シェフ工房が製作・販売するキッチン用品をこよなく愛し、就職までした新津七雪。商品開発の部署・企画開発室に配属され、やる気満々です。学生のころからシェフ工房のキッチン用品を愛用し、素晴らしいと感じつつ、こうなったらもっといいのになぁと考えていただけあって、製品知識は営業マンよりも凄いんです。

 

ただそこに立ちはだかるのが、新津たちが企画したものを実際に作る製造部の忠海仁志。こちらも素材や品質、色や使い勝手、さらには万人受けするかにこだわりがあります。んっ?対決か?と思いましたが、お互い主張することでいいものが生まれるんですね。新人の新津も試作品を実際に使ってみて意見を出していきます。

 

北海道が舞台となっており、トウモロコシやホタテなど美味しいものだらけ。それらをシェフ工房のキッチン用品でつくると、そりゃ食べたくなります。

 

企画開発室のチームワークの良さ、新津を良く想う営業の茨戸、楽しそうな会社で羨ましいです。新津の「欲しいものノート」は、商品企画のアイデアや茨戸との市場調査という名のデートでの気付きで埋まっていくのでしょう。これは続巻もあるなと思っていますが、どうでしょうか?明るく楽しい雰囲気になれる一冊でした。