身の程も知らずに、シンガーソングライターなぞになる夢を抱いていた十代の頃。

こんな田舎では埒が明かないと思った。

──ご多分に漏れず、都会に憧れた。

時代の先端を走る街角には、すべての欲望を満たす物や金、恋や夢までも、

落ちている気がした。


時が過ぎ、ようやく人生が日々の暮らしに追いつくと、

そんな田舎町が、都会なんかより、よっぽど味わい深く素敵なのに気付けた。

落とし物を探すというより、存在自体が宝物の我が町。

今日はよく冷えた。

寒波に張り詰めた空気は、視界の汚れを振り払ってくれる。

昼間、車で仕入れの道中に差し掛かった東近江大橋から覗けた鈴鹿連山は、

かりそめの雪化粧にくっきりと映えていた。

この場所は、大空と山、田園、川の織りなす景観が、

季節や天候の変化によって、かなり違って見える。

本来の自然と人工の自然が重なり合うことにより、

独特の雰囲気を醸し出している。



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さらに湖東スタジアムの裏道で、

やわらかな冬の日差しに深緑色の羽色を輝かせている雉(きじ)と出会った。


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拡大しなければ分かりづらいが、道路の左をとぼとぼと歩いていた。

車の私が近づくと、早足になり先導してくれる。


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思いも寄らぬ遭遇に、今日は良いことがありそうな予感がした。


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