テニスと映像とストーリーの物理。

テニスと映像とストーリーの物理。

テニスブログとして始めたのですがネタがつきたので、方向転換。映画や小説、お笑い、「おもしろい」と感じたあらゆるもの因数分解して、自分だったら思いつけたか?思いつけたなら、どういう風に思考すれば思いつけたか、を想像するブログ。

Amebaでブログを始めよう!

 

 

「タイムリープか」

 

 

そう呟いた宮本康平の眼前には映画で観たことのある戦国時代が広がっていた。

映画の主人公とは違い、彼は冷静だった。こうも簡単に時空を飛び越えられる宇宙の不思議さに興奮している方が優ったからだ。まるで旅行で訪れた街を見るかのような目で辺りを一瞥した後、静かに笑った。

 

 

「箱根駅伝、見たかったけどな」

 

 

 

ー半年前ー

 

全国高校総体剣道大会、通称インターハイの表彰式でトロフィーを受け取る宮本康平にさしたる笑顔はなかった。見飽きた光景ゆえに周囲も反応も同じだった。康平は剣道の天才だった。中学の頃から無類の強さを誇り、負けたことがなかった。今年のインターハイも優勝し二連覇。中学生時代の全国大会と合わせて5年連続の日本一だった。

 

康平が当然感じていた物足りなさは、大人たちでも埋めることはできなかった。もちろん大人相手では勝ったり負けたりであったが、強者と相対せることに喜びを感じるタイプではなかった。

 

だがある日、今まで言語化されてこなかった康平の本能が、いつも彼を教えている道場の師範へと向けられたのは高一の夏だった。

 

 

「真剣でやりませんか?」

 

 

師範は最初、意味がわからなかった。だが、すぐに目の前にいる子どもが放ったセリフの助詞が「に」ではなく「で」あったことを確信しハッとなった。康平の視線の先にあったのは、道場の一番見えるところに飾られている二本の刀。それは人間国宝が作った人を殺めることのできる鉄だった。

 

 

「物足りないんすよ。こんな竹の遊びじゃ」

 

 

 

初詣の客で賑わう鶴岡八幡宮で、康平は賽銭箱に入れる額に悩んでいた。同じ剣道部員の松永は小学校からの馴染みだ。

 

 

松永「なにお願いすんの?」

康平「んー」

松永「いいよな推薦で受かってるやつは」

康平「じゃあ、お前の合格願ってやるよ」

 

 

康平が通う桐蔭学園は進学校で生徒のほとんどが大学受験をする。康平はスポーツ推薦で早稲田大学への進学がすでに決まっていたが、言葉にならない疑問を感じていた。それは己の進路が剣道によって決まっていってしまうことへの不安だった。サッカーや野球とは違い、剣道はいわゆる日の食っていけないスポーツだ。そんなものの頂点を大学に入っても目指すことに何になるのだろうと。あの初めて竹刀を持って人と相対した時の感覚のような、心が躍動するような瞬間はもう二度とないのか。そんなことを考えてるうちに、お参りの順番が回ってきた。平成元年の5円玉を投げ入れ鐘を鳴らした後、康平は静かに目を閉じた。

 

 

「なんか、つまんねーな」

 

 

目を開けると、彼は戦国時代にいた。

 

 

 

つづく

 

この前、友達と、

 

テニスで一番ムズイテクニックってなんだろうね?

 

ふと、そんなことを話してて、、、

 

サーブ&ボレー、リターン、

といくつか候補が上がったものの、わりとすんなり

 

ライジングなんじゃないか!?

 

という結論に。

 

 

プロレベルになると、、、

じっくり構えてドン!

って打てるチャンスなんて、そうそうないんですよね。

ほとんどが走らされてのショット。

手塚ゾーンなんてのは現実ではないわけで。。。

 

 

逆に言えば、どんなに球速いヤツでも、

じっくり構えるチャンス=時間を与えなければなんとかなる。

 

 

当然、トップ10の選手はもれなくライジングがうまい。

が、ライジングは2種類あって

 

攻めのライジングと守りのライジング

 

基本みんな守りのライジングは、ハチャメチャにうまい。

マレーのライジングとかは芸術で、ほぼアートです。

 

けど、攻めのライジングがうまい選手って、実はそんなにいないんですよね。

フェデラー、錦織、アガシ、伊達、ぐらい。

 

攻めのライジングの何がいいかと言うと、

時間を奪えることと、タイミングをずらせること。

前者は言わずもがなですが、後者は例えて言うなら早出しじゃんけんです。

 

 

通常、じゃんけんは、

 

 

じゃん・けん・ぽん!

