斉に虐げられている弱小国の燕に、製鉄技術を持ち込み、さらには趙との軍事同盟を秘密裏に締結するさせるため、公孫龍は陰から支えます。趙の恵文王と燕の昭王それぞれから絶大の信頼を得て、それぞれの利害を合致させ、同盟に至るまでの手腕は公孫龍ならではです。時代を高いところから俯瞰しているのでしょうね。さらに、燕と趙に秦などを加えた連合軍の采配を燕の楽毅が振ります。

 

「人の偉さと幸福のありかたはなんであるのか、考え直してみなければなりません」

「(たとえ王であっても)人は悩み苦しみつづけるものだ」

 

今巻も公孫龍は冒険のように動くことで優秀な人材と巡り合います。これは神懸かり的です。彼らは今後重要な役割を担うのでしょうね。

 

第四巻は「和氏の璧」から始まるようです。宮城谷さんの「奇貨居くべし」に出てきたあれですね。これはますます待ち遠しいです。