加筆して再び更新します。
Madonnaの20世紀最後のアルバム『MUSIC』(2000年)より
3rdシングルの「What It Feels Like For A Girl」を紹介します。
先週はMadonnaのはっちゃけたダンスミュージックばかりを紹介しましたが、
今週はMadonnaのMadonnaたる所以の本当の理由がある曲を紹介します。
(最近、Madonnaは女性より
同性愛者の権利のほうが進んでいるという発言しましたね)
静かなハウスミュージックのサウンドをバックに
Madonnaが不満たっぷりに歌います。
(ちなみにこの曲のリミックも最高です)
Madonnaもこの曲についてこう言っています。
『この曲は娘のルルドにささげた曲よ。でも同時に人との関係や男性の扱いにおいて、成功しすぎるのは必ずしもプラスにはならない、ってことを発見した自分自身を歌った歌でもあるの。だってあまりにも多くのことを達成した女には、男って怖気ついちゃうでしょ。ああ、誰か私に「大物になれよ、でも度を超すと自分の選択肢をせまめることになるぞ」って言ってくれないかしら、ってしょっちゅう思ってたわ。』
(マドンナ語録時代を生き抜く女の言葉)
Madonnaの伝記を書いた本より、
『ガイの子供を身ごもっていて不安とホルモンの変調を感じていたマドンナは女性をおとしめようとする世間への憤りを歌にした。控えめなプロデュースで仕上げたこの曲は美しくも辛辣に表現された怒りが込められている。この曲はExpress Yourselfと並びに彼女の有名なフェミニストポップソングとなった。』
(Madonna永遠の偶像より)
最初の印象的なセリフですが、
フランス映画の「The Cement Garden」より映画の中のセリフより
『男の子は少女のような恰好はしない。少女になるのは屈辱的だと思っているのよ。でも本当なすごく興味があるんじゃない？』
というセリフを聞いて、「なんて鋭いの！」と思いこの曲を作ったそうです。
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What It Feels Like For a Girl
(セリフ)
女の子はジーンズをはいてもいい
ショートカットにして ブーツとシャツを着てもいい
男の子になってもOKだから
男の子はそういうことしないでしょ
でも実を言うと
あなたはどんな感じなのか知りたいんでしょ？
女の子ってどんな感じなのか知りたいんでしょう？
(Verse1)
絹のように滑らかで
キャンディーのように甘い唇
タイトなジーパン
ところどころ露な肌
あなたには分からないと思うけど 内面は強いの
本当に良い女の子は 表には見せない
あなたが口を開いてしゃべる時
もう少し力を抑えて欲しい
(Chorus)
女の子が何を感じているか あなたに分かる？
この世界(社会)で女の子が何を感じているか あなたに分かる？
(Verse2)
優しく指先に絡む髪
突き出た腰に置いた
傷ついたことは伏せて
誰もいないところで涙を流す
あなたがベストでいようと努力する時
そんなに頑張らなくてもいいのに
(Chorus)
女の子が何を感じているか あなたに分かる？
この世界(社会)で女の子が何を感じているか あなたに分かる？
女の子が何を感じているか あなたに分かる？
この世界(社会)で女の子が何を感じているか あなたに分かる？
(Bridge)
あなたには分からないと思うけど 内面は強いの
本当に良い女の子は 表には見せない
あなたが口を開いてしゃべる時
もう少し力を抑えて欲しい
(Chorus)
女の子が何を感じているか あなたに分かる？
この世界(社会)で女の子が何を感じているか あなたに分かる？
女の子が何を感じているか あなたに分かる？
この世界(社会)で女の子が何を感じているか あなたに分かる？
この社会で
あなたに分かる？
あなたは気付いてる？
女の子が何を感じているか あなたに分かる？
この世界で何を感じているか
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ex housbandのガイリッチーが監督を務めたMV。
MVにRemix Ver.を使用するという挑戦心あふれる作品。
その前になぜこんな暴力的なMVを作ったのか。
大好きな曲だけに残念です。
曲は繊細だけどMVは暴力的、皮肉です。
もしかしたら、それがこのMVの魅力なのかもしれません。
先ほど紹介した"マドンナ語録時代を生き抜く女の言葉"では
こんなことも言っていました
「たくさんの人が私のメッセージを受け取ってくれるわ。
世界を一日で変えようとは思わないの。
どうかしら男女が平等になる日なんて永遠に来ないんじゃない？
だってあまりに違いすぎるんだもの。
女が子供を産む側だってことが変わらない限り、本当の意味で変わるとは思えないわ。
悲観して言ってるんじゃないのよ。
これからはもっと自由になって自分のやりたいことをやる女性が増えてくるだろうし、
それに対して偏見の目で見られることも少なくなってくると思う。
でも女だからという理由で差別されなくなる日が来なくなるでしょう、
というのはあまりにも理想的すぎると思うの。」
傷ついたことは伏せて
誰もいないところで涙を流す
あなたがベストでいようと努力する時
そんなに頑張らなくてもいいのに