∂金子みすずの詩 | 808someting2loveのブログ

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∂詩の中のみすず

∂言葉の持つ力と気概を改めて感じます、ひとつのことばで人は生きられるのです!金子みすずさんの生涯を見てもそれを痛感しています、言葉がけ。大切なものを伝える為に心してやり続けいかなければならないことだと感じます。言葉受けの姿勢も襟を正してやり続けていかなければならないと思います。生きるってその繰り返しの中にあるささやかさのような気がしています。

 

⌘みすず

       

金子 みすゞ(かねこ みすず、1903年明治36年)4月11日 - 1930年昭和5年)3月10日)は、大正時代末期から昭和時代初期にかけて活躍した日本童謡詩人。本名、金子 テル(かねこ テル)。

金子みすゞ
(かねこ みすず)
Kaneko Misuzu.jpg

写真館にて撮影(20歳)

誕生 金子 テル(かねこ テル)
1903年4月11日
山口県大津郡仙崎村
(現・長門市仙崎)
死没 1930年3月10日(26歳没)
墓地 遍照寺(山口県長門市)
職業 詩人
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 郡立大津高等女学校
ジャンル 童謡
代表作 『私と小鳥と鈴と』
『大漁』
 
 

大正末期から昭和初期にかけて、26歳で死去するまでに500余編もの詩を綴ったとされる。1923年大正12年)9月に『童話』『婦人倶楽部』『婦人画報』『金の星』の4誌に一斉に詩が掲載され、西條八十からは「若き童謡詩人の巨星」と称された。

 

⇨わたしと小鳥と鈴と

「わたしが両手をひろげても、 お空はちっとも飛べないが、 飛べる小鳥はわたしのように、 地面(じべた)をはやくは走れない。 

わたしがからだをゆすっても、 きれいな音は出ないけど、 あの鳴る鈴はわたしのように、 たくさんなうたは知らないよ。 

鈴と、小鳥と、それからわたし、 みんなちがって、みんないい。」 

 

お魚  

海の魚はかわいそう。

お米は人につくられる、
牛はまき場でかわれている、
こいもお池でふをもらう。

けれども海のお魚は
なんにも世話にならないし
いたずら一つしないのに
こうしてわたしに食べられる。

ほんとに魚はかわいそう。


大漁(たいりょう)

朝やけ小やけだ
大漁だ
大ばいわしの
大漁だ。

浜はまつりの
ようだけど 
海のなかでは
何万の
いわしのとむらい
するだろう。

土と草

かあさん知らぬ
草の子を、
なん千万の
草の子を、
土はひとりで
育てます。

草があおあお
しげったら、
土はかくれて
しまうのに。


草の名

人の知っている草の名は、
わたしはちっとも知らないの。

人の知らない草の名を、
わたしはいくつも知ってるの。

それはわたしがつけたのよ、
すきな草にはすきな名を。

人の知っている草の名も、
どうせだれかがつけたのよ。

ほんとの名まえを知ってるは、
空のお日さまばかりなの。

だからわたしはよんでるの、
わたしばかりでよんでるの。


しば草

名はしば草というけれど、
その名をよんだことはない。

それはほんとにつまらない、
みじかいくせに、そこらじゅう、
みちの上まではみ出して、
力いっぱいりきんでも、
とてもぬけない、強い草。

げんげはあかい花がさく、
すみれは葉までやさしいよ。
かんざし草はかんざしに、
京びななんかは笛になる。

けれどももしか原っぱが、
そんな草たちばかしなら、
あそびつかれたわたしらは、
どこへこしかけ、どこへねよう。

青い、じょうぶな、やわらかな、
たのしいねどこよ、しば草よ。


お花がちって、
実がうれて、

その実が落ちて
葉が落ちて、

それから芽が出て
花がさく。

そうして何べん
まわったら、
この木はご用が
すむかしら。


こッつん こッつん
ぶたれる土は
よい畑になって
よい麦生むよ。

 

