河童忌 | 七梟のブログ

七梟のブログ

気まぐれ

1927年のこの日、小説家の芥川龍之介が多量の睡眠薬を飲んで自殺した。代表作の『河童』から、「河童忌」と名附けられた。

 

 

芥川龍之介『虎の話』/西村俊彦

芥川龍之介の『虎の話』 父と息子。 虎の話をしてくれとせがむ息子に、 父は 仕方なくいくつも虎の話をします。 家族の風景、微笑ましいお話。 戯曲みたいな形で書 かれてます。

 

 

朗読:蜘蛛の糸 上川隆也

蜘蛛の糸」(くものいと)は、芥川龍之介の児童向け短編小説

釈迦はある日の朝、極楽を散歩中に蓮池を通して下の地獄を覗き見た。罪人どもが苦しんでいる中にカンダタ(犍陀多)という男を見つけた。カンダタは殺人や放火もした泥棒であったが、過去に一度だけ善行を成したことがあった。それは林で小さな蜘蛛を踏み殺しかけて止め、命を助けたことだ。それを思い出した釈迦は、彼を地獄から救い出してやろうと、一本の蜘蛛の糸をカンダタめがけて下ろした。

暗い地獄で天から垂れて来た蜘蛛の糸を見たカンダタは「この糸を登れば地獄から出られる」と考え、糸につかまって昇り始めた。ところが途中で疲れてふと下を見下ろすと、数多の罪人達が自分の下から続いてくる。このままでは重みで糸が切れてしまうと思ったカンダタは、下に向かって「この糸は俺のものだ。下りろ。」と喚いた。すると蜘蛛の糸がカンダタの真上の部分で切れ、カンダタは再び地獄の底に堕ちてしまった。

無慈悲に自分だけ助かろうとし、結局元の地獄へ堕ちてしまったカンダタを浅ましく思ったのか、それを見ていた釈迦は悲しそうな顔をして蓮池から立ち去った。

 

羅生門トレーラー(黒澤明、1950)

羅生門』(らしょうもん)は、1950年(昭和25年)8月26日に公開された日本映画である。大映製作・配給。監督は黒澤明、出演は三船敏郎、京マチ子、森雅之、志村喬。モノクロ、スタンダード、88分。

芥川龍之介の短編小説 『藪の中』と『羅生門』を原作に、橋本忍と黒澤が脚色し、黒澤がメガホンを取った。舞台は平安時代の乱世で、ある殺人事件の目撃者や関係者がそれぞれ食い違った証言をする姿をそれぞれの視点から描き、人間のエゴイズムを鋭く追及した。

自然光を生かすためにレフ板を使わず鏡を使ったり、当時はタブーとされてきた太陽に直接カメラを向けるという撮影を行ったり、その画期的な撮影手法でモノクロ映像の美しさを極限に映し出している。撮影は宮川一夫が担当し、黒澤は宮川の撮影を「百点以上」と評価した。音楽は早坂文雄が手がけ、全体的にボレロ調の音楽となっている。

日本映画として初めてヴェネツィア国際映画祭金獅子賞とアカデミー賞名誉賞を受賞し、黒澤明や日本映画が世界で認知・評価されるきっかけとなった。本作の影響を受けた作品にアラン・レネ監督の『去年マリエンバートで』などがある。

2008年(平成20年)から角川映画、映画芸術科学アカデミー、東京国立近代美術館フィルムセンターの3社によってデジタル復元が行われ、2010年(平成22年)に3社に対して全米映画批評家協会賞の映画遺産賞が贈られた。

 

 

 

【朗読】柳家花緑‐芥川龍之介「羅生門」

 

「羅生門」には飢え死にをするべきか盗人になるべきかという命題が存在します。しかし、それは、しょせんは「こちら側の世界」に広がっている理想でしかないと思いました。たしかに平安朝には、貴族のたしなみや武家の訓は存在したと思います。「あわれ」とか「ほこり」とかにつながるものだと思います。貴族か武家の世界の一番はじっこで恩恵を受けていたと思われる下人も、物語に登場したばかりのころは、べき論で身の振り方を考えます。しかし、下人が直面したのは、理想ではなくて、命の現実でした。そんな下人が、櫓のなかに広がっていた「あちら側の世界」を垣間見て、自分も「あちら側の世界」の住人になって、櫓のなかから飛び出して夜の闇に消えていくというストーリーが絶妙だと思いました。