ーー焼肉屋は、美味しい肉を出せばいい。
当たり前ですが、これは大変難しいことでもあるのです。

美味しい=一番美味しい肉の状態を、お客様がお口に入れられる、まさにその一瞬に持って行くのには、並大抵の努力では不可能だからです。

そこには、肉の目利きや信頼出来る業者選びから始まって、捌きのスキル、商品の管理能力、出数の予想や修正、調整など、ありとあらゆる努力を要求されます。

モチベーションも大切ですが、その奥にあるファクターが重要なのです。
自分は何のためにこの仕事をやっているのか、その軸がブレると仕事がどんどんいいかげんな方向に走ってしまい、それは盛り付けた一皿に恐ろしい程凝縮されて表現されてしまいます。

まさに料理は人格だといえるでしょう。
焼肉は料理と言っても、切って盛るだけと安易な考え方をしていると、思わぬ墓穴を掘ってしまいます。
真剣さと集中力の血のにじむような努力と継続がなければ、決していいものなど出来ないのです。

焼肉は裸の料理です。
シンプルなだけに、作り手のメンタルな部分があからさまに反映してしまうのです。

まだまだ発展途上の私ですが、竹の節のような現在の一時的到達点となるべくセットメニューが完成しました。

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「極付セット」¥6,980(税抜価格)

400g(2~3人向け)で、本日最高の肉を5~10種類盛合せています。
種類に幅があるのは、頼まれたお客様の人数によって、一種類毎の肉の枚数を増減させるからです。
大体同じ肉を一人一枚ずつ召し上がっていただけるように配慮させて頂いております。

写真は、昨夜お出しした極付セットで、近江牛の特選タン、サーロインロース、ヒレロース、ランプ、ミスジ、ハネシタ、リブシン、リブカブリ、三角バラ、マルサンカクの10種類を盛合わせ致しました。

皆さんも是非、このセットを食べにお越し下さい。