですが。その根底にあるのが、「治せない病気が山のようにある。けれども癒せない哀しみはない」といった考え方です。お医者さんっていう職業は病気ではなく患者その人に向き合うべきなんですね。
哲郎が看取る患者とその家族は、なにか安心するような、スッキリするような。とにかく哲郎に全幅の信頼を置くんです。なんか感動しながら読ませていただきました。こちらは「スピノザの診察室」の続編とのこと。まだ読んでいないので読まなきゃ。
