イーサリアムに最適なグラフィックボードを選定していきます。
ポイントは、収益性を最も考慮して、GPU自体の値段と消費電力量に着眼しています。
マイニングPCとしての構成
M/Bやメモリといった各種パーツや周辺機器に関しては、色々な方が考察されていますので
そちらを見ていただいた方が良いです。
イーサリアムのマイニングリグを正しく構築する
https://ethereum-japan.net/ethereum/how-to-build-a-mining-rig/
失礼ではあるが、マイニング専用機として作るのであれば、下記のように高いスペックのCPUやマザーボードは選ばない方が良いかと思います。
CPUも高性能であればあるほど、費用も高く消費電力も高くなるのでマイニングの観点からは良いことが無いです。
Ethereumをマイニングしてみる(2017夏)
https://t32k.me/mol/log/how-to-mine-ethereum/
AMD RadeonよりNVIDIA GeForce
結論から言うと現在イーサリアムマイニングを始めるならNVIDIAのGeForce一択である。
マイニングを初めてやる方が少しネットで調べるとイーサリアムのマイニングは、
RX系のGPUが良いと書いてある記事も多く見られる。
しかし、RX系のGPUは昔より値段が高騰してしまい
現在はコストパフォーマンスが悪いのと、長時間の使用で性能が下がっていくと傾向があるからだ。参考としては下記のページでお分かりいただけるだろう。
ベンチマークで分かる、イーサリアムのマイニングに最適なGPUまとめ
http://chimolog.co/2017/07/bto-ethereum-gpu-bench.html
また、RX系のGPUはイーサリアムのマイニングに適しているのは事実ではあるが、
他の仮想通貨のマイニングには適さないようだ。
これから先、イーサリアムのDifficulty(マイニングのしにくさ)が上昇し、
採算が取れなくなることも考えられる。
その場合は、他の仮想通貨をマイニングすれば良いのだが、RX系だとそうもいかない。
逆にGeforce系は他種のコインもマイニング効率が良く、
出口戦略としても選択するのはこちらになってくる。
上記の理由から、この記事ではGeforceシリーズ(10xx系)でどれを買うのが一番コストパフォーマンスが良く、利益を出していけるのかという比較をしていきます。
①ハッシュレートの参考値
ハッシュレートとは、GPUがどの程度の計算能力があるのかということを表します。
持っていない型番の物もあり、実測値が手に入らないので、
参考値として下記のサイトを参考にします。
実際に持っている1060と1070の実測値からすると大体合っています。
暗号通貨「イーサリアム」のマイニングに最適なグラフィックボード
http://chimolog.co/2017/06/bto-ethereum-mining-gpu.html
GTX 1050 Ti(4GB) 11.7 MH/s
GTX 1060(3GB)16.9 MH/s
GTX 1060(6GB) 18.9 MH/s
GTX 1070(8GB) 25.6 MH/s
GTX 1080(8GB) 21.9 MH/s
GTX 1080 Ti(11GB) 31.3 MH/s
1080が1070より劣っているのは採用されているメモリの規格が異なるからです。
後継機種で値段も高いのですが、マイニングとしての性能は1070が上です。
詳しく書かれているページを見つけたので、そちらも参考にして下さい。
マイニングではGPUよりもメモリが重要である? 確認してみた。
http://k75thunderbird.hatenablog.com/entry/2017/08/18/224338
また、時間経過と共に計算するブロック数が増えていく関係上、
GTX 1060(3GB)はあと半年ほどでマイニングするのが難しくなるでしょう。
記事中でもDAG epoch 180でハッシュレートが0M/sになっています。
なので、現時点で買うメリットはあまり無いのでこの先の比較からは外します。
②どのくらいマイニングできるのか?
自分の持つGPUでどの程度のイーサリアムがマイニングできるかは、下記のサイトで確認することができます。
その時々のマイニング参加者の数等によって、マイニングできる量は常に変化しています。
Cryptcompare
https://www.cryptocompare.com/mining/calculator/eth?HashingPower=20&HashingUnit=MH%2Fs&PowerConsumption=140&CostPerkWh=0.12
GTX 1050 Ti(4GB) 0.002623 ETH/日
GTX 1060(6GB) 0.004237 ETH/日
GTX 1070(8GB) 0.005739 ETH/日
GTX 1080(8GB) 0.004910 ETH/日
GTX 1080 Ti(11GB) 0.007017 ETH/日
③コストパフォーマンスの良いグラフィックボードは?
単純にグラフィックボードの値段で比較してみます。
メーカーによってかなり値段が違うのでMSIの最低価格の物で統一します。
また、個人的な経験上、玄人志向は品質が悪いので絶対にやめた方がいいです。
下記にも同様な記事を書いている方がいました。
GTX 1080 マイニングの安定性
http://cryptominingjapan.com/2017/06/02/gtx-1080-マイニングの安定性/
というわけで、具体的な値段は下記です。
GTX 1050 Ti(4GB) 16,000円
GTX 1060(6GB) 28,000円
GTX 1070(8GB) 47,000円
GTX 1080(8GB) 64,000円
GTX 1080 Ti(11GB) 89,000円
MSIのAfterburnerという公式ソフトでGPUの性能をチューンアップすることができます。
具体的にはメモリクロックを上げることができ、ハッシュレートを20%程度上げることができます。
この調整を加えておきます。下記が実測値に近い値となります。

製品1円あたりのマイニング量(日)をグラフにすると、以下のようになります。

電気代を無視するとGTX1050 Ti(4GB)が一番コストパフォーマンスが良いのが分かります。
1080(8GB)と比べると2倍以上の差がありますね。上位モデルはまだまだコストパフォーマンスが悪いようです。
ただし実際には、電気代がかかるので消費電力を考えなければなりません。
基本的には下位モデルを複数使うより、上位モデルを1つ使う方が電力効率が良いはずです。
③消費電力の比較
TDPを参考値として比較します。
実際消費される電力は、チューニングにより下げられること、
GPU以外の機器の消費する電力もあるので異なりますが
参考値としては十分でしょう。
GTX 1050 Ti(4GB) 75W
GTX 1060(6GB) 120W
GTX 1070(8GB) 150W
GTX 1080(8GB) 180W
GTX 1080 Ti(11GB) 250W
同様にAfterburnerで消費電力を60〜70%ほどにできます。

これを元に1Wあたりのマイニング量(日)を表すと下記のようになります。

GTX1070(8GB)が電力効率が良いことが分かります。
④どのくらいで採算が取れるのか?
一番重要なのがココです。どのくらい稼働させておけばGPUの代金を回収できて
純粋な利益を生み出せるのか?ということです。
計算をする上で、下記のように仮定します。
電気代は27円/kwh
1ETH=30000円

1日あたりの利益を見てみると、当然上位モデルの方が稼げますが、
GPU自体の金額を取り戻して、早めに黒字化させるためには下位モデルが良いという結果になりました。
さらに詳細な条件での比較結果は続きの記事で。