The Knack - My Sharona | 七梟のブログ

七梟のブログ

気まぐれ

The Knack - My Sharona (Official Music Video)

 

 

「マイ・シャローナ」(My Sharona)は1979年に発売された、ザ・ナックのデビュー・シングル。「ビルボードホット100」で5週連続1位を獲得、1979年を代表するヒットナンバーとして知られる。日本でも1979年8月20日に東芝EMIから発売され、オリコン・シングルチャートでは邦楽に混じり、最高26位を記録するスマッシュヒットとなった。

ザ・ナック THE KNACK / マイ・シャローナ My Sharona [7INCH ...

多くのバンドは、ザ・ナック(The Knack)が彼らのプラチナ・デビュー・アルバムからのデビュー曲「My Sharona」で1979年6月に全米シングル・チャート首位獲得を実現させたような、飛び抜けた成功を夢見るものである。

その印象的なスタッカートのビートと吃ったギター・リフで、彼らの代表的ヒット曲「My Sharona」は全米で6週連続1位を記録した。まもなくして、キャピトル・レコードとしてはザ・ビートルズの「I Want To Hold Your Hand」以来となる史上最速のゴールド・ディスクを達成したデビュー・シングルとなり、全世界で1000万枚を売り上げた。

Stream My Sharona (The Knack) by Rustyforks | Listen online ...

このジャケットのタンクトップにジーンズの女性。そう、シャローナさんである(本人曰くこのジーンズはリーバイス501)。
ザ・ナックのリード・ヴォーカル兼ギター担当のダグ・ファイガー(Doug Fieger/1952-2010)が、20代半ば過ぎの頃、行きつけの洋品店でアルバイトをしていた8歳年下のシャローナ・アルペリン(Sharona Alperin)に一目惚れしたことがきっかけで出来上がった曲。

 

当時、彼女はまだ学生だったが、ダグが余りに熱心にアタックするため、ボーイフレンドがいたにも拘らず、シャローナは情にほだされてダグの求愛に応えたのだった。USオリジナル盤のシングルはピクチャー・スリーヴ付きで、ジャケ写でザ・ナックのデビュー・アルバム『GET THE KNACK(邦題:ゲット・ザ・ナック)』(1979/全米とカナダのアルバム・チャートでNo.1,全英ではNo.65)のジャケ写を手に持ち、白いタンクトップ姿(しかもノーブラ!)で物憂げに立っている若き女性こそが、そのシャローナ本人。なるほど、なかなかチャーミングな女性だ。ダグはよほど彼女に惚れ抜いていたとみえて、当時、ツアーにも同行させていた。

 

また、『GET THE KNACK』には、「My Sharona(邦題:マイ・シャローナ)」以外にも彼女に捧げた曲がいくつか収録されている。有体に言えば公私混同だが、ダグのそれらの行動から類推するに、恐らく身も心も彼女に溺れていたのだろう。両者は結婚するには至らなかったものの、ダグが死去する少し前に旧交を温めていたらしく、彼の死の数週間前を一緒に過ごしたと言われている。

いったんは別れたものの、最期には、復縁したわけではないにせよ、“My Sharona”が彼のもとに戻っていたわけだ。ジーンとくるエピソードである。