 

 

のタイミングで相手が手を出してきますが、

それが攻めのライジングをされると

 

 

じゃん・けん!

 

 

で手を出される感じ。お、おうっ、てなりますよね。

無論じゃんけんでは反則ですが。

 

命のかかったじゃんけん10回勝負。

ただし稀に相手が、じゃん・けん!

のタイミングで手を出してきますがご了承ください。

と言われたらすごい嫌ですよね。なんか落ち着かないというか。

 

 

すごく難しい技術なんですが、

できるとすんごい強い攻めのライジング。

伊達が世界4位までいけたのも、

現役復帰して40オーバーでもトップ選手に勝てたりしたのも、

攻めのライジングの技術を持ってたからでしょうね。

 

 

最近、フェデラーが調子いいですね。

全豪、BNPパリバ、マイアミと3連勝。

しかもすべての決勝であのナダルを破っての優勝。

 

今度ナダルとフェデラーの試合を見たときは、

ちょっと音を聞いてみてください。きっと・・・

 

ドン、

ドドン、

ドン、

ドドン、

ドン、

ドドン、

観客わーーーー!

 

みたいなのばっかりですからw

フェデラーは守りのライジングも攻めライジングもピカイチなので、

ハマったときは、ナダルがどんどん後ろに下げられていってしまいます。

 

 

もうすぐ全仏。

土のコートはイレギュラーがあるので、

ライジングはさらに難しくなるんですが、

フェデラーはきっとガンガン使っていくんじゃないかな。

 




世間ではラグビーがアツい。
あのニュージーランドから大金星をあげた!と。


僕の行っていた桐蔭学園もラグビーが強かった。
そのせいか体育の授業にラグビーがあった。

でも残念ながら、僕と友人の松永君はラグビーが大嫌いだった。
僕はケガを、松永君はメガネの損壊をとても恐れていた。


運動が得意ではない子がグランドの隅で気配を消すように、
僕と松永君は、なるべくラインのギリギリに立って、
観客と間違われることに全精力を注いでいた。

たまにボールが回ってきても、即座にパスするか、蹴り飛ばすかで、
自分たちに屈強な男どもが群がることのないようにしていた。
僕らにとって、あのいびつな楕円のボールは、
ボールというより、「爆弾」という認識の方が正しかった。


そんなラグビー。
番狂わせが起きにくいスポーツらしい。


簡単に言えば、
チャンスの多さが、そのまま得点につながらない。
という性質のサッカーや野球と比べ、ラグビーは、
チャンスの多さが、そのまま得点となるから。らしい。


そういう意味ではテニスも同じだ。こんなデータがある。
ポイント率55%のAと45%のBが5セットマッチを戦うと、
Aが5セットマッチで勝つ確率は95.74%。
(詳しくは下記URLへ)
http://hamakazuchan.la.coocan.jp/tennis/tennis3.html


今回の全米オープンでフェデラーは、
ジョコビッチに負けてしまった。またか。。。


新技SABRなども使って巧さでポイントを奪うが、
焦らずきっちり深くラリーしてくるジョコビッチの強さには勝てず、
盤石のテニスの前に沈んでしまった。


あ、ちなみにセーバーは、Sneaky Attack By Rogerの略。



五郎丸がやるとSneaky Attack By Goroumaru。
流行るだろうなコレ。あきらめ半分でできるし。



そんなフェデラーを、世間は今が一番いいテニスをしている。と言う。
見ていて楽しいという意味ではそんな気がするけど、
勝つという点からすると、もうちょいミスを減らさないと。
というのが本音だ。


バック攻めばかりされて、
やっときたフォアのチャンスで無理してる感じがどうしてもする。


展開の速さと巧さで勝負する。という持ち味は確率されてきている。
だからこそ、そこにもう少しじっくりいく忍耐を取り戻せたら、
もっとジョコビッチを追いつめられる気がするんだよなぁ。

フェデラーの話題一色だった気がする今回の全米オープン。
来年、来年こそは優勝してほしい。2回までは負けてもOK。
でも3回連続で負けると、もうあのやり方では勝てないんだな。
となってしまう。2度あることは3度ある。よりも3度目の正直を僕は信じてます。

