なんかのきっかけで、たまに実家へ帰ったりなんかすると
思いがけない奴と再会することもある。
子供と一緒に、思い出にふけった帰り、わき道から出てきた
一人の男性とすれ違った。
一瞬、何気にやり過ごそうとしたが次の瞬間何かが記憶の扉を
ノックした。
(あ、そういえば横山ノックさん、ご冥福をお祈りします。)
(あっ、〇田や!)
そう気付いた瞬間、その男性の顔をもう一度確認。
やっぱり間違いない。
「・・・。」
声をかけるほど仲良くもなかったので、結局やり過ごした。
ヾ(°∇°*) なん~じゃ、そらぁ!
そのまま長女と帰宅。
そして、家の前でご近所さんに遭遇。
笑顔で軽く会釈し、「こんにちは。」と挨拶。
すると、その女性が
「あっ、〇田君(俺のこと)、久しぶり。覚えてる?
私、同級生やってん。旧姓、〇村!」
n(ー_ー?)ン?
(o゜ー゜o)??
(*´д`)??
(あ、いえ、全く記憶にございません)
実は、この女性の話は以前から母さんに聞いていた。
最近、うちの実家の向かいに越してきたらしいのだが
俺と同級生だというのだ。
とりあえずその場はお茶を濁して家の中へと入ったが
どうしても思い出せない。
速攻で2階へ上がり、古い段ボール箱をひっくり返し
中学の卒業アルバムを引っ張り出す。
1組から順にページをめくり一人一人顔を確認
2組・・・
3組・・・
・
・
・
9組・・・
「あれっ? いない。」
最後の組まで確かめたのに見当たらない。
もう一度、1組から1文字ずつ名前を確認
「あ、いたっ! こいつや」
中学時代の顔を見ると、なんとなく記憶がよみがえった。
「おった、おった。なんとなく覚えてる。
こいつ、何部やったっけ?」
と、ページをめくり、クラブ写真を確認していく。
そして、そこに現れたのはたった1人の部員が机に座り
その脇に2人の顧問が立っているだけの寂しい写真が1枚。
そう、そのたった1人の部員はまぎれもなくあいつだった。
今、ようやく記憶の扉が開かれた。
部員1人。 卒業前にして後輩部員0人。
最後の部員卒業後は、廃部が決定するクラブ。
「英文タイプライター部」
そう、それがあいつだ。
多分、俺とは最も真逆の文化を持つ人物。
どうりで思い出さないわけだ...