アフタースクール | 800文字

アフタースクール

「探偵!ナイトスクープ」に大泉洋さんが出ていたり、「TVBros」で特集をされていたりして、気になっていた映画「アフタースクール」を観た。ネタバレになるのであまり詳しいことは書かない方がよさそうだが、非常に練りこまれた脚本で状況が二転三転する、エンターテインメントとしてとてもよくできた作品だと思う。途中一切だれることなく気がつけばエンディングだった。ここまで、観ていてストレスを感じない映画は珍しい。

俳優陣の演技もよくて、大泉洋さん、佐々木蔵之介さん、堺雅人さんといったメイン3人のキャスティングも絶妙だった。堺雅人さんの取ってつけたような胡散臭い善人ぶりと佐々木蔵之介さんの屈折していながらどこか品のある演技もストーリーとよくマッチしていた。大泉洋さんの飄々とした演技は陰影がなさ過ぎるかな、という印象を途中で持ったが、観終わってみるとこれも計算づくなのかもしれないという気もしている。

田畑智子さんのやぼったい感じもなかなか印象的だし、常盤貴子さんもきれいで存在感が大きかった。逆に、その存在感があだとなってか、僕はこんなちょい役で出ているわけがないと深読みしてしまって、結末が事前に予測できてしまったところが少し残念だった。

この作品にかかわらず、大物俳優の弊害というほどでもないが、知名度の高い俳優が出ているとそれだけで主要登場人物であるとわかってしまい、こういう謎解きものの場合ストーリーがある程度読めてしまう。クリストファー・ノーラン監督の「インソムニア」という映画はロビン・ウィリアムスが出てきた瞬間に「こいつが犯人だ!」っとわかってしまって、脚本の完成度の割には映画の出来のおもしろが半減してしまっている。

そういう意味では、「アフタースクール」も映画にする意味があったのかという批評は付きまとうと思う。逆に言えばそれだけ完成度がずば抜けて高い脚本ということなのだが。


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