Bruckner: Symphony No.5 in B-flat major, WAB105(Nowak edition) / Kazuhiro KOIZUMI
第823回 定期演奏会Bシリーズ
2017年1月10日(火)サントリーホール
指揮/小泉和裕
東京都交響楽団
ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調 WAB105(ノヴァーク版)
第1楽章 アダージョ~アレグロ 00:00:40~
第2楽章 アダージョ/非常にゆっくりと 00:21:35~
第3楽章 スケルツォ/モルト・ヴィヴァーチェ(速く) 00:40:02~
第4楽章 フィナーレ/アダージョ~アレグロ・モデラート 00:53:38~
ブルックナーは、2026年に没後130年を迎えます。
ブルックナーの交響曲第5番は、彼の交響曲の中でも特に規模が大きく、対位法の技法が多用されていることが特徴です。
ブルックナーの交響曲第5番は、1875年2月に作曲が始まり、1876年5月には一応の形が完成しました。
ブルックナー自身は、この曲を「幻想風」交響曲と呼んでいましたが、正式な名称ではありません。
第1楽章は、美しいセレナーデのような序奏から、中世のお城のファンファーレのような金管が高らかに鳴って進みます。
その後も、ビロードのような弦の旋律と澄んだ金管が美しく絡み合い、ティンパニの轟くラストまでゆったりと進みます。
第2楽章は、ピチカートと木管の不思議な呼応から始まると、森の中の闇のような、深い弦の旋律が響きます。甘さはなく、まるで教会のコラールのような、祈りの旋律です。
この親しみやすい旋律が、ほどけては結ぶかのように音楽は進み、段々と静かになって消えていきます。
第3楽章は、びいどろのような木管とザクザク刻む弦から始まって、金管の咆哮とワルツのような弦楽が交差する、一番華やかな章。
第4楽章は、静かに第1楽章のような雰囲気で始まり、下降するかのような弦の旋律やピチカート、金管の咆哮と今までの楽章が集約され、全てが浄化されるような圧倒的なクライマックスに至るのです。