町山智浩『モガディシュ 脱出までの14日間』を語る | 七梟のブログ

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リュ・スンワン監督、韓国映画『モガディシュ 脱出までの14日間』日本版予告編【2022年7月1日公開】

リュ・スンワン監督最新作『モガディシュ 脱出までの14日間』が、7月1日(金)より新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン 池袋ほか全国で公開される。

 ソマリア内戦に巻き込まれた韓国と北朝鮮の大使館員たちの生死をかけた脱出を描いた本作は、2021年7月に韓国で公開されると、コロナ禍にも関わらず観客が押し寄せ、興行収入30億円を突破!2021年度の韓国映画No.1の大ヒットとなった。
 
・1990年、ソマリアで内戦に巻き込まれた韓国と北朝鮮の大使館員たちによる脱出劇を映画化。第42回青龍映画賞で作品賞、監督賞ほか5部門を受賞し、韓国で大ヒットを記録した。
監督 リュ・スンワン(ベルリンファイル、生き残るための3つの取引)
主演 キム・ユンソク、ホ・ジュノ
 
(町山智浩)今日はですね、『モガディシュ 脱出までの14日間』という韓国映画について紹介します。これは日本では今年の7月1日公開予定なんですけど。韓国ではもう既に去年公開されて大ヒットしたんですが。これ、モガディシュというのはソマリアという国があるじゃないですか。まあ、海賊とかがあったりね、大変だったところですね。内戦がずっとあったところですけども。そこの首都のことです。モガディシュっていうのは。で、そこで内戦が勃発した時にたまたまというか、そこにいた韓国の大使。大使館の大使ですね。その韓国の大使がそこから脱出するまでの14日間を描いた実録物です。で、舞台はですね1990年ですね。だから、すごい昔だよね。
 
(町山智浩)恐ろしいですね。で、そのモガディシュにですね、韓国の大使は行っているんですけど。なんで行っているかというとその頃、韓国は国連に入ってなかったんですね。まだ。要するに北朝鮮と朝鮮戦争をして、その朝鮮戦争がまだ休戦状態で。現在も休戦状態なんですよね。だから、国連に入ってなかったんですけども。それで国連に入るために承認が必要なんですよ。それは多数決で決まるんですね。で、国連での多数決っていうのは1国1票なんですよ。だからアフリカとか、ちっちゃい国でも……本当にひとつの島しかないような国でも1票なんですよ。だからその票をたくさん集めるためにソマリアの方に行ってるんですね。
 
(町山智浩)ロビー活動です。これって今、ほら。ロシアに対して国連がなんとかね、ウクライナへの侵攻とかを止めようとして、国連で多数決やろうとしてもなかなかそんなに数が集まらないっていうことがありますけども。あれはロシアがちっちゃい国をかなり味方につけてるからですよ。
 
(町山智浩)はい。で、これはどの国もやってることで。日本ってすごくアフリカの方に道路を作ったりとか、いっぱいしてるでしょう? あれって、そのためですよ。特に安倍政権の時にものすごく海外にお金を入れてたんですけれども。あれはちっちゃい国が1票を持ってるからなんですよ。で、すごくいろんな投票が行われるんですけど。国連関係では。たとえば漁業ですね。漁業協定みたいなのがあるわけですよ。魚を獲る量の制限をしたり。で、日本はその制限をされると困るんですよ。それでどうするか?っていうと、海のない国。つまり利害関係がない国の票を集めるんですよ。で、そういうところにいろんな投資をして、支援をして。彼らは別に海がないから何でもいいわけだから。支援をしてくれれば票を入れるわけですよ。っていうようなことがあって。

