石狩七穂は求職中。

いとこの結羽木隆司は休職中。

言葉で発したら大人でも迷うのに、小学生にそう言っても、、、無理でしょ。

 

大きな会社を休職し祖父が使っていた古民家・我楽亭に閉じこもる隆司のもとへ、七穂は家事全般をお手伝いすることに。掃除をしたり、作り置きの食事を作ったり。

 

まずは豚バラから、豚汁・豚汁ベースの担々麺ならぬ担々うどん・ポタージュと3品を作ります。どれも美味しそう。簡単そうに作っていますが、私にはまだハードルが高いような、材料をそろえるのが手間がかかるような…。

 

別の日には牛すじを使った、煮込み・牛すじ煮の炊き込みご飯・牛すじのお好み焼きを作り、さらに別の日には、豚バラのブロック買ってきて、豚の角煮・豚バラをダイスカットしてからのポークビーンズ・ゆで汁を使った炊き込みご飯を。七穂ちゃんすごい!しかもどれも美味しいようです。

 

隆司くんは噓をついて困っている小学生を助けたり、町内会の役員を引き受けさせられたり、閉じこもっていたとは思えないような活躍をします。もともと頭がいいんですね。何が最善なのかを考え行動します。

 

七穂も家事代行サービスを始めます。この行動力、決断力は素晴らしいです。

 

「おいしいベランダ」シリーズの作者・竹岡葉月さんの作品と気づき手に取りました。お料理小説、お仕事小説であり、ほのぼのとした恋愛小説でもあり、優しい気持ちで読むことが出来ました。面白かったです。