TBSテレビで放映されている「JIN-仁-」は、現代から江戸時代へとタイムスリップした
脳外科医、南方仁が織りなす大歴史スペクタクル&SFヒューマンエンタテインメントだ。
毎回、話の中で何かしら病気や怪我が発生し、南方仁が江戸時代としては
神がかり的な技で治していく。脚気さえも死病と言われていた時代で、
あの手術が出来るのであれば、そりゃあ緒方洪庵先生も驚くし、
南方大明神とも言われ尊敬されるであろう。
完結編では歴史上有名な人物がたくさん出てきて、病気を治す!という話は
若干薄れてきたけれど、それはそれで面白くて毎週日曜日の9時はテレビの前で
正座して待っている位だ。
そのような歴史・医療・SFの視点で楽しんできたJINだが9話放映の
脳外科医、南方仁が織りなす大歴史スペクタクル&SFヒューマンエンタテインメントだ。
毎回、話の中で何かしら病気や怪我が発生し、南方仁が江戸時代としては
神がかり的な技で治していく。脚気さえも死病と言われていた時代で、
あの手術が出来るのであれば、そりゃあ緒方洪庵先生も驚くし、
南方大明神とも言われ尊敬されるであろう。
完結編では歴史上有名な人物がたくさん出てきて、病気を治す!という話は
若干薄れてきたけれど、それはそれで面白くて毎週日曜日の9時はテレビの前で
正座して待っている位だ。
そのような歴史・医療・SFの視点で楽しんできたJINだが9話放映の
あるエピソードでとても印象に残ったシーンあり別の視点でも面白さを感じた。
それは、佐分利先生が南方先生に京都への同行を頼まれたシーンである。
南方「佐分利先生、一緒に京に行ってもらえませんか?」
佐分利「今からでっか?なんでですか?」
南方「京で患者が待っているんです」
南方「佐分利先生の力が必要になる気がするんです」
佐分利「私の力が、ですか?・・・・喜んで!どこまでも!」
心底嬉しそうな佐分利先生の表情を見て、彼の今までの
エピソードが思い起こされ、少し涙腺が刺激された。
彼は、これまで「自分」を必要とされていると
実感することがなかったのだろうな、と。
初登場時は、南方仁をなめてかかり、自分が医者であることに
威張っていたフシがあった。
その後、南方仁の医療レベルの高さに驚き、こっそり技術を身に着けようと
女郎の遺体を使って解剖したのがばれ、危うく洪庵の塾をつぶしそうになる。
かたや山田先生は薬効のあるペニシリンを見つけるし、福田先生は仁友堂に
売上で貢献しているし、横松先生は遠心分離器を作って南方先生に喜ばれるし。
「俺、何してるんだろう。南方先生の役に立っているのかな、必要とされているのかな。」と
それは、佐分利先生が南方先生に京都への同行を頼まれたシーンである。
南方「佐分利先生、一緒に京に行ってもらえませんか?」
佐分利「今からでっか?なんでですか?」
南方「京で患者が待っているんです」
南方「佐分利先生の力が必要になる気がするんです」
佐分利「私の力が、ですか?・・・・喜んで!どこまでも!」
心底嬉しそうな佐分利先生の表情を見て、彼の今までの
エピソードが思い起こされ、少し涙腺が刺激された。
彼は、これまで「自分」を必要とされていると
実感することがなかったのだろうな、と。
初登場時は、南方仁をなめてかかり、自分が医者であることに
威張っていたフシがあった。
その後、南方仁の医療レベルの高さに驚き、こっそり技術を身に着けようと
女郎の遺体を使って解剖したのがばれ、危うく洪庵の塾をつぶしそうになる。
かたや山田先生は薬効のあるペニシリンを見つけるし、福田先生は仁友堂に
売上で貢献しているし、横松先生は遠心分離器を作って南方先生に喜ばれるし。
「俺、何してるんだろう。南方先生の役に立っているのかな、必要とされているのかな。」と
思った日があったに違いない。
以前居た華岡流でもひと悶着があり、緒方洪庵先生のところに流れ、
そしていまは仁友堂で南方先生と一緒に働くことになった佐分利先生。
彼は、まるで転職を繰り返し自分の居場所を見つけようとする若者のようだ。
根底では、必要とされたいという欲求が渦巻いていたのではないか。
9話のエピソードでは、マズローの承認欲求が満たされた瞬間を
見ることができた貴重な回であった。
・・・そうなると橘恭太郎が今度は気になる。
坂本龍馬、勝海舟と接することで己の小ささが痛いほどわかり、
家では強い母が実質上実権を握り、南方仁という医者に影響された妹は、
女だてらに医の道へ進むことを決意。好いた女は他の男のものであった。
旗本頑張ろうと思ったら徳川幕府は大政奉還され、自分の居場所も
なくしつつあり。今度は母と妹を人質に坂本龍馬を討てという。
書いてて辛くなってきた。
はたして、恭太郎が笑える日は来るのだろうか?
江戸時代から、いや、もっと前から人は、人に必要とされたいと
願う生き物だったんだろうなと思う。それが生きる原動力になる。
以前居た華岡流でもひと悶着があり、緒方洪庵先生のところに流れ、
そしていまは仁友堂で南方先生と一緒に働くことになった佐分利先生。
彼は、まるで転職を繰り返し自分の居場所を見つけようとする若者のようだ。
根底では、必要とされたいという欲求が渦巻いていたのではないか。
9話のエピソードでは、マズローの承認欲求が満たされた瞬間を
見ることができた貴重な回であった。
・・・そうなると橘恭太郎が今度は気になる。
坂本龍馬、勝海舟と接することで己の小ささが痛いほどわかり、
家では強い母が実質上実権を握り、南方仁という医者に影響された妹は、
女だてらに医の道へ進むことを決意。好いた女は他の男のものであった。
旗本頑張ろうと思ったら徳川幕府は大政奉還され、自分の居場所も
なくしつつあり。今度は母と妹を人質に坂本龍馬を討てという。
書いてて辛くなってきた。
はたして、恭太郎が笑える日は来るのだろうか?
江戸時代から、いや、もっと前から人は、人に必要とされたいと
願う生き物だったんだろうなと思う。それが生きる原動力になる。
そんな私も、今それを猛烈に欲している。
「私だから」依頼される仕事がしたい。
明日も仕事、頑張ろうっと。