まんが日本昔ばなし「二十三夜さま」「神さまの縁結び」 | 七梟のブログ

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気まぐれ

まんが日本昔ばなし 0748【二十三夜さま】

Cung Dinh

 

あらすじ
昔々、沖縄では月が半分の姿になる「二十三夜」には「月待ち」と言って、客人を集めて月を拝み、飲食を共にし、楽しく過ごす習わしがあった。

ある家で、その主人と二人の客人が月待ちをしていると、突然その辺では見かけない、みすぼらしい姿をした老人が姿を表し、月待ちの宴に加えてくれるよう頼む。客人達は露骨に嫌な顔をしたが、主人だけは快くその願いを聞き入れ、やがて4人で楽しい月待ちの宴が営まれた。

老人は帰り際、「次は私の家で月待ちの宴を致しましょう。今度の二十三夜の日に伴人(ともびと)を遣わします」と言って去って行った。客人達は「貧乏人が大きな口を叩く」とせせら笑っていたが、次の二十三夜の日、本当に伴人がやって来た。

伴人に案内され、主人と客人がついて行くと、山のふもとに見た事も無い豪勢な屋敷が姿を表した。山のような財宝と山のような御馳走に目を見張る主人と客人達。

やがてあの日の老人が挨拶に現れ「特別な御馳走をこしらえて差し上げますので、暫しお待ち下され」と席を立つ。驚きの連続だった客人達は「何か怪しい者に化 かされてるんじゃないか」といぶかり、老人が御馳走を作っている部屋をこっそりと覗いてしまう。

そこで見た光景は、あの老人が赤ん坊を包丁で切り刻んでい る様子だった。客人達は恐ろしさの余り屋敷を逃げ出す。

ひとり残された主人の所処に老人が出来上がった料理を運んで来た。実は老人が調理していたのは赤ん坊では無く「ニンジュ」と言う、美味しい上に長寿の妙薬となる珍魚であった。
有難いもてなしを受け、主人が帰ろうとすると老人はひと振りの刀を差しだす。「道中、シチと言う柱のような化け物が姿を表すだろう。その時は慌てず、真ん中の黄色いシチをこの刀で斬るが良い」

刀を持って主人が帰路につくと、果たして黒、黄色、白の3匹のシチが姿を表した。老人の言葉通り主人が刀で黄色いシチを斬り伏せると、シチの姿は消え、後には黄金が山積みにされていた。主人はこの黄金の御蔭で大金持ちになったが、逃げ出した客人は数日後、傷だらけになってようよう村に帰りついた。

あの老人は、実は二十三夜の神様だったのだ。二十三夜の神様は時折人に化身して下界に降り、心の善良な者に福徳を授けるのだ、と言う事である。

 

 

 

 

 

 

神さまの縁結び

まんが日本昔ばなし 0825【神さまの縁結び】 - 動画 Dailymotion

あらすじ
昔、陸奥(みちのく)のある村にお花と権太(ごんた)という恋仲の男女がいた。二人は結婚を考えていたが、お花は大百姓の大事な一人娘、一方の権太は村一番貧乏な小百姓。お花の両親がこの結婚を許すはずがなかった。
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そんな9月も末のある日、権太は柄にもなく大奮発して赤飯を炊いた。そして、その夜お花と二人で村の神様の祠に炊いた赤飯をお供えした。来月は10月。全国の神様が出雲に集まって縁組を決める月。二人は村の神様に、出雲に行って二人の縁組を取り計らってもらうようにお願いしたのだ。

思わぬ難題を持ちかけられて困ったのは神様。実はこの陸奥の神様、出雲どころか陸奥から出たことがなかったのだ。それでもお供えをもらって願いを叶えないでは神様の名が廃る。神様は重い腰を上げて出雲へと旅立った。

途中、いくつもの山や谷を越えて、陸奥の神様はとうとう出雲にやって来た。そこで陸奥の神様が見たものは、たくさんの米俵などを手土産に持ってきた立派な身なりの神様たちだった。どこを見渡しても陸奥の神様のようなみすぼらしい格好をした神様はいない。陸奥の神様は、身の縮まるような思いで会場に入り、一番下座の席についた。

さて、出雲の神様が現れ、いよいよ縁結びの審議が始まった。陸奥の神様は立派な神様たちの中で、お花と権太の縁組についてなかなか切り出せずにいた。そうしている間にどんどん日は過ぎ、とうとう審議も最終日になってしまった。そうして審議も終わろうかという時、「権太とお花を夫婦にして下されー!!」陸奥の神様は割れんばかりの大声で叫んだ。

この大声に会場の神様たちは肝を抜かれたが、そこまで陸奥の神様が言われるなら大丈夫だろうと言うことでこの件は了承された。どうにかこうにか務めを果たした陸奥の神様は村に帰り、お花の両親の夢枕に立ち、お花と権太を夫婦にするよう告げた。

こうしてお花と権太はめでたく夫婦となり、陸奥の神様に毎日お参りして、いつまでも仲良く暮らしたそうじゃ。

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