それでこの映画の中でも大使が一生懸命、ソマリアから票をもらおうとするんですけれども。ソマリアはこの頃、ものすごく腐敗した政権なんですね。バーレ大統領という人が政権を取っていて。彼はクーデターで政権を取った軍人なんですけども。最初は共産主義とか言ってたんですけど、全然共産主義じゃなくて。賄賂が横行する酷い賄賂社会になっていて。で、その韓国の大使も賄賂を贈り続けてるんですけど。で、この大使の名前がハン大使っていうんですが。そこにですね、その相棒となるカン参事官がやってくるっていうところからこの映画、始まるんですね。

で、「大統領へのプレゼントを持ってきたか?」「これです!」みたいなこと言うと、お酒が入ってるんです。「イスラム教徒なのになんで酒とか持ってくるんだ、バカ!」みたいなね。使えないやつなんですよ。そのカンっていう参事官が。で、英語もすごい下手で全然通じないんですね。で、なにしに来たかっていうと、まあここでネタを割っちゃうんですけど。彼はおそらく元KCIAか、軍隊の特殊部隊にいた男なんですよ。つまり、あんまり英語とかの能力はないし、国際関係はわかんないんだけれども、怖いことがあった時に頼りになるやつなんですね。で、
 
で、それが来て、ただドタバタやってると、どうもうまくいかない。なんでうまくいかないんだろう?っていうと、どうも北朝鮮の方がそのバーレ大統領とうまくやってるみたいだっていうことがわかってくるんですよ。で、北朝鮮の方も国連に加盟をしたくて票集めをしてるんですよ。それでどちらかしか、たぶん加盟ができないという状況なんですね。その時は。まあ、実際は違ったんですけれども。
 
 

町山智浩 映画『モガディシュ 脱出までの14日間』2022.05.10

 
町山智浩さんが2022年5月10日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中で映画『モガディシュ 脱出までの14日間』を紹介していました。
 
最初はコメディ的な展開
 
(町山智浩)同じ思惑があって。それで北朝鮮と韓国の大使が賄賂合戦をするっていうところから始まるんすね。このへんは完全にコメディです。相手の足を引っ張るためにチンピラを雇って車を襲わせたりとか。その頃、内戦が起こってて。北朝鮮がその反バーレ政権の軍があるんですけど。そこにAKライフルを送ってるっていう嘘を韓国側が流したり。そういう嘘と賄賂でなんとか取り入ろうとするという醜い争いが描かれるんですよ。最初の方は。

で、韓国映画って最初コメディで後半、ものすごい厳しい話になるっていうのが多いんですよね。『タクシー運転手』もそうでしたね。あれはソン・ガンホ扮するタクシー運転手のどうしようもないダメお父さんのコメディで始まっていって、それが怖い怖い、あの光州の大虐殺に繋がっていくんですね。あと『哭声/コクソン』ってホラー映画もそうでしたね。あれもダメなお父さんで、警察官なんですけど。田舎の駐在員で。で、笑わせて。セックスしてるところを娘に見られちゃったりとか、そういうコメディがずっと続いて、後半はものすごいホラーに展開していくっていうのが『哭声/コクソン』でしたけど。『モガディシュ』もそうなんですよ。
 
で、その北朝鮮と韓国の大使が間抜けな争いを続けてるとですね、内戦が勃発しちゃうんですね。内戦は既にずっと続いているんですけども、その1990年12月に包囲していた反政府軍がとうとうそのモガディシュに入ってくるんですよ。で、ものすごい武器を大量に持ってるんですけれども。どのくらい武器を持ってるかっていうのは、『ブラックホーク・ダウン』っていう映画があるんですね。これはソマリアにアメリカ軍が最新鋭のヘリコプターともう最高の特殊部隊……デルタフォースとか、精鋭部隊を送り込んだんですけれども。もうものすごい損害を受けちゃうっていう映画で、これは実際にあった事件ですけども。

とにかく、小さい子供から老人まで全員がものすごい高性能の武器を持ってるんですよ、ソマリアって。内戦がすごく続いて、ソ連とかがそこにもう大量に武器を入れたんですね。
 