サーブ&ボレーが通用しないと言われる現代テニスの常識を覆そうとしているフェデラーと、
まさかの1回戦負けをした錦織にエールの意味も込めて、、、








今年の全仏は色々すごかった。

ナダルが負けたこと。
ジョコビッチが負けたこと。
ワウリンカが優勝したこと。

クレーコートで一番苦労すること。
それはモチベーションの維持だ。


仕事に例えてみる。


あなたが対峙するのは、屈強な相手(お得意)。


ザ・ベストオブ全然決まらないプレゼンマッチ。


トスに勝ったのはお得意。
お得意はレシーブを選んだ。
こっちからオリエンしなければいけない。

パコーン(やり直しー)
パコーン(やり直しー)
パコーン(やり直しー)

自信のある提案(ショット)をしても、
永遠に帰ってくる戻し(返球)。

やり直しなら、まだいい。
酷いのはちょっとでも甘いと、


「もっと見てみたい」


という追加提案(すさまじいカウンター)が返ってくる。

なぜだ。営業(コーチ)と練った戦術が全く通用しない。
なんだったんだ、あの念入りなミーティングは。。。


「お前ならできる!」


うるさい。
修造(上司)はだまってろ。


なにがいけない。実力か。
まぁそれは否定できない。

もう32ラリー(プレゼン)も続いてる。
あと何回やんのこれ?

やっとコンセンサス(ゲーム)を獲った。

タイム!(週末到来)
やった休憩だ。(華金)
ひとまず水分補給だ(飲酒)

タイム!
え、もう月曜?
もう少し寝かせて。

ウォーニング。
タイムバイオレーション。(遅刻)
ブーイング(上司から警告)
うわ、またイレギュラー(オリエンが変更)だよ。
もうやってられっかー!


モチベーションが下がると、提案の質が落ちる。
テニスも同じだ。

気持ちの乗ったボールというのは必ず存在する。

決して速くはなくても、全身全霊をかけて打っていて、
ボールがミスれ~と言ってるような感じの元気玉。
全然決まらないクレーコートでは、
いかに毎回元気玉を打てるかが重要なのだ。


世界一気持ちの乗ったボールを、
世界一多く打てるのは、ナダルだ。
対戦相手は毎ポイント、
特大の元気玉を打たれているようなものだ。
跳ね返せる選手などなかなかいない。
もうどうしていいかわからなくなり、
勝機と勝利への正しい道のりを見いだせなくなった相手が辿る末路は、みな同じ。



ヤケクソで連続エネルギー弾を打つと殺される。
というドラゴンボールの法則を見事に証明してくれる。



でも今大会、ナダルはこの元気玉が打てなかった。
代わりに打ったのはワウリンカ。


最後はまさしく、
会場のみんなからもらった元気を込めて
打ちまくっていた。

ジョコビッチは必死に受け止めていたけど、
やっぱりダメだった。




まさか今の時代で、
片手バックの人が全仏を制するとは。

優勝賞金が2億円3000万か。。。
準優勝でも1億円2000万。。。


すげーなぁ。

ワウリンカ、オラに少しだけ現金を分けてくれ。








アタックチャ~ンス!

天国の児玉清さんは何度そう言っただろう。
全然アタックしないマレーを見ていて、早々に見飽きた全豪オープン決勝。



クレバーでラッキーで、ママがイっちゃってる。安定をこよなく愛する公務員のようなプレー。そんな印象から一点、バンジージャンプでなかなか踏みだせないヤツ。エレベーターでお前が最初に降りるのが一番スムーズなのに、変に気を使って降りる順序を譲るヤツ。泣きまくって場を荒らしたくせに、親リーが入るとベタおりな下家。そんな彼らと同じ印象を、今回のマレーには抱いてしまった。

でも一体、何がそう思わせるんだろーか。冷静に見ればやっていることは錦織とさほど変わんない。ミスなく拾って、バックでシコシコ。コースを変えてパシーン。でも、なんか違う。なんかこう、もどかしい。目を見張らない。オオーっとならない。錦織にあってマレーにないもの。




ギアだ。



テニスの表現の一つにギアっつーもんがある。まさしくクルマのそれで、要するにペースを上げること。早い話が、ルフィのギア2ndとか悟空のスーパーサイヤ人です。ギアを上げたのは観戦していても結構わかりやすいもんです。実際に自分が試合していて相手が乗ってくると、

「うわ、完全にこのゲーム獲りに来てんじゃんコイツ。」

と感じます。萎えます。そして大抵獲られます。

「今のゲーム、錦織はギアを上げましたね~。」

解説者のこんなセリフはよく聞くけど、マレーでは聞いた記憶がない。むしろこっち。


「今のゲーム、マレーは踏ん張りましたね~。」


大抵のトップ選手は2速持っていて、ここ大事やな!ってときにガツンと上げてくる。唯一フェデラーだけが通称「ゴッドモード」と呼ばれる3速目のギアを持っている。
たぶん、マレーにはギアが1速しかないのだ。だから上げようにも上げられないのだ。だからマレーが嫌いです。というオチではない。むしろここからが重要で、テニスのおもしろさと難しさが見えてくる。



