まんが日本昔ばなし「貧乏神と福の神」
ものすごく貧乏な男がいたが、それは家に貧乏神が住んでいたからだった。その暮らしを見かねた村の人たちが、その男に嫁を世話してやった。嫁はとても働き者で朝から晩まで良く働いた。それにつられて男もせっせと働いたので、貧乏神はだんだん居づらくなってきた。
ある年の大晦日、夫婦が年越しの支度も済ませて正月を迎えようとしていると、天井裏から泣き声が聞こえる。見てみると貧乏神が泣いていて、明日福の神がやってくるので、それまでに家を出なくてはならないと言う。
やさしい夫婦は貧乏神にずっといても良いというので、貧乏神は今度は嬉しくて泣いた。除夜の鐘がなり、福の神がやってくるなり、貧乏神を力ずくで追い出しにかかった。貧乏神と福の神の押し合いになり、貧乏神が押されていると夫婦がこれを助けて福の神を家の外に追い出した。
驚いたのは福の神。自分は歓迎されるものとばかり思っていたので、呆然としてしまった。しばらく考えていたが、首をひねりながらもと来た道を帰っていった。その後、貧乏神の住むこの家は金持ちにはならなかったが、それでも結構幸せに暮らしたとさ。
まんが日本昔ばなし「しっぽの釣り」
山に何日も雪が降り続き、食べ物がなくて、腹の空かせた狐が里に降りてきた。
そこでかわうそに出会い、魚をとる方法を教えて貰う。しかしかわうそは狐を騙そうとして嘘を教えることにした。夜中に湖に行き、厚い氷の張ったところにぽっかり穴があいていたら、そこにしっぽを垂らすと大きな魚がかかると教える。
その嘘をすっかり信じた狐は、かわうそに言われたとおり、ものすごく寒い日の夜、氷にはった湖にあいた穴を見つけ、冷たいのを我慢してしっぽを垂らした。
じっとまっているとだんだん湖の氷が凍ってきて狐のしっぽは厚い氷に挟まれてしまった。しかしそれを大きな魚だと勘違いした狐は力一杯引っ張ると、しっぽはちぎれてしまったそうな。