品川料理学園の家柄の娘・品川留希子と、

戦前にその品川家のお手伝いをしていた「しず」。

 

自由に生きることができる留希子に対し、しずは妾として陰に生きることになります。それぞれの話しが展開され、時間が行ったり来たりするので最初は読みづらかったかな。やがて二人の人生は時代を超えてレシピで結び付きます。またたくさん出てくるメニューやレシピに感心しきりです。心もお腹も一杯になる一冊でした。

 

色々なレシピや調理に関する事柄が載っていますが、チャレンジしてみたいので備忘として記載します。

・干物:自家製なんですね。鯛とカマスは塩、イワシはみりん干し。鯛の干物は軽く焼いて熱燗に浸し骨酒にするそうです。香ばしそうで、美味しそう♪

・生姜焼きのタレ:冷凍しているそうです。生姜・リンゴジュース・玉葱・醤油などをミキサーにかけて作るそうです。

・タケノコご飯:筍と油揚げを刻んで、ツナ缶をどばっと入れて、麵つゆもどぼどぼ入れるだけ。量は書かれていませんが、なんとなくでやってみます。

・梅ジュース:冷凍した梅の実を鍋に入れ。梅と同量の砂糖、倍量の水を加えて火にかける。沸騰したら火を弱め、さらに15分ほど煮る。一晩おくともっと梅の風味がジュースに移るようです。