古今亭菊之丞「景清」
景清(かげきよ)
名人文楽の得意噺。オチもなく、不思議な因果譚です。
もとは腕のいい木彫師だが、酒と女に溺れた挙げ句、中年から目が不自由になった定さん。 杖を頼りにあんまをして歩いているが、まだ勘がつかめず、あちらこちらで難渋している。 その時、声を掛けたのが、知り合いの石田のだんな。 家に上げてもらってごちそうになるうち、定さんは不思議な体験を語る。 医者にも見放された定さんが、それでもなんとか目が開くようにとすがったのが、赤坂の日朝さま。 昔の身延山の高僧で、願掛けをして二十一日の間、日参すれば、霊験で願いがかなえられると人に勧められたからだ。 心配をかけ続けの老母のためにもと、ひたすら祈って祈って、明日は満願という二十日の朝、気のせいか目の底で黒い影が捉えられた。~
古今亭菊之丞
正統派。端整な芸風。大ネタ、小ネタ、ジャンルを問わず上手い。そうした中、特に女形の演じ分けが上手く、色っぽい噺や吉原絡みの噺をさせたらピカイチ!
『たちきり』『幾代餅』なんて、最高でした。
【幾代餅】古今亭菊之丞
幾代餅(いくよもち)
搗き米屋の職人・清蔵は、おいらん・幾代太夫の絵姿に恋わずらい。一目会いたいと一年間働いてためた給金を持ち、吉原に詳しい医師・竹庵に連れられ幾代太夫の元へ…。
古今亭菊之丞「たちきり」
たちぎれ
江戸時代までは、「芸者」と呼ぶのは吉原だけでだったんですねえ。
昔は芸者の花代を、線香のたちきる(燃え尽きる)時間で計ったが、そのころの話。 築地の大和屋抱えの芸者・美代吉は、質屋の若だんな・新三郎と恋仲で、互いに「○○命」と彫った入れ黒子(刺青)を二の腕にしているほどだが、ある日、湯屋で若い衆が二人の仲を噂しあっているのを聞き、逆上したのが、美代吉に岡惚れの油屋番頭・九兵衛、通称、あぶく。 この男、おこぜのようなひどいご面相なので、美代吉が嫌がっていると、同じ湯船にいるとも知らず、若い衆が散々悪口を言ったので、ますます収まらない。 早速、大和屋に乗り込んで責めつけると、美代吉は苦し紛れに、お披露目のため新三郎の親父から五十円借金していて、それが返せないのでしかたなく言いなりになっていると、でたらめを言ってごまかした。~
古今亭菊之丞「明烏」
明烏(あけがらす)
堅物が実はもてる、という、廓ならではのいい噺。
異常なまでにまじめ一方と近所で評判の日本橋田所町・日向屋半兵衛のせがれ時次郎。 今年十九だというに、いつも本にばかりかじりつき、女となればたとえ雌猫でも鳥肌が立つ。 今日も今日とて、お稲荷さまの参詣で赤飯を三杯ごちそうになったととくとくと報告するものだから、おやじの嘆くまいことか。 堅いのも限度がある、いい若い者がこれでは、跡継ぎとしてこれからの世間付き合いにも差し支えると、かねてからの計画で、町内の札付きの遊び人・源兵衛と太助を「引率者」に頼み、一晩吉原で遊びのレッスンを受けさせることにした。~
七梟亭 名人劇場
本日は御来場頂き誠に有り難うございます ...
席亭ご挨拶申し上げます ...
今後とも日本の 伝統話芸「落語」を中心とした寄席演芸の隆盛のため気まぐれ無頓着に頑張ってまいりたいと存じます。