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∂矛盾社会序説 

 

∂『矛盾社会序説』は次に当てはまる人達に進めたい!
【お薦めしたい方 1】社会学の学生と研究者
筆者の御田寺圭氏は多数の社会学者から反感を買っていますが、御田寺圭氏のアプローチは社会学的。
そのアプローチとは、
「人は誰でも自分の行動の理由や結果を本人でさえも正確には把握できない。ミクロ的に正しい行為・現象であっても、マクロ的に正しいとは限らない。ミクロを観るだけでは個人と社会の相互作用を発見できない。だからマクロの客観的なデータを集めることで、個人と社会の相互作用を発見する」というもの。つまりエビデンスを重視しています。 
公開されている客観的・量的データを参照し、さらに個人の語りという質的なデータも参照します。ホッブズのような古典も重視しています。
ピエール・ブルデュー、エミール・デュルケームら社会学の偉人たちから影響を感じる。

【お薦めしたい方 2】少子化問題、ジェンダー問題、フェミニズムに関心がある方
インセルなどの新しいテーマが考察されています。日本とアメリカの違いについても考察があります。

【お薦めしたい方 3】表現の自由に関心がある方
8章「「お気持ち自警団」の誕生と現代のファシズム」は必読です。「現在は表現の自主規制と私的制裁を求める「お気持ち自警団」が台頭しているが、やがて将来は争いに疲れた人々が「リヴァイアサン」を召喚し、巨大な公権力が表現を規制する」。

【お薦めしたい方 4】貧困、ホームレス問題、障害者福祉、差別の問題に関心がある方。
個人が自由を求めると疎外される人が必ずいるという現象を、広く深く掘り下げて考察しています。

【お薦めしたい方 5】ポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)、ポピュリズム、自己責任論に関心がある方。政治家。
10章「「公正な世界」の光と影」、11章「橋下徹はなぜドナルド・トランプになれなかったのか」。
「日本では非エリートからエリートへの移動がアメリカより容易だから、ポピュリズムが生まれず、自己責任論が支持される」
「今後日本の巨大な無党派層の支持を集める政治勢力が現れる可能性がある」。

 

@建前ばかりの社会が目を背け続ける「透明化された存在」の話を始めよう。
ネット上で賛否を巻き起こした『白饅頭note』、遂に書籍化。

∂佐々木俊尚(作家・ジャーナリスト)
古びた矛盾を終わらせ、
本当の「公正さ」を取り戻すために。
これはその議論の土台となるべき素晴らしい本だ。

∂飯田泰之(明治大学政治経済学部准教授)
「かわいそう」は正義か?
SNSが可視化した私たちの関心と無関心を語る
等身大の論考集。

かかわりあう誰かを自由に選べることは、選ばれることのない誰かが存在することと裏表であり、
耳ざわりの良い建前の背後で、疎外された人びとの鬱屈がこの社会を覆っている。
「社会が自由を謳歌するためには不自由をこうむる人柱が必要不可欠である」という、
現代社会の「矛盾」に切り込み、語られることのなかった問題を照らし出す。

「かわいそうランキング」下位であるということは、
ほとんどの人からかわいそうと思ってもらえないどころか、
その存在を認知すらされず「透明化される」ことを含意する。
場合によっては、「自己責任だ」「自業自得だ」と
石を投げられることすらあるかもしれない。
そうした人びとの、誰の目にも触れることのなかった小さな祈りを、
本書の19編にまとめたつもりである。(本文より)

【目次】
01 「かわいそうランキング」が世界を支配する
02 男たちを死に追いやるもの
03 「男性 “避" 婚化社会」の衝撃
04 外見の差別・内面の差別
05 「非モテの叛乱」の時代?
06 「ガチ恋おじさん」――愛の偏在の証人
07 「無縁社会」を望んだのは私たちである
08 「お気持ち自警団」の誕生と現代のファシズム
09 デマ・フェイクニュースが「必要とされる社会」
10 「公正な世界」の光と影
11 橋下徹はなぜドナルド・トランプになれなかったのか
12 なぜ若者は地元から去ってしまうのか
13 「働き方」の呪縛
14 ベーシックインカムが解決できない問題
15 疎外、そして近代の甦生
16 「ひきこもり問題」のパースペクティブ
17 この社会には透明人間がいる
18 「社会的な死」がもたらすもの
19 相模原事件の犯人を支持した人びと

∂内容(「BOOK」データベースより)

社会が「自由」を謳歌するには「不自由」をこうむる人柱が必要不可欠であり、耳あたりのよい建前の背後で、疎外された人びとの鬱屈がこの世界を覆っている。現代社会の「矛盾」に切り込み、語られることのなかった問題を照らし出す。

∂著者について

御田寺圭(みたてら・けい) 

https://mobile.twitter.com/terrakei07
会社員として働くかたわら、テラケイ、白饅頭名義でインターネットを中心に、
家族・労働・人間関係などをはじめとする広範な社会問題についての言論活動を行う。
「SYNODOS(シノドス)」などに寄稿。「note」での連載をまとめた本書が初の著作となる。

 

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