最近聞いたいい話ブログネタ:最近聞いたいい話 参加中





DVC00390.jpg

写真は、リアル-野うさぎの足跡です音符


寒い雪国だからこそ、温まる話があります。


何時だったか忘れましたが、

我が子を庇って亡くなられました父親の話にも、泣かされましたなぁ。

(つд`)父っちゃ、けっぱっただなゃ!


さて、少し昔の話。

電車の本数と接続の関係で、雪降る駅で立ち往生の男性客。

都会的思考から、駅には必ずタクシーが居るものと思っていた。

しかし、その小さな駅には、タクシーの影は無く、

電話でタクシー会社に連絡しても、

「予約でいっぱいです。」と断りの返事。


予約していた宿に助けを求めるも、忙しくて3~4時間、迎えには行けないという。( ̄ω ̄;)ハゥ


途方に暮れて小さな駅の構内をウロウロ…。


すると、意外な所から救いの手が差し伸べられる。

「どうした!?迎えが来れないのんか!?
駅員らしき初老の男性が声を掛けてきた。

「そうなんです。しょぼん」困り顔の男性客。

「今何時だぁ?」時計を見る初老の駅員。

「?」

「ああ、イイかぁニコニコ」と納得の表情。」

「えっと、あの…」戸惑う男性客。

「スキー場までか?送ってやるわなビックリマーク」と笑顔の駅員。

「ええビックリマークΣ(゚□゚;)ホントですか?」

「次の列車まで時間あるし、儂は、臨時雇いだで、もう一人おるからエエじゃろ♪」

初老の駅員は、事務室に入って二言三言会話を交わし、

車の鍵を持って出てきた。

「本当にスミマセン。有難うございます。」

「乗れ、乗れ♪犬の毛が付いたらゴメンだがな!」

大きなスキーバッグを年季の入った車に載せる。
「失礼します。」男性客は、深々と頭を下げ乗車した。

駅からスキー場近くの宿まで、

何処から来た?仕事は?
スキー歴は?等と会話が続いた。


降りる時、お礼をビックリマークという男性客の申し入れを、
初老の駅員は、頑なに断った。

「どうしてですか?」男性客の問いに、

初老の駅員は、ゆっくりと口を開いた。

「嬉しかったんよ…、儂は…。スキーが下火になる中で、こうして小さなスキー場にも、人が来てくれるのんが。」


「そんな……。」男性客は言葉を失った。

「礼なんか要らんから、楽しいスキーを、続けてくれなビックリマークニコニコ

そうして、男性客と、初老の駅員は握手を交わし、

雪の中、それぞれの居場所へと別れて行った。




そして現在。

その男性客と、私は、

今も、楽しいスキーを続けているのである。


彼(か)の日の、初老の駅員に、

またいつか会えるかなぁ!?と、思いながら……。