花のあとさき ムツばあさんが歩いた道 を観てきました。

某国営放送のドキュメンタリー番組を、

再編集・追加映像を加えた作品です。

 

 

舞台は、埼玉県秩父市吉田太田部楢尾。

こういう言い方はするべきではない気もしますが、

いわゆる、昔は栄えた 山間の過疎集落でのお話。

 

 

 

 

子供を育て上げた老夫婦が、

代々、暮らしを支えてきた畑を閉じて、

もとの山の姿に戻すという、なんとも崇高な人生を終える為の最後の仕事を、

ドキュメンタリーとして紹介された番組がもとになってます。

 

自然の映像ばかりを集めたものではなく、

あくまでも、ムツおばあさん(小林夫妻)を中心とした「足跡の記録」というものでしょうか。

 

18年間に渡り取材された百崎監督さんが、

まるで遠くの親戚の子が来たかのように受け入れられ、

見たままを記録しているので、

もと畑だった場所が、樹々が伸び、もとの山の風景に近づくさまが、

僅かながらにも分かる。

 

                      (パンフレット画像お借りしました)

「(私たちの死後に、荒れ果てた畑があるより)

  綺麗な花が咲いてるところがあったら、

  それはとても嬉しいことじゃないですか」

 

 

今でない、明日、

 

自分たちが、

決して観ることのできない

花の咲き乱れる山の姿、

 

そういう、

ずっと未来を想う、

小林夫婦の温かい優しい気持ちが、

ひしひしと伝わってきます。

     (今これを書きながら泣けてきました。ぐすん

 

 

映画をご覧になった瀬戸内寂聴さんは、

パンフレットに「ゲクゲク泣き続けた」とお言葉を寄せておりました。

 

小林夫妻だけでなく、

近隣に住まわれる皆さんが、

昔ながらの優しい気持ちにあふれた方々で、

それらにも「良いな~:*:・( ̄∀ ̄)・:*:」と思いました。

 

向こう三軒 両隣り

   (自分の家の向かい側の3軒と左右の2軒 の家。親しく交際する近くの家。)
故郷浜松でも、法事は、ご近所で手伝うという風習が残っており、

そんな昭和の昔の事を思い出させてくれました。

学校から帰ってきて、近所の子供たちが集まって、

かくれんぼや鬼ごっこ、メンコに銀玉鉄砲、

川遊びに蝉取り、それに田んぼでの稲の刈り後踏み。。。。

何処へ行っても、

大人の優しく、子供を見つめる温かい眼差しがあったように思う。

 

 

映画館泣きべっちょえーんの私は、

ウルッとする瞬間があったのですが、

涙でスクリーンが見えなくなるという事は無かった。

けれども、

鑑賞を終え、

アパートに戻ってパンフレットを読み返すと、

じわじわと感動の波が、遅行性で効いてきました。(´;ω;`)ウゥゥ

 

 

いつか、

花の咲く時期、

また、

緑が映える季節に、

紅葉が輝く瞬間(とき)に、

小林夫妻の優しさと愛情を込められた、

ムスコさんやムスメさんと呼べる樹々に、

逢いに行きたいと、

心の底から思っております。

 

   (写真はイメージです。秩父・三峯の山の風景)

 

 

 

 

 

 

 

 

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今年はお墓参りした?

 

埼玉県は現状、東京都と同様に、

コロナウィルス感染症の拡大傾向にあります。

症状も出てないですし、私だけなら…、

などと言う考えは起きません。

 

感染拡大の地よりやって来たというのを、

しぞーかのド田舎の人が、

到底、安心して迎え入れてくれる状況にないと思います。

 

 

共働きの家庭で、

婆ぁちゃん子だったので、

本当は、墓参りをしたいところですが、

帰郷は、まだちょっと先でしょうな。

 

 

 

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それとショッキングなニュースに一言。

この世界は、
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残酷です。

 

30才という若さと様々な才能を持った、

三浦春馬さんが亡くなられました。

 

報道を鵜呑みするのは気が引けますが、

そんなに生きるのには厳しい世の中なんでしょうか?

 

ご冥福をお祈りいたします。

合掌  (。-人-。)