上納システム的ななにか | 悲喜交々なブログ

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もう15年以上前なんですけど、わたしがアメリカにいた頃ヒップホップと言うんですか、

ラップが流行っていまして

ビルボードの上から下まで全部ラップみたいな感じだったんです

 

そんで同じクラスに日本人の男の子二人組がいて、

見るからにヒップホップに被れに被れて寄せた感じのカルチャーのふたりでして

ある日その子らから突然に「マリブビーチのケリーさん(仮)の家に行こう」と言われたんです

ケリーさんとは当時日本でも活動していた某ラッパーで、本拠地はLAであり、

どういう経緯か忘れたけれどとにかく二人はケリーさんとコネクションがあるのだという話でした

 

しかし私はケリーさんのことを一切知らず、当時ラップほどでは無いけどエモバンドが流行っていてそっち派でしたし

彼らとは時々皆で遊ぶくらいで個人的に親しくもなかった私をなぜピンポイントで誘うのか

 

じゃあルームメイトも一緒に、と言うと私だけでみたいな話

ケリーさんが今度立ち上げる何やらのブランドのモデルを探していて云々、みたいな話

なにそれ怪しくない? でも一応友達だと思っていたのでまぁ大丈夫でしょ、と深く考えず参加することにしました

 

++

 

郊外の高級住宅地に位置するケリーさんの家は控えめにいって豪邸でしたが、

登場したご本人は完全に何かでキマッていて呂律が回っていませんでした

 

そして取り巻きというにはあまりに長年の付き合いの彼女感のある女性が数人、

意思疎通困難なケリーさんの世話を甲斐甲斐しく焼いておりました

 

二人組が私をケリーさんに紹介するも、目の焦点とか合っておらず大丈夫かな?といった塩梅

彼女てきな人が「ケリー、この子がね、モデルをしてくれるんだって!」とか言うも 

う、ああw みたいな 魔晄中毒のクラウドみたいな塩梅

 

詳細は最早あまり覚えてないのですが、アホほど広いプールが二個あって皆でバレーボールみたいなのをやったのだけれど

私はほんとに何故ここにいるのか、今更ながらアウェイが過ぎる、所在が無くて唯々隅のほうで座っていまして、

ケリーさんが時々話しかけに来てくれたけどやっぱり呂律が回っていませんでした

 

帰りの車の中で二人組は「天下のケリーさんなのにぜんぜん可愛い女いなかったじゃん!」的な不満を言っており、その時点で私はようやく、あっ私はなにかのバーター要員だったのかな?とうっすら思ったのでした

 

その二人とはその後何となく疎遠になり、ケリーさんは大麻所持みたいなちっさい案件で逮捕されてました

闇は結構身近にあるのだなと、さっき偶々ケリーさんがyoutubeのお勧めに出て来て思った次第です