【第三章】
当初は、男同士、女同士という事もあり、どちらかといえば嫁がYちゃん寄りの見解を示していたが、それが過ちだと気づくのにそれ程時間は必要なかった。
しかも、大幅にK君をかばう様になり、Yちゃん的には『背水の陣』となったわけである。
それが更に彼女の気持ちを逆撫でする事にもなる。
Y :「うちの家も狭いし、これから子供ができたらもっと狭くなるし、一軒家買おうよ!」
俺:(”買おうよ!”ってお前... そんな簡単に。)
K :「そんな簡単に言うなよ。社宅は安いんやから、しばらく頭金貯めてからでえぇやん。」
俺:(おっ 今日は強気やん。 ちょっとは手なずけたか)
嫁:「そうやん、もったいないやん。 うちなんか30年ローンで毎日切り詰めて大変なんやから。」
俺:(もっ 申し訳ない...)
Y :「そやけど、子供できたらあそこは無理やって。 場所も不便やし。」
買い物だって、遠いもん。」
俺:「ほやしこないだ自転車買うたんちゃうん?」
Y :「電動とちゃうもん!」
俺:「・・・。」
嫁:「もし、家買うとしたら大阪で探すの?」
>>> ちなみにK君は某大手会社の社員で、当時大阪に勤務していた。
>>> 彼の会社の社宅は、JR沿線主要駅近くには大抵あり、大阪なら当然。
>>> しかし、彼女の実家が京都という事で、そちらが優先されたのである。
K :「いやっ 出来れば京都で・・・」
俺:(おいおい、そこは譲ったらあかんとこちゃうん)
嫁:「それはちょっと可愛そうと違うん? 通勤大変やん」
俺:(そうだ! そうだ!)
Y :「でもほらっ また京都に配属されるかもしれへんし(笑)」
>>> 数ヵ月後、彼から電話があった。
K :「来月、田辺に引っ越すねん。家買いました。」
俺:(また、押し切られたのか... )
K :「あっ それと、今度転勤になってん。」
俺:「京都か!」
K :「いやっ 神戸...」
俺:(本当にそれでいいのかョ... _| ̄|○ )