(町山智浩)行き渡っちゃってるんですよ。で、そこら中にRPGというロケット砲があるっていう、もう異常な状況になってるんですね。ご飯はないんですよ。食べ物はないんですけど、ミサイルとかライフルとかが山のように、腐るほどあるっていう状態で。
 
(町山智浩)ものすごいいびつな状態で。それが押し寄せてくるんですよ。反政府軍が。で、「うわーっ!」って思ったんだけど、脱出できないんですね。韓国大使も北朝鮮大使も。それで、奥さんとか家族を連れてきてるんですよ。両方の大使が。で、北朝鮮の方は子供も連れてきちゃってるんですよ。
 
(町山智浩)これね、こんな内戦とかがあって、非常に危険で過酷なソマリアになんで子供を連れてきてるんだろう?って思うんですけども。はっきり言って北朝鮮と比べると、それでもマシなんですよ。
 
(町山智浩)北朝鮮だとメシ、食えないですからね。だったら、ちゃんとしたご飯がある程度、大使ということで食べられるところに子供を連れてきてあげよう。ある程度の自由もあるし……っていうことで、子供を連れてきてるんですけども。ただ「子供は1人は置いていけ」って北朝鮮の政府には言われているんですよ。逃げちゃうから。
 
(町山智浩)そう。そういう状態でその大使も必死にやってるんですね。で、韓国大使の方も韓国の立場っていうものが全部、その人にかかっていて。「早く票を取れ」って言われてるんですけども、なかなか進まないっていうことで。そのへんでね、両方の大使とも国にね、ものすごく押し潰されそうになってる大使なんですね。しかも、要するにこういう危険なところへ送られてるわけだから、一番下っ端なんですよ。
 
(町山智浩)そう。ところがね、ものすごい数の反政府ゲリラが市内に入ってくるんですね。で、そこで政府軍との戦いの完全に最前線になって。市内で市街戦が始まって。政権の議事堂があるんですけど、それを巡って大戦闘が始まっちゃうんですよ。それで「どうやって家族と我々は逃げればいいんだろう?」っていうことで、空港に行くと飛行機なんか出ないわけですよ。それどころか、インフラも全部止まっちゃって。電話もかけられない。国に助けも呼べないという状態になるんですね。
 
(町山智浩)で、もうどうしようもないから大使館の中に閉じこもって籠城するんですけれども。もう電気もないし。水はあるのかな? でも、もう本当に食料がなくなっていくんですね。で、少しでも油断すると入ってこようとするんですよ。政府軍も反政府ゲリラも入ってこようとする。で、とうとう北朝鮮の大使館は襲撃されて、何もかも奪われちゃうんですよ。で、これ映画の中では襲撃は1回だけっていうことになっているんですけども。実際には10回ぐらい襲撃されて、めちゃくちゃになってるんですよ。
 
(町山智浩)でね、これ大使が糖尿病でインシュリンの注射が必要なんですけど、インシュリンも金になるからっていうことで、奪われちゃうんですよ。で、どうしようもなくて。ここにずっといると奥さんとかもレイプされるかもしれないし、子供も売られちゃうかもしれないからってことで、とうとうその大使館を脱出して中国大使館に逃げ込もうとするんですよ。それで中国大使館に行ったら、炎上してるんですよ。
 
(町山智浩)そうそう。ネット炎上じゃなくて、リアルに炎上していて。「うわーっ!」ってことになって。もう、どこも行き場がない。でも、もう街の中に出ちゃった。で、そこに子供が来るんですよ。ちっちゃい、かわいい子が。「こんにちは」みたいな。で、銃を持ってるんですけど。「パパパンッ」とか口で言ってるんで、「みんなが戦争をしてるから子供も戦争ごっこしてるのかな?」って思うと、その子供が実弾を撃ってくるんですよ。小学生ぐらいの子が。もう、そこら中にライフルが転がってるから。で、これはどうしようもないっていうことで。
 