フェデラーもナダルも敗退したとはいえ、事実マレーは決勝まで行った。そう、マレーは勝つのだ。ギアを上げられないのは、なにも決勝に限った話ではない。1回戦からずーっとそう。
でも勝てるのがテニスというスポーツ。というのも・・・



テニスは、ミスでできている。



といっても過言ではないからだ。野球の逆転サヨナラ満塁ホームランやバスケのスリーポイントとは違い、テニスはどんなポイントも一点でしかない。観客が総立ちするようなスーパーショットなど、勝負にはさほど影響しないのだ。これはネットを挟んで闘うスポーツの特徴でもある。

実際に全豪の準決勝、ベルディヒvsマレーのStatsは以下のようになっている。




マレーのTotal Points Wonは139。Aceが16で、Winnersが40。つまり残りの83ポイントは、ベルディヒのミスによるものだ。その数、約6割。なんと、半分以上がミスなのだ。


守ってばかりじゃ、勝ちはねーぞ!


スポ根マンガで使い古されたフレーズも、高貴なテニスには通用しないのだ。テニスは相手のミスがそのまま点になるのだ。守ってばかりでも、勝ちはあるのだ。ただ、それで世界一位になれるほど、テニスの神様は甘くない。ヒューイットが世界一位になれた時とは時代が違う。やっぱり攻めてこそ、リスクを追ってこそ、ドラマは生まれるし、観客は湧くのだと思う。未来の錦織を目指すよい子のみんなは、マネをしないようにね。






このまえ、全日本選手権を見に行ってきました。

ガラッガラの有明で、いじょーーーーに速いハードコートで、必死にライジング中心にプレーをする選手たち。ようやるなー。すげーなーと感心しつつ・・・テニスをおもしろくしてる結構大きな要因は、実はサーフェスなんじゃないのか。。。という考えに至った。


ハード、クレー、芝、オムニ、カーペット、、、


こんだけ足下にバリエーションあるスポーツないよ。他のスポーツでもサーフェスを増やすだけで、もっとおもしろくなると思うんだが。芝のフェデラーとか、クレーのナダルみたいに、絶対王者が各サーフェスで違った方が、見るのが毎回楽しい気がする。


たとえばサッカーとか、クレーでやったら滑りやすいから、選手がもっと多彩なフェイント使うようになりそうだし。バスケは芝の上とかでやれば、弾まないからドリブルが難しくなりそう。水泳とかは水の温度×泳ぎ方にすればいい。「10℃・平泳ぎ」とか、みんな早くプールから出たくて速くなりそう。「50℃・クロール」は、プールから湯気出てて盛り上がりそう。


個人的にテニスであってもよさそうに思うのが、雪。スノーコートって、ロシアとかならすぐできそう。もはや球足が遅いのか速いのか、球が跳ねるのか滑るのかもわからんが、見ている方は、真っ白なコートだから見やすそう。4、5年前、テニスのエキシビションでサーフェスを使ったこんなおもしろい試合がありました。






その名も、Battle of surface。アホですね~。芝のフェデラーとクレーのナダルはどっちが強いのか?誰もが一度は考えることを実現させた、なんて素敵でアホな企画なんでしょう。でもラリーする方は、さぞ大変なんだろうなー。芝でプレーしてる方がネット行ったら、向こうはクレーだからしっかり構えられちゃって抜かれやすい。のか?状況を理解するだけでも一苦労www


結果はたしか、ナダルの2-1(3セットマッチ)勝利。
ガチの大会にして毎年やったらおもしろいのになー。なんで公式大会化されないんだろう???なーんて思ってたら、試合が終わった後の記者会見でこんなやりとりが見られたそうな。


記者:実際にプレーしてみて、どうでした?

フェデラー:大変だったよ。

記者:どのへんが?

