【何度聴いても震える】21年間、書けなかった。ベートーヴェンの亡霊と戦い続けた男の答え。
ブラームス《交響曲第1番 第1楽章》を、名曲美術館のナレーション付きクラシックでお届けします。
この曲は、ブラームスが1876年、43歳でようやく完成させた交響曲第1番 ハ短調 Op.68の第1楽章「ウン・ポコ・ソステヌート〜アレグロ」です。
ティンパニと弦楽器が地響きのように鳴り始め、やがてオーケストラ全体が重厚な音の塊となって押し寄せる——冒頭から最後まで一瞬も緩むことのない、鋼鉄のような意志を感じさせる楽章です。
《交響曲第1番》第1楽章は、ただ壮大な交響曲を楽しむだけの作品ではありません。
ブラームスがこの交響曲の構想を始めたのは22歳のころ。しかし「ベートーヴェンの後に交響曲など書けるか」という重圧から、完成まで実に21年の歳月を要しました。その間、何度も書き直し、何度も諦めかけた末に生まれたこの第1楽章には、21年分の葛藤と覚悟が一音一音に刻まれています。
初演を聴いた指揮者ハンス・フォン・ビューローはこれを「ベートーヴェンの第10番」と絶賛しました。最大の賛辞であると同時に、ブラームスにとっては生涯逃れられない重荷でもあった言葉です。
この動画では、音楽をただ流すだけでなく、作品の背景や聴きどころをナレーションとともにたどります。
クラシック音楽を、美術館で一枚の絵を眺めるように。
21年の沈黙を破って生まれた、ブラームスの魂の咆哮をお楽しみください。
【収録曲】
Johannes Brahms
Symphony No. 1 in C minor, Op. 68
1st Movement: Un poco sostenuto - Allegro
《交響曲第1番 ハ短調 Op.68 第1楽章》
【名曲美術館について】
「名曲美術館」は、クラシック音楽をナレーションとともに鑑賞するチャンネルです。
作曲家の人生、作品の背景、時代の空気、そして音楽に宿る物語を、静かな映像と語りでお届けします。
名曲を、美術館で絵画を眺めるように味わっていただければ嬉しいです。