鑑賞の途中、ふと気がつくと、掌にものすごい汗をかいていました。
- リリイ・シュシュのすべて 通常版 [DVD]/ビクターエンタテインメント
- ¥4,935
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- 田んぼ、誰もいないホーム、ガラガラの電車…
- 行ったことはなくても懐かしさを感じてしまうような田舎町。
- そこで過ごす、どこにも行けない中学生たちの、灰色の3年間。
いじめ、援助交際、レイプ、自殺という重たいテーマが、むごく、生々しく描かれます。
それでも張りつめたような美しさや透明感を感じてしまうのは、
物語の底に流れつづけていたドビュッシーのアラベスク効果でしょうか。。。
市原隼人演じる蓮見が、まさに「小さくて白くてかわいい」のでした。
「うちの子にならない?」と確かに言いたくなる。
弱くて、でもしっかり怒りや考えをもっている姿がいじましい。
蒼井優演じるしおりのように、自分を見失って死を選んでしまうのではないか……とはらはらしながら見ました。
物語終盤でもまだ、いろいろな痛みで呆然としていたような印象が。。
けれど、逆境から這い上がろうとする久野さんのうしろにたたずむ蓮見の姿をみて、
きっと大丈夫になっていくような気がしました。
スキンヘッドを帽子で隠しながら、優雅にピアノをひく久野さん、
そのきれいな音色と、光でいっぱいになった音楽室。
映画はそこで終わります。
蓮見は先生から託された伝言を、久野さんに伝えることができたでしょうか。











