飛騨高山の独身社員寮の食堂でまかないさんとして働く有村千影。
人見知りで自己肯定感低めの25歳。
千影にとって、明るく楽しそうに、また自己肯定感も高そうに見える若手社員たち。けれど彼らにも悩みが。千影は彼らの郷土料理を作ることで彼らを励まそうと奮闘します。
まず彼らとの何気ない会話から情報を引き出そう、でも何気ない会話が千影は苦手。嬉しくてもちゃんと笑った顔になっているか心配。陽キャの人に当たり前のことでも、当たり前にできないことがあるんです。そんな千影の料理は彼らに大好評。料理をほめられるとやっぱり嬉しい。自身ではわからないのでしょうが、千影は徐々に会話ができるように、ぎこちなさはあるものの笑顔も。
料理の描写はわかりやすく為になります。焼きおにぎりなんか、簡単そうですが、ちょっと手間がかかっています。醤油にごま油にみりん、これだけで美味しそうです。このような描写が散りばめられていて、うれしいです。
高山の街並みと宮川、漬物や木工家具など懐かしさが感じられる設定に、若い彼ら。ほんわかしながら読ませていただきました。温かい気持ちになりました。
