愛知のベスト8のラスト1枠、これを巡っての激闘が今日に伸びたので、急遽観戦を決定。

 

 

 

実力校同士ということで、ある程度競った展開になるな…と覚悟はしていましたが、予想以上の熱戦でした。

 

 

その試合結果です。

 

 

 

 

【5回戦】豊橋中央 5x-4 愛知啓成

愛知啓成 000 011 200 = 4/12/0

豊橋中央 100 100 201 = 5/13/0

[得点経過]

1裏:牛田 先制タイムリー

4裏:宮崎 タイムリーツーベース

5表:加藤 内野ゴロ

6表:梅林 同点タイムリー

7表:加藤 勝ち越しタイムリーツーベース

7表:富川 タイムリー

7裏:長峯 同点ツーランホームラン

9裏:井口 代打サヨナラタイムリーツーベース

 

 互いにノーエラーの緊迫した試合をサヨナラで豊橋中央が制し、初のベスト8入りを決めました。

 先発の宮崎くんが丁寧なピッチングで中盤まで好投。がっちりした体格から重そうな真っすぐを低めに投げ込むピッチング。四死球も2個と試合を壊すようなコントロールではなかったですね。中二日の疲労からか、さすがに後半は捉えられましたが、よく試合を作ったと思います。好投の宮崎くんを変則サウスポーの矢野くんがリリーフ。こちらは変化球主体で低目に集めるピッチング。ランナーを出すものの後続をしっかりと打ち取る落ち着いたピッチングだったと思います。

 野手は全体として鋭い当たりが目立ちましたね。中でも群を抜いて良かったのが1番捕手の長峯くん。スイングスピードが速く、右中間を真っ二つに割るツーベースと、同じく右中間にホームラン。捕手としても2塁送球で2秒を切るタイムを記録していますし、けん制で二塁走者を刺すなど視野も広い選手。しかもまだ2年なので、本当に秋以降が楽しみな選手ですね。

 サヨナラ打を放った井口くんは背番号12のいわゆる控え選手。その選手が代打で登場して一発回答する辺りは選手層の厚さ・1球に対する集中力の高さも感じました。

 そして、同点劇・サヨナラ劇をチャンスメイクしたのは9番打者の木村くん。いずれも2死から木村くんのヒットをきっかけにしての得点ですし、1番打者のようなチャンスメイクぶり。下位打線にこういう選手が置けると攻撃にも幅が出ますし、これも選手層に厚みがある証拠だと思います。

守りでは、バントの小フライでも飛び込む執念も見られましたし、チームとして守りの精度が高く、集中力が研ぎ澄まされている感じがしました。こういう試合ならば、上位を食っていく可能性も十分にありますね。次戦の栄徳戦も好ゲームが期待できそうです。

 

 敗れた愛知啓成は、豊橋中央に比べて攻撃面でのミスがややあったかな…?と感じます。出塁すると基本的に犠打で送るというのが啓成の攻撃スタイルのようで、この試合でも4犠打を記録しました。しかし、序盤3回や終盤8回の得点が欲しい場面でバントミスで流れを止めてしまうケースがありましたね。こういった所が勝ちに結び付けられなかった要因だと思います。ただ、エース鈴木駿くんなどバッティングセンスを感じる選手も居たので、それが「線」として繋がらなかったのが悔やまれますね。

 しかし、先発の三田村くんを中心とした堅い守りは印象的でした。三田村くんがテンポの良いピッチングで8回途中に降板するまで無四球ピッチング、それにバックも応えてミスのない一体感のある守りだったと思います。

 

 

 

さて、愛知のベスト8最後のイスは豊橋中央が掴みました。

 

ここからは更に厳しい戦いになるでしょうが、良い戦いをして欲しいですね。

 

 

東海地方の大会も残り数えるほど。寂しくなりますが、更なる好ゲームを期待したいです。