怖い話 | LONELY JACK KNIFE

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僕が小学校6年くらいの時に、たぶん全国的に心霊写真ブームというのがあった。(もちろん織田無道などいない時代) 
  
 当時は「あなたの知らない世界」というオカルト番組がやっていたし、ワイドショーとかでも心霊写真をよく取り上げていた。 

 学校が終わってから、わざわざ友だちの家に集合し部屋を暗くして、それらの番組を見たものである(バカ) 
 こえぇ~とか言いながら 

 少し前だと超能力ブーム(ユリゲラー)などがあったが、そのころは下火になっていたと思うし、稲川淳二も桜金蔵もジモンもブラザーコーンもまだTVでコワイ話などする前だ。 

 ある日、クラスの友人が学校にオールカラー文庫の心霊写真集wを持ってきたのがきっかけでクラス的にも大ブームになった。 
 皆で「ここに顔が!」とか「ばあちゃんの頭から手が!」と言いながらもページをめくった。当然、続編も読みたかったが、高かったし買えないから少し遠くの本屋に行って立ち読みしまくった。

 その本にはたまたま、日光の林間学校の部屋で撮った写真が掲載されていた。僕たちがその少し後に日光移動教室に行った時にはその部屋は使用されなかった。(本の影響だろう) 

 僕たちは超心霊写真ブーム状態で林間学校に行ったので、集合写真など、専属カメラマンが生徒にカメラを向けるような時、僕は友人の後ろに隠れて手だけを出したりして「偽心霊写真」を作ったりした(笑) 

 林間学校終了後、校舎内に張り出された移動教室の写真群の中に燦然と僕の作品があった。

僕は喜んだが放課後、写真を申し込みに行った母は僕が写っていないので当然買わず、僕の手元にはやってこなかった。  
 僕は母に「なんで買ってこないんだよ~~~!!!!!」と、わめき散らしたが「お前が写っていないのだから、買うわけ無いでしょ」と言われた。当たり前だ(汗) 

 僕たちはとにかくコワイ話しに飢えていたからw大人のマジ話を聞きたかった。 


 なので担任にコワイ話をしてくれるよう懇願した(バカ)その時の担任は、40歳代の女の教師で僕たちは大嫌いだったのだが(ものすごいスパルタだったから)コワイ話を聞きたい一心で懇願したのだ。 

 先生は「コワイ話など無いわよ~」と最初は断ったが「あっ!ひとつあるかな」などと言ったが最後クラス中が「話 せ!話 せ!」の大合唱w 

 で、先生はゆっくり話しを始めた。 


 先生は新潟の出身で、大学に進んだ後親戚の家に居候をした。裏窓を開けると菜の花畑があり、四季を彩った。大学生の頃はこうだった、ああだった、などと思い出話をする。僕たちはいつコワイ話が出るのか固唾を呑んで見守る。 

 50分くらいの授業時間内の事なのだが30分以上、思い出話wしかも、だんだん本人的に懐かしくなってきたのか盛り上がってくるわけよ 。

 もう時間も無いだろう?みたいな時に僕たちは「怖くねぇじゃん!!」と、ざわめきだした。先生は「まあ待ちなさい」と僕たちをなだめる。 

 そして 、

 「ある時に疲れて帰ってきたのよね~そして夜寝ている時にさ、はっ!と起きたんだけど体が動かないのよ~~」などと、話し始めた。 

 超しらける僕たち 。

 それ・・・ただの「金縛り」だろ? 

 当時心霊やオカルトにはまっていたボクらは既に、エクトプラズムだとか、守護霊、自縛霊、浮遊霊、などなど専門用語は知っていたしw金縛りが霊の仕業ではないという事くらい知っていた。 

 なので・・全っ然盛り上がらなかった 

 先生は自分的に懐かしい話をしてさぞ気持ちよさそうだったがね。 

 僕たちは、さらにその先生が嫌いになっていったのだった。