(町山智浩)各国の大使館もかなり狙われてるんですよ。で、もう軍隊とか持ってるところはいいんですけど、持ってないところはもう全部、襲われちゃってるんですよ。「あの政権と繋がっていた」っていうことで、敵扱いなんですよ。
 
各国大使館も容赦なく狙われる
 
(町山智浩)で、韓国大使館しか行き場がないっていうことで、韓国大使館に入ろうとすると、韓国大使館側が「来るな!」ってなるわけですよ。「お前ら、俺の邪魔ばっかりしてたのに、なんで困った時だけ来るんだ? お前らが入ってくると、変なやつらも入ってくるからダメだ!」とか言って入れないようにするんですけども……ただ、子供がいるのを見ちゃうんですね。で、「子供には罪がないから、もうしょうがないな。入れるか……」っていうことで、韓国大使館に北朝鮮の大使たちを入れてあげるんですけど。でも入ってきても食べ物もないし、電気もないし。で、これ、実際にはそこに12日間籠城してたみたいですね。最初の2日でそこに、韓国大使館に入って。

それで、どうしよう?ってなって。イタリアがかなりソマリアにいろいろと協力してたっていうことで。「イタリア大使館に行けば何かしてもらえるかもしれない」っていうことで、その韓国大使館のの人たちはイタリア大使館に行こうとするんですね。ところが、イタリアと北朝鮮の間には国交がないから、北朝鮮の人たちはそこに行っても助けてもらえないだろうっていうことで。「じゃあ、エジプトだ。エジプトとは北朝鮮、国交があるから。ケニアとも国交がある」ってなって。で、ケニアって隣の国なんで、そのエジプトとケニアの大使館に行って交渉をするんですけども。エジプトとケニアはソマリアがどっち側の政権に転ぶかわからないから、手出しができないんですよ。

特にケニアは隣の国だから。どっちかに加担しちゃうと裏切り者になっちゃうし。だからなかなか手出しはできないという。「ただ自力で逃げてきたのならば、受け入れます」っていうことで。「頑張って来い!」っていう話なんですよ。で、「こっちはダメだ」ってなって。それで、イタリア大使館の方は「赤十字になんとか頼んで輸送機を出す。それに乗れば助かるけれども。でも、イタリア大使館まで来るのは自力で来なさい」ってなるんですよ。

(町山智浩)どっちも「自分で頑張って来い!」っていう世界なんですよ。それでこれ、どうしようもないんですね。ところがね、またその北朝鮮の大使も韓国を敵視してるし、さっき言ったその韓国側の参事も北朝鮮と戦うために訓練された兵士なわけですよ。実際は。それがひとつのところで暮らしてるから、元々いがみ合ってただけじゃなくて、喧嘩になっちゃうわけですね。で、喧嘩になっちゃうと2人ともそれぞれに殺しのプロだから、ものすごいんですよ。素手で人を数秒で殺せる人同士が喧嘩になっちゃうから。単にね、「やめろよ」みたいな世界じゃないんですよね。

という、中でも戦闘、外でも戦闘してて……という。それで、どっちに付いたらいいか、誰もわからないという、すごい内容で。で、外をちょっと見てみると、外はもう死骸だらけなんですよ。道端中、死体だらけ。で、これね、モロッコで撮影しててCGを使ってないんですね。
 
(町山智浩)オールモロッコロケで撮ってますね、これ。すごいですよ、この迫力は。本当に現地っていう感じでね。でも、ここまで追い詰められたらもう最後の手段は突破するしかない。強行突破してイタリア大使館に逃げ込むしかないってことになってくるんですね。イタリア大使館は完全武装してるんですよ。機関銃で。ただ、イタリア大使館に行くまでは完全にソマリアの政府軍、バーレ大統領軍と反政府軍のアイディードというリーダーの率いる軍隊が完全にもう戦闘状態なんですね。その間を突っ切って、イタリア大使館まで車で爆走していかなきゃなんないってことになるんですよ。

