Bruce Springsteen - Born in the U.S.A. (Official Video)
史上最も誤解された名曲ブルース・スプリングスティーン「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」
「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」はロック史上最も誤解された名曲と呼ばれている。日本でも今もなお誤解をしている人も多いこの曲のミュージックビデオが日本語字幕付きで公開された。
1984年発表アルバム『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』は今年で発売から40周年を迎えたが、収録曲の中でも世界中の人々に、ブルース・スプリングスティーンのイメージを決定づけた強いインパクトを持つ曲がタイトルトラック「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」。アルバムからの3枚目のシングルとなり、全米シングル・チャートで9位を記録した、彼にとって最大の芸術的・商業的成功のひとつであり、「最も誤解されている作品」でもある。このアルバムで初めて導入したシンセサイザーのリフとスネアを強烈に叩きつけるドラムズが推進し、たった2つのコードで繰り返される、まるでファンファーレのような賛歌的な編曲の力強いロック曲ゆえ、「米国に生まれたんだ!」と高らかに宣言する単純な愛国歌と、ロナルド・レーガン大統領を含む多くの人びとに誤解されたが、実のところは「米国に生まれたのに・・・」という現状への苦々しい思い、やりきれなさを吐き出すように歌うプロテスト・ソングであり、ベトナム帰還兵への残酷な扱いと彼らの苦悩を描いた曲だ。
この曲が生まれた背景には、前述のように、ボビー・ミュラーとロン・コビックという2人のベトナム負傷帰還兵の反戦活動家と知り合い、帰還兵の支援に積極的に協力するようになったことがある。ベトナム帰還兵は、他の戦争の退役軍人が英雄的歓迎を受けたのに対し、祖国に戻ってもほとんど無視され、多くの人が心的外傷後ストレス障害やその他の病気に苦しんでいた。ブルースは帰還兵の人たちから直接聞いた話をもとに、1981年に当初は〈ベトナム〉という題名でこの曲を書き始めた。そんなところにポール・シュレイダー監督が、クリーヴランドで活動するバー・バンドの試練を描いた『Born In The U.S.A.』という映画の脚本を送ってきた。ブルースは脚本の表紙にあった題名をコーラスとして歌ってみた。結局、ブルースは映画出演の依頼を断り、その題名の歌を完成させる。(その代わりに、ブルースはその映画にために「Light Of Day」という曲を書き下ろし、それがそのまま新しいタイトルとなり、主題歌となった。映画『Light Of Day(邦題「愛と栄光の日々」)』は1987年に公開された)。
元々この曲はボトルネックネックギターで弾き語るブルージーなアレンジで作られており、1982年の『ネブラスカ』への収録も検討された。1995年のソロ・アコースティック・ツアーではこの曲を「これはプロテスト・ソングで、GI(兵士)のブルーズだ」と紹介し、アコースティック・ギター本の弾き語りで披露。あの賛歌的な編曲のヒット版で単純な愛国歌と誤解した人も、帰還兵の苦悩を描いた作品であると聴き間違いすることのない解釈だった。1997年に東京国際フォーラムで行われた日本公演でもこのアレンジで演奏された。
ブルース・スプリングスティーン - ボーン・イン・ザ・U.S.A.(日本語字幕ver)
U2ボノ、トランプ大統領とブルース・スプリングスティーンの確執にコメント―「アメリカにボスは一人しかいない」

Bono
U2のボーカリスト、ボノが米トーク番組『ジミー・キンメル・ライブ!』に出演し、トランプ大統領との対立や発言について語った。番組内では、トランプとブルース・スプリングスティーンの確執をめぐる自身の見解を明かしている。
司会のキンメルが「トランプとスプリングスティーン、どちらの味方か」と問うと、ボノは笑いながら「アメリカにボスは一人しかいない」と答え、スプリングスティーン支持を明言した。すると会場から大きな拍手が起こった。

トランプの著名人に対する調査要請にボノが皮肉で応戦
この確執は、スプリングスティーンが英国でのコンサートでトランプ政権を「腐敗し、無能で、反逆的」と非難したことが発端だった。トランプは曖昧な言葉で応戦し、その後もSNS「トゥルース・ソーシャル」でスプリングスティーンのほか、ボノやビヨンセ、オプラ・ウィンフリーらを名指しして非難。「カマラ・ハリス前副大統領への支持を理由に調査すべき」と投稿した。
これに対し、ボノは番組内で「ビヨンセやオプラと同じバンドに入れるなら、タンバリン担当でもいい」と皮肉交じりに返し、「U2はこれまで、どの政党の候補者のためにもライブを行ったことはない」と強調した。
ボノの活動と「思いやりのアメリカ」
さらにボノは、トランプに目をつけられた理由として、自身が設立に関わった「ワン・キャンペーン」の存在を挙げた。この団体は、アフリカの経済支援や医療支援を目的とし、政党の枠を超えて協力する姿勢を掲げている。
ボノはさらに、こう語った。「敬虔なカトリック教徒や福音派、保守派の人々の中には、自分たちが選挙で支持して政権に就かせた人物(トランプ大統領)に対して、非常に強い怒りを抱いている。なぜなら、その人物がUSAID(米国国際開発庁)やPEPFAR(大統領エイズ救済緊急計画)といった慈悲や思いやりの象徴を破壊してしまったからだ。これらの制度は、世界中のHIV感染者2,600万人の命を救える可能性があったのに。」
「それが、私たちの愛するアメリカだ。誰もがそこに加わりたいと願うような国だ。でも今、多くの人がその現状に満足していない。そして、このままでは問題が起きるかもしれない」と締めくくった。今回の発言を通じて、ボノはトランプ大統領の政策や姿勢に対する明確な立場を示した形だ。