前回記事で元首相A氏が”宗教の皮を被った某カルト団体”と深く繋がっていることについて軽く言及していましたが、ほどなくしてあのようなことが起きてしまいました。
フランスや英国、米国などの海外メディアでは事件発生直後から、元首相A氏と某カルト団体の繋がりについて、某カルト団体の名称も明記して具体的に報道していましたが、日本のメディアは当初、某カルト団体について「特定の団体」というあやふやな表現に終始し、団体の名称を具体的に報道することを避けていました。
「確実に裏取り(事実関係を確認する作業)を終えるまで、慎重になっていたからだ」などという詭弁は通用しません。
海外メディアが迅速かつ的確に裏取り出来たことをなぜお膝元の本邦が出遅れ、だらだらと手間取ったのか?
日本のメディアがやる気が無いとか、無能だという訳ではありません。
要は、日本のメディアが団体名の報道を当初はためらわなければならなかったほど、某カルト団体が日本の政界やメディア界隈の中枢に深く食い込み、大きな影響力を持っていたということです。
この一件で日本社会に巣食っている深刻な病巣が、図らずも世界の内外に露呈しました。
極めて暴力的な帰結ではありましたが、この一件を端緒に、日本社会が抱える病巣のたとえほんの一部でも白日の下にさらけ出されて、洗いざらい、膿が出し切られればよいと思います。
この某カルト団体の根底にあるのは崇高な宗教理念などではなく極右的思想であり、この団体が世界に実現しようとしている理想社会の在り方は多かれ少なかれ、A氏や米国のドナルド・トランプ、ロシアのプーチンが目指す国家体制の在り方と極めて高い親和性があります。
実際、この団体は創立者の出身国が軍事クーデターにより元軍人が全権を掌握していた独裁政権下に、同国情報部の肝いりで設立されました。
この団体は各国政府の政治家議員、要人に対して工作活動を展開し、各国の政界や経済界の中枢への介入と浸透を試みていることが、欧米各国では早い時期から知られていました。
欧米各国や創立者の出身国も含め、この団体を純粋な宗教団体とみなしている国は皆無で、宗教団体と位置付けている国は事実上、日本だけです。
この団体を日本に引き入れ根付かせたのは、既に報道されている通り、日本の右翼の両巨頭であった笹川良一と児玉誉士夫、更に、とりわけ児玉誉士夫と関係が深かった岸信介元首相でした。
特に岸信介元首相はこの団体の創立者と関係を深め、非常に親密な関係を構築していました。
実際、岸元首相の自邸の隣にはこの団体の教会があり、岸元首相は頻繁にこの団体の教会や関連施設に足を運んでいました。
この団体の関連団体で、政治的側面に特化した国際勝共連合という政治団体があります。
国際勝共連合はこの名称が示す通り、共産主義に対抗し打倒することを目的とした反共産主義団体で、右翼の笹川、児玉、そして岸元首相はこれを日本に引き入れて極左を含む共産主義勢力の弱体化と殲滅を目論んだのです。
当時は日本を含む世界全体が米国を筆頭とする西側の資本主義(民主主義)国と旧ソ連を筆頭とする東側の共産主義国が対立する東西冷戦の時代でしたから、右翼の笹川、児玉両氏と岸元首相は日本国内の極左を含む共産主義勢力の弱体化と殲滅に、国際勝共連合を利用しようとしたのです。
このように、日本にこの団体を引き入れ根付かせたのは日本の右翼たちでした。
この団体には多くの関連団体がありますが、その幾つもの顔の下にあるこの団体の本性は1つ、それは極右的政治思想です。
この団体にとって宗教は寧ろ、創立者を長とする家父長制度的、中央集権的、もっと云えば創立者または創立者の後継者を長とする独裁的社会の実現の為、この団体を世界中に普及させ、人心を洗脳して支配する為の手段に過ぎないのです。
そして、知らない方はいないと思うのですが念の為付記しますと、この団体の創立者と親密な関係を構築していた岸信介元首相は元首相A氏の祖父であったことは周知の事実です。
ところで、トランプについて少し突っ込んで言及しますが、この男は遠大な政治理念など微塵も持ち合わせていないと断言します。