フェデラー:チェンジコートの度に靴を履き替えるのが。




だからか。。。




なんか、準決勝のジョコビッチみたい。


全然コートの中に入ってボールを打てない錦織に対し、
チリッチはガンガン入ってくる。

ポジションをどんどん下げられて、ラリーで主導権が握れない。
もはや、これまでの錦織のストロークは見る影もなく、
勝利の積み木もどう組み立てればいいのかわからない状態。
それほどチリッチが良かったのも確かに事実っちゃ事実。


この大会、錦織には運があったと思う。
2回戦を途中棄権勝ちで体力を温存できたこともそうだし、
一番大きかったのが、ワウリンカ戦のファイナルセットで、
サーブが錦織からだったこと。4-5で落とせない状況が、
15ー30でのワウリンカのダブルフォルトを生んだのは間違いない。


すべては錦織に味方していた。
フェデラーが負けるまでは。

一夜にして、状況は一変。

まず錦織の精神面。
チリッチとの対戦成績は5勝2敗。
シードも錦織が10に対し、チリッチは14。

完全に「勝てるはずの試合」。
いや「勝たなければならない試合」になった。


そして関の精神面。
錦織が勝ったら超ハッピー。
フェデラーが勝っても超ハッピー。

そんな最高の決勝になることを信じて疑わなかった土曜日。
でも日曜日には、最悪のシナリオが脳裏をよぎりはじめる。

・メディアが、もう優勝したも同然と煽るだろう。
(事実、翌日の朝刊の一面は、ほぼ全紙が錦織。)

・錦織自信もプレッシャーを感じるだろう。
(メディアは関係なく、勝てる試合だと考えることで。)

・負けたら日本中がもったいないと思う。
(負けたあと引きずりそう。普通なら立ち直れない。)


全仏でガストン・ガウディオに負けた、
ギレルモ・コリアみたいにならないといいけど。。。


ああ、フェデラーさえ勝っていれば、
錦織は向かっていくだけでよかったのに。
せめてセット取って疲労させろし!



ここまでできあがった流れ。
当然、試合は終止、錦織にとって嫌な流れ。

極めつけは第2セット終盤。
テニスプレーヤーが性悪ならば、勝利の女神はもっと性悪か。
これほどまでかというぐらい、錦織はネットに嫌われ続ける。

それぐらいネットイン&当たり損ないは、チリッチに対して有利に働いた。
唯一の挽回のチャンスだった第3セットの第7ゲーム(錦織から3-4)でも、
チリッチのドロップはネットインし、結局キープする。


寝よう。。。


ぼくの経験上、相手のサービングフォーザマッチのゲーム
(取れば勝利が決まるゲームのこと)は、30ー0になったら万事休す。
〆のゲームって緊張するはずなのに、チリッチッチはあっさり40ー0にする。


オワタ
\(^o^)/








最悪の準優勝。


錦織はきっとそう感じたんじゃないかな。
負けるにしても、せめてベストなプレーをしたかったはず。
プレートをもらっても悔しそうだったのが印象的だった。





でもね。ある意味、これをスタートと捉えることもできると思う。
もう一度決勝に行って優勝したら、本物。

フェデラーもナダルもジョコビッチも、
やっぱり決勝で最高のパフォーマンスをするし、
調子悪くてもなんとか粘る。絶対にストレートでは負けない。
そこはまだ錦織にはない技術だと思う。


にしても、2ndウィークになってからの日本の盛り上がり方は嬉しかった。
けど正直言うと、あそこまでフィーバー状態になるのはちょっと嫌だった。

個人的にはこの後が楽しみでしかたない!
メディアとかは、どーせ次は全豪だ!とか思ってるんだろうけど、
テニスをちゃんと見てるファンは違う。

錦織は今回の準優勝で、ランキングが8位まで上がった。
そう、この後のBNPパリバオープンの成績次第で、


マスターズ最終戦、出れんぢゃん!


全米決勝進出もダンチですごいけど、
マスターズ最終戦に出るのも同じくらいスゴイ。

しかもこの試合はラウンドロビンだから、ガチのガチ。
そして3セットだから、全然優勝だって狙えるし。
いや~、楽しみはまだまだ続く。

やっぱりテニスは、サッカーや野球と違って、
ちょっと静けさのある盛り上がりのほうがしっくりくる気がする。

映画HEROで花岡錬三郎のアリバイが崩れて、
マスコミがはしゃいで法廷から出て行った後の静けさみたいな感じの方が。


というわけで、まだまだ錦織の今年の活躍は終わらない!きっと。
ま、WOWOWは全豪オープンまで用済みですけどね。







チリッチかよ!?



