古今亭志ん朝 大工調べ
大工の棟梁が弟子の与太郎になぜ仕事に出てこないのだと聞きますと、長屋の家賃を溜めすぎて大家に道具箱を取られ、溜めた一両と八百文の家賃を払うまで返さないと言われたのだと言います。 これを聞いた棟梁、仕事ができなければ家賃も払えないと与太郎に一両渡して「八百ばかりはおんの字だ、あたぼうだ」と言って与太郎に道具箱を取り返してこいと行かせますが、うまくいきません。 今度は棟梁と与太郎二人で大家の家へ乗り込みます。
啖呵の歯切れのよさは江戸落語ならではで、特に志ん朝の啖呵はこちらもスッキリしてきます。
話は非常に面白いのですけど、サゲがイマイチだという話をよく聞きます。
これは地口の駄洒落オチでありながら、大岡裁きの経過を重ねた考えオチなんですね。
「細工は粒々、仕上げをご覧じろ」というのをもじって「さすがは大工は棟梁、調べをご覧じろ」というものですが、マクラでも触れているように、大工の仕事というのは建主が途中で口を出そうとすると「あぁ、何か言わねぇでおくんな、細工は粒々仕上げを御覧じろってんだ」ということで、要は「まだ途中なんだ、黙って見ててくれ」という、奉行大岡越前からのメッセージでもあったわけですね。
江戸弁と言うのは、こんな、しゃべりの事なんだろう。
話しもうまいけど。ああ、艶っぽい、噺家だよねえ。
遠い昔を頭の中で空想が出来るのはこの人くらいだろうなって思います。
生粋の江戸落語の頂点
七梟亭 名人劇場
本日は御来場頂き誠に有り難うございます ...
席亭ご挨拶申し上げます ...
今後とも日本の 伝統話芸「落語」を中心とした寄席演芸の隆盛のため気まぐれ無頓着に頑張ってまいりたいと存じます。