名古屋の新聞社・生活部に第二新卒として勤め始めた仁木千春(26歳)。
同僚や取材先の人々に支えられながら、任されたコラム「名古屋メシ」をどう伝えるか日々模索しています。
その一方で、街で起こる事件やちょっとした困りごとを解決へと導くきっかけも作っていくのです。ひったくり犯の情報を掴んだり、孫から贈られた大切なバッグを取り戻したり。怪我で夢を断念した元高校球児を再び立ち上がらせたり、認知症の父親の思いを家族に理解させたり…。仁木くんは着眼点が鋭く、そして行動力があります。
またコラムの表現はどこかレトロで、名古屋らしい温かみが漂います。
・名古屋に暮らす人なら誰もが親しむ「赤だし」
・ 喫茶店文化が生んだ「小倉トースト」
・ キャベツ入りしょうゆ味の「たこ焼き」
・ 一度食べたら癖になる「あんかけスパゲティ」
・ 名古屋名物の王道「ひつまぶし」
第二弾があるなら「味噌煮込みうどん」や「味噌カツ」もぜひ取り上げてほしいところです。作者・森崎緩さんは『総務課の播上君のお弁当』以来、気になって追いかけている作家。今回も期待を裏切らない作品でした。