錦織がもたらしてくれた
歓喜の余韻に浸りながら寝て起きた僕の第一声。


良いのか、悪いのか。
個人的にはどっちが勝手も嬉しい決勝戦を望んでたので、
というかそうなることを疑わずに寝ちゃったので、
ちょっと意表をつかれた日曜日の目覚めでした。。。



こんなこと、本当に起きるんだな。起こせるんだな。
本当に凄まじい、
使い道に今迷ってるくらい、
大きな大きな
モチベーションをいただきました。

チリッチならというか、もちろん仮にフェデラーだったとしても、
本当に、本当に優勝しちゃうんじゃないか。。。


なんか、いいのかな?


そんな不思議な気持ちがあるのはなんでなんだ。
日本人がグランドスラム優勝なんて、漫画の世界でも
「なに描いちゃってるの?」と笑われるようなことだからか。

やっぱり、インポッシブルはナッシングだったんだ!
このまま、ジャスト ドゥ イットで!
そうだ優勝、しよう!



テニスの内容的には、リターンとバックの良さが光った試合で、
錦織の良さが存分に出た試合。

特に3rdセットのタイブレークは、
リターンと気持ちで取ったようなセット。

一か八かのリターンエースを狙うのではなく、コート真ん中に打ち込むという、
ローリスクハイリターンなクレバーな選択をできたのが大きい。
あの強気の2本が明暗を分けた。
ラリーをしたがってたジョコビッチがテンパってたもんね。

バックに関しては言わずもがな。
ジョコビッチを終止圧倒してました。威力も展開も持久力も。

やはり錦織はバックの方が強かった。フォアなんかよりも数段強かった。






僕が今回「すごいな~」というか、
「見習わなきゃな~」と思ったのは全く別のことでした。

ワウリンカを倒した後のインタビューでの一言。


「まだ終わりじゃないので」


すごい偉そうなこと言いますけど、
意識の違いがこの一言に全部表れてると感じたんです。
わかってんな~、というか、さすがだな~というか。


1位:ここまできたら、あとは思いっきりやるだけです。

2位:楽しみたいです。

3位:自分のプレーができれば、チャンスはあると思う。


26年間生きてきて、色んなスポーツのインタビュー見てきたけど、
こういう状況で一番よく聞くセリフがこれら。
で、たいてい負ける。いいとこ競るぐらい。
勝つところはほとんど見たことない。


正直な話、僕はワウリンカとの試合に勝った瞬間、
なんとなくゴールのような気がしちゃったんですね。
よくない。本当によくない。反省猛省。こんなんじゃ何も成し遂げらんない。


でも錦織は、

「決勝に行くまでは喜べない」


見てるゴールがしっかりと、頂上に向いてるな~。
と改めて意識の高さを知り、自分を恥ましたよね。
やっぱこうでなくちゃいけないんだな、というか。

思いっきりやるだけとか、楽しみたいとかって、


正直勝てないかもしれない。


をうま~く言い換えた言葉だと僕は思うんですよね。
つまりは勝てる自信がない。ダメなチャレンジャー。
僕もジュニアの頃、上の選手と当たる時はしょっちゅう思ってたな。
ここまで来れただけで十分。みたいな感覚になっちゃってた。
ああ、誰か僕にタイムマシンをくださいorz


上の選手と対戦するからといって、変に背伸びするんじゃなく、
自分のいつものプレーをして、No1にふつーに勝った。
それも5セットマッチで。サンプラスに勝ったフェデラーみたく、
錦織はここからさらにクッともう1段階強くなるんじゃないかな。


と、まぁ今回のブログでは、そんな精神論を書こうかな~。
と思ってたんですね。で、〆は・・・

だからフェデラーにもきっとふつー勝ちます!

という風にしようと思ったんだけど。。。



お前かよ!?


僕だよ!?みたいな顔、ちゃんとしてるしw

いやチャンスがいっそう広がったのは知ってます、わかってます。
でも、なんか役者がそろわなかった感が否めないんですよね。
なにより
万万万万万万万万万万万万万万万が一負けたときに


もったいねーーーーーーー!



ってなりそうで怖いんですよ。観てる側としては。
こんなチャンス二度とないんじゃないか。と思っているのも事実なんで。
ああ、こんなことを考えてしまう自分がうざい。嫌い。
ライブとか行っても乗り切れずに、
ちょっと引いてる自分に気づいたときの感覚にすんごい似てる。



ああ、ダメだダメだダメだ。この考え方がダメなんだ!
錦織はふつーにプレーする。そんでふつーに勝つ。
でも勝ったら本当にどうしよう。銀座でパレードレベル。
ああ、この勢いでマスターズ最終戦を日本に誘致できないかな。
あ、これ僕の夢なんです。なんとか生きてる間に会社を利用して
実現できればと目論んでます。


