二人連れのロードムービー | 800文字

二人連れのロードムービー

みなさまの一番古い記憶はどんなものだろうか?僕の一番古い記憶は、3歳くらいのときに、祖父に不動尊に連れってもらったこと。なぜ覚えているかというと、途中で入った店で、祖父がいろんな色のプラスチックの札をお店の人とやり取りしていたのが楽しそうだったから。大人になって、連れて行かれたのは立ち飲み屋で、プラスチックの札は伝票代わりだということに気がついた。それにしても3歳児を立ち飲み屋に連れて行くとは・・・。僕が酒豪になるのは遺伝的にも環境的にも必然的だったとわかる。とはいえ、飲んだくれたおじいさんが孫を連れて旅するという設定はロードムービーとしてはなんとなく面白そうだ。

二人連れのロードムービーという設定に魅力を感じる。そのような設定の映画があるとそれだけで見たくなるし、評価も甘くなる。二人連れのロードムービーのいいところは、

その二人の絆の深まりや葛藤が、旅という非日常的な場面設定や第三者の介入によって、より鮮明に浮かび上がるところだ。家族や友人の場合はこれまでの関係が見直され再構築されていく過程が、赤の他人の場合は次第にお互いに惹かれ合う過程が浮かび上がる。そのような内面の変化に、旅という場面の変化も伴うので見ていても退屈しない。

二人連れのロードムービーと言えば、老人と猫(「ハリーとトント」)、母と子(「アリスの恋」)、赤の他人(「菊次郎の夏」、「ペーパームーン」)、などの名作があるが、老人と孫という設定はあまりないような気がする。酔っ払いのヒーリングカウンセラーが孫を連れて巡礼する映画をMr.オクレ師匠主演で誰か作ってくれないだろうかと思う。「UDON」に続くご当地ムービーとして「お遍路!」というタイトルで公開したら、そこそこヒットするような気がするのだが、四国のみなさまいかがだろうか?


ビクターエンタテインメント
ハリーとトント
ワーナー・ホーム・ビデオ
アリスの恋 特別版
バンダイビジュアル
菊次郎の夏
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
ペーパー・ムーン スペシャル・コレクターズ・エディション