---概略---
ベンチャービジネスの世界では、共通言語が確立されているから起業家と投資家は互いに理解しやすい。
ところが就活ではそれがないから互いにズレやすれ違いが多くて難しい。
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今回、シリーズ4回目。
①と②と③は↓
欲しいのは「メリット」ではなく「ベネフィット」① ~不幸な就職の原因~
欲しいのは「メリット」ではなく「ベネフィット」② ~幸せな就職をしようよ!~
欲しいのは「メリット」ではなく「ベネフィット」③ ~結婚にあって就職にない~
さて、今回は「共通言語」ってのがテーマ。
要はお互いに理解できる言葉というか、お互いが共通のテーマに沿って持ってきた話題で議論すると、互いに分かりやすいでしょ?
ってこと。
まずは例えばの話。
一昨日、私がサポートしている学生さんたちがビジネスプランコンテストで優秀賞を取ったときのことを述べた(2018/9/24)。
我々のチームがプレゼンを考える際、ビジネスの内容はもちろんだがこの「共通言語」についてはかなり力を入れ、気を遣った。
このビジコンは、学生達の言いたいことが審査員に伝わる必要がある。
ちなみに審査員は、ベンチャーキャピタル、投資銀行、銀行役員、経営者等の方々。
起業に関するバリバリのプロだし、年齢も親子や孫くらいに離れている。
なにしろ起業どころか仕事などしたことがない、ド素人でハタチの学生がこういった方々の心をつかむのはカナリ難しいことだと思う。
「僕はこれをやりたい!」だけでは到底通用しない。
そして受賞に至った経緯には、おそらくだがこの共通言語が功を奏した部分はかなりあると思う。
たぶん、伝わりやすかったんだろうな。
受賞した4人の学生達は、まさに共通言語のおかげで投資家の方々の土俵に乗ることが出来たんですよ。
これって、就活の面接に似てるでしょ?
つまりね、何を言いたいかというと、
就活の際にも会社と学生との間に共通言語があれば互いに理解しやすくなるんじゃない?
ってこと。
今はこういうことが確立されていないから、互いにズレやすれ違いが多くて難しいんだよね。
ところがベンチャービジネスの世界では、共通言語が確立されているから起業家と投資家は互いにすんなりと理解がしやすい。
これをもう少し深めてみたい。
さて、ビジコンの話にちょっと戻って分かりやすい例を述べてみる。
今回、学生たちがプレゼンした内容にこういうものがある。
「私たちのビジネスパターンは、インサイド・アウト方式です。」
ビジネスパターン
インサイド・アウト方式
これ、まさに共通言語。
ベンチャービジネスの分野では、世界的に通用する言葉。
こう言っただけで、投資家は一瞬で理解する。
さらに学生達は、
「企業と学生の交流を促進することで、ネットワーク効果が生まれ、マルチサイドプラットフォームに発展する。」
と述べた。
ネットワーク効果
マルチサイドプラットフォーム
これも共通言語。
さらには、
「チャネルは・・・、主なリソースは・・・」
などと言う共通言語による説明を重ねると、一つのビジネスを立ち上げる際に必要な情報が整理され、投資家に短時間で伝わる。
そして、これらを一覧にまとめた図がこれ。

この図は「ビジネスモデルキャンパス」といわれ、ベンチャービジネスの世界では世界共通で、どこに行っても通用する。
つまりこの図も共通言語。
9つのワクのなかに互いが理解できる言葉(共通言語)を入れ込むことによって、全体像が見えるというもの。
これだけで、投資家達はビジネスの大枠をつかむことが可能。
もちろん、この情報のみで全てが伝わるものではないが、
「大枠は分かった、面白そうだから詳しく聞かせてくれ。」
という興味につなげることは十分可能だということ。
それも短時間で。
マッチングってそういうものでしょ?
ちなみに、上の図は今回我々のチームが受賞したときに実際に使用したもの。
この図自体も今後どんどんブラッシュアップされる。
さて、この共通言語を学生が知らなかったらどうだろう?
経験がない中で自分達のつたない言葉でチマチマ説明するしかないよね。
それじゃぁ、伝わらないでしょ。
ね?
共通言語って大事でしょ?
だから就活の世界にもこういうものがあれば、互いに理解しやすくなるのよん。
あなたのメリットは何ですか?
では、ベネフィットは何ですか?
こういうことを言い合えるようになれば、会社・学生にとって互いの理解もスムーズじゃない?
これ、すでに研究・実証は始めています。
プロトタイプの発表は間もなくできると思います~
プロトタイプ、これもベンチャーの世界の共通言語(^^)