夜中の3時4時でもFacebookにツイッターみたく、
言葉だけで投稿してる人がたくさんいて、なんか嬉しかった。
あ、こんなにテニス好きな人いるんだってなった。
でも、僕の友達なんで当たり前か。

日本でもっともっとテニスが盛り上がりますように。
錦織には、本当にあと1つがんばってほしい。









このメンツの中にJPNの名前があること。そしてそれがシード的に、全然おかしいことではないこと。
本当にすごい。すごすぎる。個人的には日韓ワールドカップの興奮にも勝る。


4-6、7-6(4)、6-7(6)、7-5、6-4


外せ外せ外せ外せ外せ
外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ 外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ外せ・・・

最後の方はラオニッチの1stサーブが入らないことを祈って、
ひたすら念力を送り続けてました。




文字通り死闘だったわけだけど、
最終セットに関して言えば完勝だ。
事実、錦織はブレークポイントを一度を与えなかったし。

「もう、どうすればいいの、ママ?」


一糸乱れぬヘアーとは裏腹に、こんな声が聞こえてきそうなくらい、セカンドサーブになったときのラオニッチは、やることがなくなってましたね。ここまで追いつめたのは、リターンやフットワークももちろんそうなんだけど、特に鍵となった勝因は、3つなんじゃないかな~。



1、忍耐


ビッグサーバーと戦うのはどんな感じか?
と聞かれれば、

風の強い日に、トランプタワーを作ってる感じ。
僕自身も何度かビッグサーバーとの対戦経験がありますが、ほんと奴らは、人が一生懸命積み上げてきたものを、一瞬にして台無しにしやがるんですよ。プレゼンで常務はOKって言ったのに、制作寸前で専務が出てきて、「なにこれ、全然ダメじゃん。やり直し。」とひっくり返されるあの感覚に近い。


錦織のBreak Points Wonは、5/19(26%)
それに対してラオニッチは、4/9(44%)


ほんと、よく気持ちを切らさず頑張ったなって感じ!あと1ポイントでブレークできるじゃん!って期待を、14回も「は~い、残念でした~。」ってされてるんだから。しかもそれを楽しんでるだから、ほんと性格ちょー悪い。


「やってられっかボケ!」

となりそうでも、じーーーーーーーっと耐えるしかないのが、対ビッグサーバーとの試合独特の感覚なんです。で、そうなると心配になってくるのが自分のサーブ。そりゃ相手は気が楽でしょうよ。サービスゲームは、ほぼキープできるのだから。ラオニッチのサービスゲームのキープ率は、93%でツアー1位。100ゲームやって、7回しかブレークできないんだから、錦織としては常に気が抜けない。一度でもブレークされれば、ほぼそのセットは取れない。という緊張感の中、光ったのが2つめの勝因。



2、セカンドサーブ



以前はセカンドを狙われて不利になる展開が多かった。それに対抗しようとして深く打とうとすると、腰が折れちゃってダブルフォルトでもこの試合、特に第4セットの5-5以降、錦織は一度もダブルフォルトをしていないし、なによりセカンドのコースと深さがむちゃくちゃ良かった。一か八かで叩きにいきたいラオニッチも叩けない。
こうなったらこっちのもの。しっかりストロークを展開していけばいい。



3、バックハンド


最終セットの錦織の2ndサービス時のポイント奪取率は、なんと92%。対ロディック戦のフェデラーを見ているような感じだったなぁ。自由自在というか、打てないコースはない。といった感じ。ラオニッチが回り込みたがるのを見越した、バックのダウンザラインが面白いように決まってたね。


最後のボレー、気持ちよかったろうな~。ああやって、ふわ~と決まるマッチポイントって最高なんですよね。至福の時間というか、「ああ、勝ったぁ~」と時間がゆっくり流れるっていうか。
個人的にはマイケル・チャンの顔がすごい印象的だった。本当に錦織を全力でサポートしてる感じというか、同じような体格の選手として親近感が湧いているような感じ。是非、このコンビでグランドスラム優勝してほしいなぁ。




試合後の記者会見で、
次のワウリンカとの試合についての意気込みを聞かれて・・・

錦織:もう倒せない相手はいないと思う。



くぅ~~~~~~~~~。
かっくぅいい~~~~~。



タイプ的にはバックハンドが得意な似た者同士。ドロー的には、ものすごい激熱チャンス!相手も4セットで競った試合を戦ってきてる。どちらがどの程度リカバリーできているかが鍵になる。がんばってちょーだい、錦織!



