自分のことを悪く思われているのではないかと不安になり、つい無口になってしまう“しずさん”。挨拶されてもどう返せばいいのか分からず、結果として無視してしまうような不器用さがあります。
そんなしずさんが、初めて見かけた「和処こよみ」に一人で入るなんて、ちょっとした冒険です。しかも、学生のように若い店主・五月くんとの会話が驚くほど弾むのです。もちろん、五月くんの料理の美味しさや、ポーランド製の食器のかわいらしさに胸がきゅんと高鳴る瞬間も。
マグカップに描かれた緑の木を見て、「もしかしたらこの木にも、うぐいすが……隠れているかもしれませんね」なんて言えるしずさんは、もう“無口”じゃないですよね。
しずさんは、推しである五月くんに会いに行くことを楽しみに、仕事も頑張れるようになっていきます。人見知りなところは相変わらずですが、推しがいるだけで、日々はこんなにも軽やかになるんですね。
しずさんの春は、まだ始まったばかりです。