トランプは自分をお山の大将に担ぎ上げてくれるのであれば、それがSNS上で根も葉もない陰謀論を朗々と垂れ流す胡散臭い匿名集団であっても(この匿名集団Qアノンが垂れ流す陰謀論の世界的拡散にロシア政府が加担しています)、有色人種は劣等で白人種こそがこの世で唯一価値があり、優秀であると主張する白人至上主義団体であっても、つまり、自分を支持してくれる個人や団体がどのような信条を抱いてどのような背後がついていようが、どこの誰でも全く厭わないという無節操で愚かな、ただの裸の王様に過ぎないのです。
この裸の王様を米国のトップに据えて米国を貶めようと画策したロシアの対外工作によって、トランプの対立候補ヒラリー・クリントンと民主党に対するネガティブ・キャンペーンが展開されました。
トランプを担ぎ上げようとする匿名集団Qアノンが垂れ流すヒラリーと民主党に関する醜悪な、根も葉も無い陰謀論が、ロシア政府の加担によって全世界に拡散されたのです。
ヒラリーや民主党が小児性愛や児童売買、果ては悪魔崇拝に関わっているなどという事実無根の荒唐無稽な陰謀論が世界中に拡散され、このような稚拙なフェイクニュースを意外にも多くの米国民が信じ込んだのです。
ロシアの対外工作は功を奏し、ロシアの思惑通りにトランプが米国のトップに担ぎ上げられ、米国の威信は地に堕ちました。
このようにトランプの後ろ盾にはロシアの影があり、ロシアの首都モスクワにトランプ・タワーを建設する計画までありました。
トランプ政権下の米国社会は白人至上主義者たちが幅を利かせて有色人種を迫害し、人種間の分断化が進み、暴力が蔓延して社会不安が増大しました。
トランプの後先考えない浅はかな言動に、米国社会のみならず国際社会も木の葉のように翻弄されました。
前回記事で、くだんの某カルト団体がトランプを支持していることも遠回しに言及しました。
某カルト団体は創立者が他界してから親族が仲違いして幾つかの支脈に分裂しましたが、創立者の七男(韓国系米国人)が率いる団体は、銃マニアで半自動小銃AR-15を殊の外好む七男の趣味を反映して銃規制反対を主張し、AR-15の普及に努めています。
2021年、バイデンに敗れたトランプ本人や、トランプを支持する匿名集団Qアノンが「選挙に不正があった」と根も葉もない主張を繰り出してトランプ支持者たちを扇動し、この扇動に乗せられたトランプ支持者たちが米国議会議事堂を襲撃する事件を起こしましたが、この七男も襲撃に参加していました。
米国では周知の通り、銃乱射事件が頻発しており、事件が起こる度に銃を規制する法律を制定しようという声が上がりますが、トランプは銃の規制に反対しており、こうした点も某カルト団体創立者の七男がトランプを支持する理由の一つでしょう。
トランプが所属する共和党では、トランプ同様に銃規制に反対する保守派がトランプの後ろ盾で、トランプ自身が大統領だった当時に保守派の判事を3名、連邦最高裁判事に指名しています。
当時、トランプが保守派の判事を指名したことは米国社会の中道派、リベラル派から大きな反発を招きましたが、今年2022年、連邦最高裁が人工妊娠中絶の禁止を容認する判断を下したことで米国社会が中絶反対派と中絶容認派に分断されて紛糾し、両派のデモが各地で起こったことは記憶に新しいと思います。
強姦や近親相姦で望まない妊娠をさせられた場合でも、妊娠出産が母体に命のリスクをもたらす場合でも、女性は中絶することが出来なくなるのです。
迷信深い前時代的な、女性が参政権も与えられず、進学や就職、結婚などを自ら選択して生きようとすることを一切、認めてもらえなかった暗黒の時代に米国社会が逆行してしまったかのようですが、トランプはこの連邦最高裁の暴力的とも云える判断を笑顔で歓迎しました。
某カルト団体も信者たちに避妊や中絶を禁止していますが、銃規制反対といい、某カルト団体が保守派のトランプを持ち上げて支持する理由をこのような端々に窺い知ることが出来ます。
実際、銃が大好きな七男率いる団体とは別の支脈の団体の大会の壇上に、トランプ自身が登場してスピーチを披露した映像をA氏の件に関する報道で目にし、耳にした方も多くいることでしょう。
ところで、今でもロシアと蜜月関係にあり、某カルト団体から支持されているトランプが2024年の大統領選に立候補する意志があると報道されましたが、もしも本当にトランプが立候補することになれば、今度こそ米国国民の知性と良識が問われることになります。
