神さんに出会った事がありますか?
『まさか!』
というあなた。
あなたは神さんとの出会いのチャンスを見逃しているかも知れない。
【神の降臨 Part2】
ピー、 ガシャ。
えぇっ!
会社帰り。
疲れた身体を引きずり切符を買おうとした瞬間、
券売機に浮かぶ冷ややかな文字。
「販売中止」
このラッシュアワーの時間帯になんでやねん!
渋々、隣の券売機に移動する。
ピー、 ガシャ。
「販売中止」
まじか! イジメや!
機械の自動的制御ではない。
明らかに駅員が券売機の裏側で操作をしている。
...喧嘩売っとる。
とはいえ、買わないわけには帰れない。
もう一個隣の券売機へ...
と見せかけて一個飛ばしでその隣。
(。-∀-) ニヒ♪
「勝った。 d(≧▽≦*d) 」
ピッ、 カシャ。
「・・・。」
なんで買えとんねん!
3回目はオチって決まっとるやんけ。
買おう思たらもっかい「販売中止」って出るとか
小銭だけ取られて切符が出てこぉへんとか
出てきた切符に「ハズレ」って書いてあるとか
いろいろあるやんけ!
なんで、普通に切符買えてんねん!
お前、関西の券売機やろ。
3つ目がオチってそんなん常識やん。
NSC行って勉強し直して来い!
2回で終わるなんて中途半端で一番サブイやんけ。
... などと心の中で叫んでみても虚しいだけ。
自分がスベったような怒りを胸に秘め、ぎゅっと右手で
切符を握り締める。
「ここにハズレって書いてあれば...」
再び、小さな期待を込めてそっと右手を開く。
そこには、握りつぶされた切符に「150円」の文字
「そんな事あるわけないか。」
現実に自らを納得させ、改札を抜ける。
ブー、 ガシャ。
「うぉっと。」
突然ブザーが鳴り、改札口の扉が閉まる
握りつぶされた切符が自動改札機に拒否されたのだ。
オッシャ!! d(≧▽≦*d)
天を仰ぎ、両手を広げ、その祝福に精一杯の感謝を捧げる。
そして、小さくつぶやく
ここに居たのか、笑いの「神」よ!
『改札口でぇ~
笑いの神さんにぃ~
出会ったぁ~。』
by 下条アトム