JIN-仁-が、とうとう終わってしまった。すぐ感想を書こうと思ったのですが、
心にぽっかり穴が空いてしまったようで、なかなか落ち着いて書けなかった。
この一週間、ことあるごとに思い出す。仁の表情、咲の手紙、タイムスリップの結末。
考え、考え過ぎて現実の世界に支障が起きそうだったので、
これはフィクションだ、作り物なのだから咲もいないし仁もいないと
無理やり自分を納得させ落ち着かせていた。
咲が歴史の修正力によって、仁と過ごしたあの6年近い日々を
忘れてしまったのがショックであり神の優しさでもあると思う。
もし、忘れられなければ咲は仁を探し居ないとわかると
とても寂しく感じるだろうな。先生が未来に帰り治ったことで
うれしく感じるかもしれないけど。
どちらにせよ、咲は手紙を残しそうだな。
残酷で優しい未来、だった。
・・・仁が急に居なくなったことを
皆そんなにすぐに忘れてしまったのだろうか。
歴史の修正力はそんなに強い?
そんなことはない。と、思いたい。
山田先生は、十八番の数字を見て、
思わず薬効あり、と叫んでしまうはず。
三隅はなぜ自分が牢屋に入っているのか
わかっているのだろうか。
佐分利先生は、自分が一番治したい人が
居ない仁友堂で何か変だと思わないのか。
福田先生は、ネズミをみて、鉛中毒を治すために
実験した日々を思い出さないのか。
横松先生は遠心分離機を回しながら仁先生を思い出さないのか。
安道奈津を食べながら喜市や茜、栄さんはこれを作ったのが
仁先生だと思い出さないのか。
喜市も茜も栄さんも、先生に病気や怪我を治してもらったのに。
誰が治したという記憶にすり替わっているのか。
西郷さんは、自分の下腹部の妙な傷痕をどう解釈するのか。
栄さんは、咲がなぜ女だてらに医の道へ行ったのか、
そのきっかけを思い出せないのか、勝さんは、、、
を組の旦那は、、、鈴屋の旦那は、、、
そういえば恭太郎は、錦糸堀の崖に向かっていった時、
一言も「先生、どこですか?」と言わなかった。
もう修正力さんが働いていたのか。
22話も積み重ねてきたストーリーが、なかったものとして
消えてしまったようで、もの凄いさびしい。
ドラマでこんなに感動をしたのは、久しぶりというか初めてかもしれない。
今までうん十年生きてきて、ここまで心を動かされたことは
なかったかも。毎日普通に生きられることの大切さを
教えてくれたのもこのドラマだった。
当たり前のように過ごす日々を感謝している。
・・・・咲さんも仁先生も次回作のプレッシャー、相当だろうな。
最近は咲さんが洋装でテレビに出てると違和感がすごい。
こっちはしばらくは立ち直れそうにないな・・。
で、今JINの初回シリーズの第一回目を観ている。
現代から江戸にタイムスリップする描写、まんま最終回通りだ。
あの包帯男が仁だったとは。
余談ですが、看護士さん役の人、最終回時はぽっちゃりしてる。
安道奈津でも食べ過ぎたか?