想像してみる。


フェデラーvsヒューイット


全盛期の2人がグランドスラムで10回戦ったとして、
ヒューイットは何回勝てるだろう?

0回。(すまんレイトン、これが現実だ。)


選手を変えてみよう。


フェデラーvsサフィン


2005年全豪の伝説的試合の記憶が蘇る。
ゴッドモードのフェデラーに、たしか、
5-7 6-4 5-7 7-6(6) 9-7で勝ったんだっけ。
このときの録画ビデオは今でも家にある。
それくらい衝撃的な試合だった。

3回。(サフィンは今、政治家をしてるらしい。プッ。)


2人とも1997年にデビューした元世界No1。
ツアータイトルはヒューイット30に対し、サフィン15と半分だけど、
グランドスラム優勝回数は同じ2回。

同じようなキャリアを誇る選手なのに、湧いてくるイメージが全然違う。



プレーの印象とでも言うのだろうか。
すべて選手のテニスは2つに大別できると僕は思ってる。
すなわち・・・


上を食えるテニスか。そうでないか。


グランドスラムを獲るには7回勝たなきゃなんない。
シード選手を食えなければ、一生2回戦どまり。


じゃあ上を食えるテニスって、どんなテニスかというと・・・

弱点がなくて、武器があるテニス。



だと思う。


まず弱点。
これが1つでもあると、世界ではたぶん勝てない。
サーブやボレーならまだいいが、ストロークに弱点があろうもんなら致命傷。

ひたすらバック狙って王者を鬱病状態に追い込むことさえできることは、
左利きのスペイン人が証明してくれてる。



つぎに武器。
これが2つ以上ないと、世界ではたぶん勝てない。
今の時代、トップ10の選手たちの守備力はハンパじゃない。
全員メタルスライム並みにカッチカチ。しかもHPマックス。
しかもチェンジコートの際にベホイミしてくる始末。

メラしか使えない奴がDo My Best!とかぬかして突っ込んでいっても、
勝てるわけがないんです。スーファミとPS4くらいスペックが違うんだから。



いま言うのはちょっとズルいかもしれないけど、
僕が昔から感じていたのは、


錦織は上を食えるテニスができる。


それもちょっと異常で、かなり特殊。

異常というのは、上を食ってきた量。
なんかエロく聞こえてしまうのはなぜだ・・・。

まぁいい。
彼はランキングが70位そこそこのときでも、
しょっちゅう上位の選手を倒してるんです。

初タイトルのデルレイビーチ決勝のブレーク。
全米ではフェレールに勝ってベスト16。
楽天オープンの決勝のラオニッチ。
全豪オープンはツォンガに勝ってベスト8。

すんげ。

でも、なんで勝てるのかが不思議だった。
それが特殊ってことなんですけど。錦織のテニスって、


弱点はないけど、武器が見当たらん。


そんな印象なんですよね。
サーブもフォアもメラミなのになぜか勝つ。本当に不思議。
祝日が土曜日になのに、振り替え休日にならないくらい不思議。


でもこの前、偶然YouTubeで、
ナルバンディアンという選手の試合を見てたんですけど、
そのとき「あーこれかな?錦織の武器って。」
とちょっと気づいた気がしたんです。この2人って、


フォアよりもバックの方が強いんです。



これが武器として機能してるんじゃないかと思うんです。
フォア、メラミ。バック、イオナズンみたいな。


仮に選手のストロークを数値化するなら、
こんな感じ。



ちょっと錦織に甘くつけすぎたかな?
彼のバックがジョコビッチよりも強いかどうかは、
その日の調子にもよるかもしれません・・・。

完全に僕の主観も入ってますけど、そんなにズレてはいないはず。
そして間違いなく言えるのは、錦織以外はフォアのほうが強いということ。

で、ですが・・・。
バックの方が強いとゲームメイクがしにくいんですよねー。
こっち打っときゃ大丈夫ってのがないんで、
常に気が抜けないというか、自分がどうしたらいいかわからなくなる。


「バック打っときゃ、勝てるっしょ。」


って余裕かましてるスペインの左利きさんも焦る困る。


そんなこんなで、特殊な武器を持ってるのが錦織だと思うんです。
最近はフォアもサーブもメラゾーマになりつつあるので、
かなり良い感じなんじゃないかなーと期待してます。

このまま順調に成長していって、
どっかですごい良いドロー運に恵まれれば、
本当にグランドスラムだって優勝できるんじゃないかな。

唯一克服できていない弱点、
フィジカルの弱ささえ改善できればの話だが。。。