で、ここからね、まずどうしようかと。。もう撃ってくるわけで。敵も味方もない。両軍が撃ってくるから、車をそこら中にある大使館にある建物のドアとか、いろんなものを外して。鉄板とか外して車につけて、装甲を厚くするんですよね。
 
(町山智浩)で、鉄板とかないから、本とかで電話帳を貼りつけてるんですよ。ガムテープで。電話帳ね、銃弾がなかなか貫通しないんですよ。厚くてレイヤーがいっぱいあるんでね。で、電話帳とか本とかをたくさん車の内と外につけて。で、車でものすごいスピードで走れば、走ってる標的って狙いにくいですからね。
 
(町山智浩)そう。それで両方の軍が戦闘してるところにこの素人の大使たち。北朝鮮と韓国の大使たちが突っ込んでいくっていう。この映画の後半は『マッドマックス』ですよね、これ。すごいですよ。で、その撮影の仕方もすごくて。カメラがすごく俯瞰でね、上から彼らを映していたかと思うと、そのままカメラがグーッと下がっていって走る車の窓から入っていって、車内のパニックを映して。そのまま窓から出て、次の車の窓に入っていくっていうのワンカットで撮るんですけど。これ、すごい最近の韓国のカーチェイスっていうのはね、それをかなりやってます。ドローンとクレーンとCGとか、いろんなものを駆使して、もうありえない映像を見せてくんですよ。
 
(町山智浩)これはものすごい迫力で、これはすごいなっていう、そんな映画がこの『モガディシュ』なんですけども。これ、かなり話を盛っているだろうって僕、思ったんですけど。いろいろ調べたら本当なの、これほとんどが。
 
(町山智浩)リアルなんですよ。すごいことがあったんだなというね。でもその中でね、敵対している北朝鮮と韓国の人たちが命がけで互いを助けるうちに友情が芽生えていくところとかね、いいんですよ。そのへんが。
 
(町山智浩)まあ、国が滅びない限り、絶対に見ないとは思いますけども。でも、オタクの人だけは何でも見ます。ロシアもそうですけど、オタクの人たちは自由に何でも見てると思いますよ。いろんな技を使って。それで彼らね、北朝鮮の人たちはこれがバレたりして、「亡命した」みたいなことになっちゃうと今度、国に残している子供がね、過酷な孤児院に送られて死んじゃうんですよね。それもまたひとつのサスペンスになっていて。まあ、すごい四つ巴とか五つ巴ぐらいのピンチが襲ってくるというすごい映画がこの『モガディシュ 脱出までの14日間』ですね。
 
(町山智浩)今、ウクライナで起こってることとかもね、考えさせられる映画ですね。
 
 

『モガディシュ 脱出までの14日間』予告(short ver.)

株式会社ツイン

 

7月1日(金)全国ロードショー

韓国民主化から3年、ソウル五輪からわずか2年後に起こった知られざる実話の映画化を手掛けたのは、『ベテラン』『ベルリンファイル』『生き残るための3つの取引』などジャンルの枠にとらわれない新鮮な発想と社会を貫く視線で、観客を常に魅了し続けるリュ・スンワン監督。 当時のアメリカ海軍の記録から国内外交協会の記事、ソマリア国営テレビの資料など徹底した事前調査を行い、撮影は西アフリカモロッコでのオールロケを実施するなど内戦当時の状況を克明に再現! キャストにはキム・ユンソク(『1987、ある闘いの真実』)、ホ・ジュノ(『国家が破産する日』)、チョ・インソン(『ザ・キング』)、ク・ギョファン(『新感染半島 ファイナル・ステージ』)など韓国最高の俳優陣が顔を揃え、色々な思惑の中、韓国と北朝鮮の大使館員たちの生死を駆けた脱出の真実に迫った。

監督:リュ・スンワン  
出演:キム・ユンソク、ホ・ジュノ、チョ・インソン、ク・ギョファン、キム・ソジン、チョン・マンシク