2024年の米国大統領選における米国国民の選択は、その後の世界情勢に、それこそ世界の命運を左右するほどの深くて大きな影響を及ぼすことになるからです。
余談ですが、元首相A氏が掲げていた日本国家の理想像を表現したスローガン「美しい国」は、くだんの某カルト団体の日本の初代会長が掲げていたスローガンそのままです。
A氏もトランプに負けず劣らず筋金入りの保守派でしたが、A氏の「美しい国」構想、A氏を強力に支持した政治団体「日本会議」、そしてくだんの某カルト団体が樹立しようと目論んでいる理想の社会像は三つ子かと思うほど相似しています。
参考までに日本会議の主張の一部を羅列すると
第二次世界大戦における大日本帝国は東アジア諸国を欧州列強による植民地支配から解放しようとしてアジア諸国に進軍したのであり、南京大虐殺は無く、従軍慰安婦はあくまでも公娼制度だった。
よって、日本がアジア諸国に対して侵略したという事実は無く、アジア諸国に謝罪と賠償が必要であるとする自虐的歴史観に基づく教育には反対する。
内閣総理大臣の靖国神社公式参拝を推進する。
夫婦別姓、男女共同参画、ジェンダーフリー教育の推進にはいずれも反対する。
学校における国旗掲揚、国歌斉唱を積極的に推進する。
親学を推進する(発達障害は親の教育の失敗で発生する、伝統的な子育てによって発達障害は予防出来る、伝統的な子育てを普及させる為、親の再教育を推進する云々)。
憲法改正を推進する。etc・・・
くだんの某カルト団体の”教義”を羅列すると
日本は韓国を侵略するという罪を犯した為、これを償う為に永遠に韓国に隷属し、日本人は身も心も財産も、持てる全てを韓国に捧げ、韓国と韓国人に奉仕しなければならない。
日本の天皇は創立者にひれ伏さなければならない。
真(まこと)のお父様(=創立者)が選んだ結婚相手を不服としてはならず、避妊も中絶も離婚もしてはならない。
夫婦別姓、同性婚は認められない。
韓国はメシア(救世主)が再臨する国である。etc・・・。
侵略国家だった大日本帝国と被侵略国家だった韓国という立場の違いはありますが、各団体の主張をよくよく精査すれば、日本会議は愛国精神をはき違えて日本の過去の行ないを史実を曲げてまで正当化しようと必死であり、某カルト団体は韓国の下に憎き日本を組み敷いて隷属させ、韓国はメシア(救世主)が再臨する国であると自国を神格化しようと必死であり、各団体の根底に流れているのは同質の極右的思想だということが明確にわかるはずです。
「美しい国」の実現に向けて元首相A氏が掲げた経済指針や政策の失策によって日本社会は貧富の格差が拡大し、貧困層が激増しました。
日本はユニセフから児童の7人に1人が貧困状態で、これは先進国の中でも高い確率であるとかねてから指摘されていましたが、この日本社会の貧困化がA氏の政権下で勢いづき、加速化されていきました。
「非正規雇用を一掃する」と謳った理想とは裏腹に、非正規雇用率は逆に増大していきました。
明日が見えない不安な非正規雇用者が増大しているのにも関わらず、生活保護費を大幅に削減し、更に生活保護の受給基準も引き下げられ、多くの貧困者が生活保護の受給基準から外されてしまいました。
年金制度も改悪され、高齢者でも老体に鞭打って働かざるを得ない社会になってしまいました。
このような血も涙もない政策によって貧困者や貧困家庭、高齢者世帯は更に困窮し、日本は弱者が打ち捨てられ、見捨てられる弱肉強食の生存競争に全国民が駆られるような陰惨な国になれ果ててしまったのです。
A氏はメディアに対して言論統制して自身にとって都合の悪い不利な報道を封殺しようとし、自身や政権に反対するデモや市民の発言を警察力を行使して弾圧しました。
実際、日本の報道の自由度は今年2022年、180ヶ国中71位にまで転落しました。
独裁国家ではない、曲がりなりにも民主主義を標榜する先進国が、71位なのです。
日本の社会に言いようのない息苦しさと閉塞感、希望を持てない絶望感や不安感を感じている人は少なくないのではないでしょうか。
