私は、ほぼ毎日のようにオーバードーズをしていた。理由は単純で、現実から逃げたかったからだ。
嫌なことがあっても、しんどい気持ちになっても、ODをすれば一時的に気分が楽になる気がしていた。頭がぼんやりして、何も考えなくてよくなる。それが救いのように感じていた。
でも、私はODをやめようと思う。
そのきっかけは、彼氏ができたことだった。
彼氏は、こんな私のことを大切にしてくれている。否定せず、急かさず、ちゃんと「私」を見てくれる人だ。
そんな存在ができたことで、ふと考えるようになった。ODって、自傷行為と何が違うんだろう、と。
自分の身体を傷つけること、自分を雑に扱うこと。
それは結局、自分を大切に思ってくれる人をも傷つける行為なんじゃないか、と。
彼氏が私のことを大事にしてくれているのに、
私は自分を壊すようなことを続けていいのだろうか。そう考えたとき、胸が少し苦しくなった。
正直に言うと、「やめます」「もう一切しません」と胸を張って言えるほど、私は強くない。
ODは長い間、私にとって逃げ道であり、安心材料でもあった。
それでも、やめたいと思えたこと、やめようと考えられたこと、それ自体が、私にとっては大きな一歩だと思っている。
彼氏の存在が、私に「自分を大切にしてもいい理由」をくれた。生き方を急に変えられなくてもいい、完璧じゃなくてもいい。
少しずつでいいから、自分を壊す選択を減らしていきたい。
ODをしない代わりに、泣いてもいいし、弱音を吐いてもいいし、逃げてもいい。
自分を傷つける以外の方法で、しんどさをやり過ごせるようになりたい。
これは、誰かに褒められるための決意表明じゃない。立派な回復談でもない。ただの、今の私の正直な気持ちだ。
今日もまだ不安定だし、明日どうなるかなんて分からない。
それでも私は、「大切にされている自分を、少しは大切にしてみよう」と思っている。
それだけで、今日は十分だと思う。