朝から晩まで
ふまれる土は
よい道になって
車を通すよ。

ぶたれぬ土は
ふまれぬ土は
いらない土か。

いえいえそれは
名のない草の
お宿をするよ。


まゆとはか

かいこはまゆに
はいります、
きゅうくつそうな
あのまゆに。

けれどかいこは
うれしかろ、
ちょうちょになって
とべるのよ。

人はおはかへ
はいります、
暗いさみしい
あのはかへ。

そしていい子は
はねがはえ、
天使になって
とべるのよ。


つもった雪

上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしていて。

下の雪
重かろな。
何百人ものせていて。

中の雪
さみしかろな。
空も地面(じべた)もみえないで。


春の朝

すずめがなくな、
いいひよりだな、
うっとり、うっとり
ねむいな。

上のまぶたはあこうか、
下のまぶたはまァだよ、
うっとり、うっとり
ねむいな。


足ぶみ

わらびみたよな雲が出て、
空には春がきましたよ。

ひとりで青空みていたら、
ひとりで足ぶみしましたよ。

ひとりで足ぶみしていたら、
ひとりでわらえてきましたよ。

ひとりでわらってしていたら、
だれかがわらってきましたよ。

からたちかきねが芽をふいて、
小みちにも春がきましたよ。


なかなおり

げんげのあぜみち、春がすみ、
むこうにあの子が立っていた。

あの子はげんげを持っていた、
わたしもげんげをつんでいた。

あの子がわらう、と、気がつけば、
わたしも知らずにわらってた。

げんげのあぜみち、春がすみ、
ピイチクひばりがないていた。


ふうせん

ふうせん持った子が
そばにいて、
わたしが持っているようでした。

ぴい、とどこぞで
ふえがなる、
まつりのあとのうらどおり、

あかいふうせん、
昼の月、
春のお空にありました。

ふうせん持った子が
行っちゃって、
すこしさみしくなりました。


はだし

土がくろくて、ぬれていて、
はだしの足がきれいだな。

名まえも知らぬねえさんが、
はなおはすげてくれたけど。


もういいの

−もういいの。
−まあだだよ。
びわの木の下と、
ぼたんのかげで、
かくれんぼうの子ども。

−もういいの。
−まあだだよ。
びわの木のえだと、
青い実のなかで、
小鳥と、びわと。

−もういいの。
−まあだだよ。
お空のそとと、
黒い土のなかで、
夏と、春と。


あさがお

青いあさがおあっち向いてさいた、
白いあさがおこっち向いてさいた。

  ひとつの蜂(はち)が、
  ふたつの花に。

  ひとつのお日が、
  ふたつの花に。

青いあさがおあっち向いてしぼむ、
白いあさがおこっち向いてしぼむ。

  それでおしまい、
  はい、さようなら。

 

 

⇨こだまでしょうか

「遊ぼう」っていうと 「遊ぼう」っていう。 

「ばか」っていうと 「ばか」っていう。 

「もう遊ばない」っていうと 「遊ばない」っていう。 

そうして、あとで さみしくなって、 
「ごめんね」っていうと 「ごめんね」っていう。  

こだまでしょうか、 いいえ、誰でも。

 

⇨明るい方へ

明るい方へ 明るい方へ 
一つの葉でも 陽のもるとこへ 
やぶかげの草は。 

明るい方へ 明るい方へ 
はねはこげよと 灯のあるとこへ 
夜とぶ虫は。 

明るい方へ 明るい方へ 
一分もひろく 日のさすとこへ 
都会(まち)に住む子らは。

 

⇨いぬ

うちのだりあのさいた日に、 酒屋のクロは死にました。 

おもてであそぶわたしらを、 いつでも、おこるおばさんが、 
おろおろないておりました。 

その日、学校(がっこ)でそのことを、 
おもしろそうに 話してて、 
ふっとさみしくなりました。

 

⇨不思議

私は不思議でたまらない、黒い雲からふる雨が、銀に光っていることが。 

私は不思議でたまらない、青い桑の葉食べている、蚕(カイコ)が白くなることが。 

私は不思議でたまらない、たれもいじらぬ夕顔が、ひとりでぱらりと開くのが。 

私は不思議でたまらない、誰にきいても笑ってて、あたりまえだ、ということが。

 

⇨蓮(はす)と鶏(にわとり)

泥のなかから 蓮(はす)が咲く。 
それをするのは 蓮(はす)じゃない。 

卵のなかから 鶏(とり)がでる。 
それをするのは 鶏(とり)じゃない。 

それに私は 気がついた。 
それも私の せいじゃない。

 

 

∂みすずの言葉

人間は特に、無いものねだりばかりをして、
せっかく授かっている宝物を、
充分に生かせずに、その人生を終えてしまっています。

これは、本当にもったいないことですし、
時間の浪費とも言えます。

あるもの、授かっているものを、
最大限に生かしていくことにこそ、
全力でエネルギーを注ぎ、
時間を使っていくことですね。

 

そして、自然界の存在は、
全てが唯一無二の存在です。

違うことが自然ですし、
同じようにしようとすること、
同じになろうとすることは、
とても不自然なことです。

その違いを認め、
他の存在の違うところも、
全て受け入れていくことですね。

自分と違うことを、
排除したりするのが、
人間が陥りがちな傾向です。

これは、非常に滑稽なことです。
 

ぜひ、あなただけの良さを、持ち味を、
最大限生かすことだけを考え、チャレンジしてください。

そして、自分と違う、自分以外の全ての存在も尊重して、
その持ち味を生かせるようにしていってください。

この両輪があってこそ、
あなたの才能の進化も、事の成就も、
実現していくことになりますね。

 

金子さんの、こんな言葉もありました。

お花が散って、実が熟れて、
その実が落ちて、葉が落ちて、
それから芽が出て、花が咲く。

 

明るい方へ 明るい方へ

 

 

見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。

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