姑の一子と嫁の二三(ふみ)が東京の佃で営む「はじめ食堂」を舞台にしたシリーズ15作目です。
今回は、野菜の移動販売をする松原団とラーメン店を営む相良千歳の結婚式に始まり、千歳の妊娠、産休育休中のラーメン店の休業中に店をどうするかといった切実な問題を解決していく内容です。
その中に、
・千歳の両親のおむすびにまつわるエピソードや、
・霊能者の能力とその能力ゆえの束縛についての話、
・さらにパン屋の起業を反対された永野つばさにお試し期間を設けることでwin-winとなるようなことを提案したり
と盛りだくさんです。
起業のお試し期間は、先日読んだ「キッチン今日だけ」みたいな感じですね。
一子、二三、皐、割烹八雲で修業中の万里、それに店の常連さんたちの笑顔にあふれたこの作品、登場人物も少しずつ増えながら、ますます絶好調です。今まで1月と7月に新作が出ていますので次作は7月に発売でしょうか。期待しています。