ダンナに負ける 自分をさらす ⑤ ~最終章 宿題~ | 心理カウンセラーあきねぇの『正義の剣をおろして負ける”極上“の女』

心理カウンセラーあきねぇの『正義の剣をおろして負ける”極上“の女』

「自分に素直に生きる」って難しい
でも難しくしていたのは自分だった…

パニック障害、パートナーシップ、子育てに悩んだ看護師が
カウンセラーになりました。

そんな私の
気づきや葛藤、人にさらして負けてもいい日々を綴ります

カウンセリング中、美世さんから
『相手に知られずにスマートに自分を変えようとしない』
『地べたを這って泥臭くやれ』
『その変わろうとしたいきさつをも、自分の思ったことも、カウンセリングを受けて相談したことも彼に言え』
と言われなんとか覚悟を決めたあと、最後に出された宿題
 
 

「私はあなたのために、かわいい女になります」と彼に言ってくるガーン

 
 
 
「え゛ーーーーー!!!!!」
それ以外の言葉はでてこない
ありえないと思った
そんな風にホントの私を見せて、もしすべてが終わってしまったらもう立ち直れない
素っ裸で戦いに行く気持ちになった
 
 
もう武器は捨てるとうさこの本心屋流 戦わないで生きていく』
を読んだときに決めたんだった
 
 
撃沈したときには仲間がいてくれる
 
美世さんも応援してくれる
 
そしてがんばった自分を私は笑わない
 
 
 
 
酔った勢いで言わないこと
女優にならず棒読みで低い声で言うこと
との指導を受けて帰ったけど
言おうとしてもなかなか言えず
 
 
マスターコースの合宿も終わり
合宿中にみんなに相談して
こんちゃんチーの男子二人相手に
真剣に告白練習させてもらった
恥ずかしいながらも必至だった
 
 
 
 
 
2週間がたったある夜
彼を個室に呼び出して
意を決して言った
 
 
 
どうしても「そうだね」と言えなかったこと
これからも言えずに謝ると思うこと
父や兄のこと
カウンセリングを受けたこと
私があなたに負けたくなくて、素直に謝れなくてこじらせていたこと
そしてこんな面倒くさい私をあなたが全部知っていたこと
 
そして最後に宿題のセリフも伝えた
「私はあなたのために、かわいい女になります」
泣きそうになって、言葉を発するのがやっとだった
がんばらなくても棒読みでしか言えなかった
 
 
あなたを受け入れたい
そしてこんな私を受け入れてくれることを感謝している
そのことを伝えたかった
こんな機会はないと思って、宿題をもう一度言ってみた
「私はあなたのために、かわいい女になります」
やっぱり泣きそうで棒読みで、言葉を彼に差しだすのが精一杯な私がいて
「泣けばいいのに不器用だね」と、もう一人の私が言っていた
 
 
彼は真剣な話をすると目をそらすクセがある
向き合うのがこわいと以前言っていた
それでも黙って聞いてくれていた
 
話し終わっても無言だし、無表情だったから「がんばって言ってみたから、感想がほしいなぁ」って言ってみたら、彼は少しビールを飲んでこう答えた
 
 
「人って上手くいかないとき何かを変えようとするけど、本当にやってみるのはスゴいと思う」
「俺はあきに三つ指ついて俺についてきてくれとは思ってないよ」
 
 
「ありがとう
全部に『はい』って言わないかもしれないけど、あなたのすべてを受け入れたいと思ってるよ」ともう一度伝えた
 
 
「ありがとう、嬉しいよ」的なことを言ってくれるかと思っていたからセリフは期待はずれだったけど、彼のかすかなにやけ顔を見付けた私はそれで充分だった
 
 
 
なにより私の心が軽くなった
隠すものがない
構える必要がない
見張ることに意味がなくなる
 
彼に悪者を演じてもらわなくていい
彼を素直にヒーローにしたらいい
彼に幸せにしてもらうんじゃない
私が私を幸せにできるんだ
 
私が選ぶ
私がそうだと決めるだけでよかった
「うわあーそうだったんだ」
腑に落ちるってこういうこと!!!
 
 
 
大きな気付きをくれたダンナさんありがとう
感謝しかありません
「私はあなたのために、かわいい女になります💓」
 
 
 
 
長い長い独り言に
お付き合いくださいまして
ありがとうございました爆笑