A氏自身や政権にとって不都合な言論やデモは統制して弾圧し、アジアの他国家や他民族に対するヘイトスピーチやヘイトデモは規制もされずに大手を振ってまかり通り、緊急事態条項の導入を是とする憲法改悪を議論も積み重ねないまま断行しようとするなど、日本社会は実際、坂を転がり落ちるようにかつての大日本帝国を彷彿とさせるような極右ファシズムへと右傾化していきました。
緊急事態条項とはつまり、政権が傍若無人に振る舞うことを許し、政権に逆らおうとする個人や団体を徹底して弾圧することを可能とする悪法で、この悪法はナチス・ドイツの全権委任法と全く瓜二つなのです。
実際、この悪法を憲法に盛り込もうと躍起になっている麻生太郎は副総理だった当時「ナチスの手口を学べ」と堂々と言い放っていたのです。
ナチス・ドイツはアドルフ・ヒトラーとヒトラーを総統とするナチス政権が全権委任法によって護られたことで、ヒトラーやヒトラーの意を汲んだナチス政権が”反乱”分子を徹底的に弾圧し、国内外に対してあのような蛮行を押し進めることが可能となったのです。
国のトップに対する絶対服従
トップや政権に反対する個人やデモに対する徹底的な弾圧
子どもたちや若者に対する洗脳教育
国内の言論統制
国内外に対する嘘偽りのプロパガンダの喧伝
軍拡と他国に対する理不尽な侵略
これらはかつての大日本帝国とナチス・ドイツの特質ですが、現在のロシアは大日本帝国とナチス・ドイツに実によく似ています。
報道でも周知のとおり、そして前回記事でも軽く言及した通り、ロシアのプーチン、日本のA氏、米国のトランプは親密な関係でしたが、まさに類が友を呼び合い、互いに引き寄せ合ったのです。
タイトルの「帝国の亡霊」とは、旧い時代の帝国の残党-かつての大日本帝国やナチス・ドイツと、そのリーダーたちが憑りつかれていた”よくない”勢力方-が今も幽霊のようにこの世を跋扈し、同じ性質を持った個人や団体と共鳴して世界や人類の未来を危うくさせている現実を表現したものです。
私たちは人間個々の魂の個性が自由且つ健全に発露出来るような多彩で自由闊達な社会、生まれながらにして与えられるべき衣食住と医療教育を受ける権利を全ての人間が享受し、不必要で理不尽な貧困から解放されて安心して暮らせる社会、そして、全員が互いの違いを尊重して認め合い、助け合って生きる社会や国家を、国家間で協力し合い、地上世界に築き上げるために今この時代に生まれてきているのです。
旧い時代の残党たちに、この新しい時代の夜明けの到来を阻害させてはならないのです。
ところで、A氏を国葬にする、と閣議決定されましたが、日本は本当に堕ちるところまで堕ちてしまいましたね。
A氏は森友学園問題、加計学園問題や桜を見る会問題を国会で問われ、数多の無責任な虚偽の証言を繰り返し弄して国会を侮辱し、数々の疑惑に対して誠実に向き合うこともなく他界してしまいました。
A氏が深く関与していたことを疑われている数々の疑惑はこのままうやむやに、もみ消されてしまうのでしょうか。
A氏が関与したとされている疑惑で、公文書改ざんを上司から強制されたお役人が良心の呵責に耐えかねて自死されていますが、改ざんに手を染め、挙句の果てに自死という誤った選択を最期にしてしまわれたとはいえ、良心が健全だったという点でお役人は善良な方でした。
御自身の良心に嘘を吐き通すことが出来なかった故、心を病み自死されたのでしょう。
このお役人の自死という結果を突きつけられてもA氏の心には何も響かなかったようで、A氏は国会で、まるで息をするように平気で嘘を吐き続けました。
良心の呵責を一切感じず、息をするように平気で嘘を吐き続けるのは、ロシアのプーチンや米国のトランプにも共通する特質です。
「嘘を吐くことは日常、誰にでもよくあること」と軽く思われているかもしれませんが、いわゆる上記の”よくない”勢力方や勢力方に与する悪い存在に憑りつかれ、知らずに影響を享けている人は、良心の呵責を感じなくなり、息をするように平気で嘘を吐けるようになります。
或いは、息をするように平気で嘘を吐くことが出来る生来の性質が、”よくない”存在を引き寄せてしまうとも云えます。
いずれにしても「嘘吐き」と”よくない”存在は、類は友を呼ぶが如く、互いに引き寄せ合う、ということです。
それから、この世では断罪を免れても魂の世界は、そうはいきません。
長くなりましたので、次回はこのことについて書こうと思います。