洋食屋で食べたオムライスを最後に、置き去りにされ施設で育てられた西山匠海、現在18歳。

 

食事の時に音を立てただけで父から暴力を振るわれ、母に洋食屋に置き去りにされ、施設では里親候補にできるだけいい子を演じ、、、。でも食事の時に取り乱してしまうため引き取り手はなく、18歳で施設を出なければならない。これだけで涙が出てしまいます。

 

匠海はオムライスを食べた洋食屋を探すも、そこは小料理屋「絶(たえ)」の看板が。そこのママの小藪妙(30代半ば)にアルバイトとして採用され、住むところがないことで一緒に住むことに。

 

匠海はオムライスをつくり、絶望オムライスという名前でランチ営業することになります。料理もしたことがなかった匠海は、妙と毎日毎日卵焼きの練習。フライパンの使い方も分かりやすく描写されています。

 

この作品は、絶望から這い上がっていく希望を教えてくれます。妙を通して、ちょっと変わった女優や精神的に繊細な作家、いろいろな常連さんがいて、また妙の純粋な想いを受けて、匠海は少しずつ自信をつけ、少しずつ自分の感情を出せるようになります。

 

まだまだ完全ではないけれど、幸せをつかもうとする匠海に共感できました。

頑張って!と応援しながら読ませていただきました。