ブログネタ:最近聞いたいい話 参加中
写真は、リアル-野うさぎの足跡です
寒い雪国だからこそ、温まる話があります。
何時だったか忘れましたが、
我が子を庇って亡くなられました父親の話にも、泣かされましたなぁ。
(つд`)父っちゃ、けっぱっただなゃ!
さて、少し昔の話。
電車の本数と接続の関係で、雪降る駅で立ち往生の男性客。
都会的思考から、駅には必ずタクシーが居るものと思っていた。
しかし、その小さな駅には、タクシーの影は無く、
電話でタクシー会社に連絡しても、
「予約でいっぱいです。」と断りの返事。
予約していた宿に助けを求めるも、忙しくて3~4時間、迎えには行けないという。( ̄ω ̄;)ハゥ
途方に暮れて小さな駅の構内をウロウロ…。
すると、意外な所から救いの手が差し伸べられる。
「どうした迎えが来れないのんか」
駅員らしき初老の男性が声を掛けてきた。
「そうなんです。」困り顔の男性客。
「今何時だぁ?」時計を見る初老の駅員。
「?」
「ああ、イイかぁ」と納得の表情。」
「えっと、あの…」戸惑う男性客。
「スキー場までか?送ってやるわな」と笑顔の駅員。
「ええΣ(゚□゚;)ホントですか?」
「次の列車まで時間あるし、儂は、臨時雇いだで、もう一人おるからエエじゃろ♪」
初老の駅員は、事務室に入って二言三言会話を交わし、
車の鍵を持って出てきた。
「本当にスミマセン。有難うございます。」
「乗れ、乗れ♪犬の毛が付いたらゴメンだがな!」
大きなスキーバッグを年季の入った車に載せる。
「失礼します。」男性客は、深々と頭を下げ乗車した。
駅からスキー場近くの宿まで、
何処から来た?仕事は?
スキー歴は?等と会話が続いた。
降りる時、お礼をという男性客の申し入れを、
初老の駅員は、頑なに断った。
「どうしてですか?」男性客の問いに、
初老の駅員は、ゆっくりと口を開いた。
「嬉しかったんよ…、儂は…。スキーが下火になる中で、こうして小さなスキー場にも、人が来てくれるのんが。」
「そんな……。」男性客は言葉を失った。
「礼なんか要らんから、楽しいスキーを、続けてくれな」
そうして、男性客と、初老の駅員は握手を交わし、
雪の中、それぞれの居場所へと別れて行った。
そして現在。
その男性客と、私は、
今も、楽しいスキーを続けているのである。
彼(か)の日の、初老の駅員に、
またいつか会えるかなぁと、思いながら……。
写真は、リアル-野うさぎの足跡です
寒い雪国だからこそ、温まる話があります。
何時だったか忘れましたが、
我が子を庇って亡くなられました父親の話にも、泣かされましたなぁ。
(つд`)父っちゃ、けっぱっただなゃ!
さて、少し昔の話。
電車の本数と接続の関係で、雪降る駅で立ち往生の男性客。
都会的思考から、駅には必ずタクシーが居るものと思っていた。
しかし、その小さな駅には、タクシーの影は無く、
電話でタクシー会社に連絡しても、
「予約でいっぱいです。」と断りの返事。
予約していた宿に助けを求めるも、忙しくて3~4時間、迎えには行けないという。( ̄ω ̄;)ハゥ
途方に暮れて小さな駅の構内をウロウロ…。
すると、意外な所から救いの手が差し伸べられる。
「どうした迎えが来れないのんか」
駅員らしき初老の男性が声を掛けてきた。
「そうなんです。」困り顔の男性客。
「今何時だぁ?」時計を見る初老の駅員。
「?」
「ああ、イイかぁ」と納得の表情。」
「えっと、あの…」戸惑う男性客。
「スキー場までか?送ってやるわな」と笑顔の駅員。
「ええΣ(゚□゚;)ホントですか?」
「次の列車まで時間あるし、儂は、臨時雇いだで、もう一人おるからエエじゃろ♪」
初老の駅員は、事務室に入って二言三言会話を交わし、
車の鍵を持って出てきた。
「本当にスミマセン。有難うございます。」
「乗れ、乗れ♪犬の毛が付いたらゴメンだがな!」
大きなスキーバッグを年季の入った車に載せる。
「失礼します。」男性客は、深々と頭を下げ乗車した。
駅からスキー場近くの宿まで、
何処から来た?仕事は?
スキー歴は?等と会話が続いた。
降りる時、お礼をという男性客の申し入れを、
初老の駅員は、頑なに断った。
「どうしてですか?」男性客の問いに、
初老の駅員は、ゆっくりと口を開いた。
「嬉しかったんよ…、儂は…。スキーが下火になる中で、こうして小さなスキー場にも、人が来てくれるのんが。」
「そんな……。」男性客は言葉を失った。
「礼なんか要らんから、楽しいスキーを、続けてくれな」
そうして、男性客と、初老の駅員は握手を交わし、
雪の中、それぞれの居場所へと別れて行った。
そして現在。
その男性客と、私は、
今も、楽しいスキーを続けているのである。
彼(か)の日の、初老の駅員に、
またいつか会えるかなぁと、思いながら……。