グリーグ:チェロ・ソナタ|ミッシャ・マイスキー&マルタ・アルゲリッチ(全曲)
ミッシャ・マイスキーのチェロとマルタ・アルゲリッチのピアノが、グリーグのチェロ・ソナタ イ短調 作品36を情感豊かに奏で、情熱と繊細さが見事に溶け合った演奏を聴かせます。
この心を揺さぶる演奏は、2008年のヴェルビエ音楽祭で収録されたものです。
(00:00) Coming on stage
(00:15) I. Allegro agitato
(09:36) II. Andante molto tranquillo
(15:48) III. Allegro molto e marcato
チェロソナタ イ短調 作品36は、エドヴァルド・グリーグが作曲した唯一のチェロソナタです。
グリーグはチェロとピアノのための作品を2曲残しているが、このチェロソナタは1883年に作曲された。グリーグはこのソナタを、3歳年上の兄ヨーンのために作曲したという。ヨーンはチェロを愛好し、グリーグと同様ライプツィヒ音楽院で学んだが他の職に就き、アマチュアのチェリストとして音楽を楽しんでいた。その兄が演奏することを想定してこのソナタを書いたという。
グリーグの《チェロ・ソナタ イ短調 作品36》は、北欧らしい抒情性と、ピアノとチェロの対話がしっかり噛み合った作品なので、「3つの楽章の流れ」と「民族的な響き」を押さえると、ぐっと聴きやすくなります。
- 第1楽章: 力強く始まりますが、ただ重いだけではなく、テーマの歌わせ方にグリーグらしい柔らかさがあります。
- 第2楽章: いちばん内省的で、短いフレーズのやり取りが印象に残ります。ここは“静かな会話”として聴くと入りやすいです。
- 第3楽章: 舞曲的な勢いがあり、終盤に向かって熱量が一気に高まります。全曲のクライマックスを作る楽章です。
- ピアノがかなり重要です。伴奏というより、チェロと対等に主役を担います。
- ロマン派らしい歌心が前面に出ますが、同時に北欧音楽特有の、どこか素朴で澄んだ響きもあります。
- 民族舞曲っぽいリズム感がところどころに見えるので、旋律だけでなく拍の揺れにも注目すると魅力が増します。