新卒9か月で退職したみなと。

公園の草むらにあった古いポストを見つけ、開けてみると中には手紙が。みなとは返事を書きます。悩みを少しずつ書いていくと、返事がきます。さらに手紙を書くと返事あるかなぁ、返事まだかなぁ、なんて書いてくるかなぁと少しワクワクした気持ちに。「手紙を書いているときは、言葉や感情をゆっくり拾い集められる」ようです。手紙のお相手は不登校の高校生の飛鳥。

 

お互いに文通で心を癒され「ないなら、つくっちゃえばいいんですよ、仕事」と、文通屋さんを始めます。

 

仕事として文通を希望する人が集まるかどうかの不安が過ぎ去ると、仕事で手紙を書くことが少しずつ苦痛に。「好きで始めたはずのことがどんどん義務になって枷になっていく」。

 

みなとと飛鳥はぶつかりあいながら、強い絆で苦痛を取り除く方法を探します。

この文通屋さんが二人にとってかけがえのないものなんでしょうね。

 

みなとと飛鳥の創造力やスマホの時代だからこその手紙の良さに一気に読んでしまいました。二人の正直な気持ちをそのまま仕事にし、困難を乗り越えながら工夫していく姿は素晴らしかったです。