Seiji Ozawa, Saito Kinen Orchestra - Brahms' Symphony No.1 (1992)
小澤征爾とサイトウ・キネンによる、1992年のブラームス第1番ですね。 松本で収録された、緊張感と歌心が交差する演奏です。 重厚な交響曲を、しなやかな流れで味わえる一篇です。
1992年9月5日 長野県松本文化会館
第1楽章 2:03
第2楽章 15:15
第3楽章 24:10
第4楽章 28:51
ブラームスの交響曲第1番は、第1楽章の重さと、第4楽章での解放感の落差をどう味わうかが大きなポイントです。小澤征爾とサイトウ・キネンの演奏なら、構えすぎずに、音の流れと歌い回しを追うと入りやすいですよ。ブラームス第1番は4楽章構成で、一般に「序奏の緊張感」「歌う第2・第3楽章」「コラールから明るく開ける終楽章」が聴きどころとされます。
第1楽章は「重いのに、なぜか前へ進む」感覚を楽しむ
不安と緊迫感のある始まりから、大きな推進力が立ち上がるところ
ティンパニや低弦の重さ、フレーズが前へ進む感じを追うと面白いです
第2楽章は旋律そのものより、受け渡しの美しさを見る
しっとりした歌心と、木管・弦の受け渡し
メロディーが誰から誰へ移るかを聴くと、音楽の温度差が見えやすいです
第3楽章は、全体の中での“息抜き”として捉える
いったん肩の力が抜けるような、舞曲的な軽やかさ
1・4楽章ほど重くないぶん、細かな呼吸や間合いが魅力です
第4楽章は、最後に明るく開ける瞬間のカタルシスを待つ
暗さから光へ抜ける、全曲のクライマックス
序奏の緊張、ホルンの呼びかけ、コラールの荘厳さ、そこからの明るい主部の切り替わりが要所です