朝晩はすっかり冷えるようになった京セラドーム大阪界隈。


その中で熱すぎる試合が行われました。



2試合日でしたが、その分凝縮されたような中身でしたね。



では、その2試合の中身です。



【第一試合】JFE西日本 6-0 宮崎梅田学園
JFE西日本
 015 000 000 = R6/H7/E0
 000 000 000 = R0/H3/E0
宮崎梅田学園
[試合経過]
2表:藤本 先制ホームラン
3表:橋本 2点タイムリー
3表:三木 3点タイムリーツーベース

 先発・河野投手の好投と、3回の集中打が効果的だったJFE西日本が2014年大会以来の初戦突破を決めました。
 河野投手は前々から聞いていた評判の高い投手。その評判に恥じない投球と言いますか、付け入る隙を与えないようなマウンドでした。3安打2四死球、得点圏に走者を背負ったのは最終回だけと、安定感は最後まで続きましたね。MAX144キロ・常時140キロ前後の真っ直ぐを主体に、スライダーの制球も絶妙で、取ったアウトの約半分、13個の三振を奪う快投でした。
 その河野投手のピッチングに応えたい打線は、チーム初安打となる藤本外野手の先制ソロアーチが2回に飛び出ると、3回には打者一巡・4安打で5得点を奪う集中打でした。今日の河野投手にはこの6点で十分すぎるほどの援護となったかと思います。
 相手投手も四死球で破綻することはありませんでしたし、非常に効率の良い得点だったのかな?と感じますね。マルチ安打は三木外野手だけだったものの、繋がり出せば非常に怖い打線かな、いつ火を吹いてもおかしくない打線のように感じました。


 敗れた初出場の宮崎梅田学園は、河野投手の前にバッティングさせてもらえなかった印象が強いですね。安打は3本、得点圏に進めたのが最終回の一度だけと、なかなかチャンスをつかめませんでした。
 ただ、スイングが大きく強く振ることができるバッターが多かったので、展開次第では長打連発……ということも考えうる打線かと思います。
 投手に目を向けると、3回に一気に崩れてしまったのが本当に残念と言いますかもったいないように感じますね。ただ、先発の古市投手がノックアウトされたものの、後を継いだ林・松原・園田の各投手が火のついたJFE西日本打線を「鎮火」させ、後半はピリッと締まった試合に繋げたのかな?と感じます。
 梅田学園の初陣は零封負けという形になりましたが出場回数の「ゼロ」が「イチ」になったことは非常に意義があると思いますし、何よりも独特の雰囲気の中でピッチャーを含めた守りが破綻しなかったのは本当に素晴らしいと思います。
 また戻ってきて欲しいチームですね。





【第二試合】日本生命 4x-1 明治安田生命
明安 000 010 000 = R1/H04/E1
日生 010 000 003x=R4/H11/E0
[試合経過]
2裏:古川 先制タイムリー
5表:新城 同点タイムリーツーベース
9裏:高橋英 代打サヨナラスリーランホームラン


 藤井投手の老獪な打たせてとるピッチング、そして、勝負師・高橋外野手のサヨナラ弾。昨年の悔しさを晴らすべく、日本生命がベテランの活躍で勢いのつく勝ち方。初戦突破を決めました。
 先発の藤井投手は、130キロ台の真っ直ぐでも、それを速く見せるべく多彩な変化球を駆使して打たせて取るピッチングでした。ただ、唯一の失点が5回の先頭打者への四球がきっかけと、粘りきれなかったことだけが少し悔やまれる所かな?と感じますが、それでも8回途中まで投げて4安打1失点は先発として素晴らしいと思います。以降は左サイドハンドの清水投手・速球派の阿部投手とつないで明治安田生命打線を封じました。
 その藤井投手の好投に打線も応えたかったですが、福富外野手やヴィットル内野手、籾山内野手かマルチ安打を記録するなど毎回のようにヒットで塁上を賑わすもののあと一本が出ない展開。日生らしくないバントミスもあり、初戦ゆえの硬さもあったのかな?と感じ取れますが、見事にベテラン勝負師の高橋英嗣外野手が決めてくれました。これで良い意味で硬さがとれて2回戦からは普段通りの野球ができるのかな?と感じますね。
 

 敗れた明治安田生命も、勝ちに等しい堂々たる戦いぶりだったと思います。夏の都市対抗は予選敗退でしたが、この試合を見る限り本戦に行けなかったチームとは思えない試合でした。
 先発の大久保投手はランナーを出すものの最後の最後で踏ん張る粘りを披露し、8回までは2回裏の1点のみに抑えます。球速は140キロに届かないぐらいの真っ直ぐでしたが、コントロールが素晴らしく、常にストライク先行で8回まで無四球ピッチング。テンポもよく、守備陣が守りやすいマウンドだったのかな?と感じますね。最後の最後、ホームランという形で敗れはしましたが、ナイスピッチングと讃えたいと思います。
 その大久保投手を援護したい打線ですが、藤井投手の前になかなか得点圏のチャンスをつかめない展開。5回も四球をきっかけに同点までこぎ着けますが、なおもチャンスとした場面で一気に行きたかったところでしょうか。
 その同点打を放ったのが新城内野手。身体は小さいですが、鮮やかにライト線に弾き返す素晴らしいライナーでした。守っては、あわや勝ち越しという二死1・3塁の場面で一二塁間の打球にダイビングして好捕、一塁をアウトにする球際の強さを見せ、ヒット1本以上の価値のあるプレーを展開しました。
 チームとしてエラーは1つ記録されていますが、それでも前述のような「ここ一番」での堅い守りには感服しました。その守りこそが、この好ゲームを生んだと言っても良いでしょうね。
 負けてなお強し、そんな印象を持つ明治安田生命だったかと思います。



という形で、4日めの2試合でした。


来年のドラフト候補の素晴らしいピッチング、同業者によるアツい接戦。

本当に大阪まで遠征してよかったな……と、つくづく感じます。


鳥肌の立つようなプレーも何度もありましたし、いい瞬間に立ち会えたこと、誇りに思います。



明日もまた激戦が予想される日本選手権。


しっかり見届けたいと思います。