その子の可能性を引き出す意図や、
その子への思いやりの気持ちで
「好きなことをしていいのよ」
「好きなものを選んでいいよ」
「自由に遊んでらっしゃい」
などと言うことがあります。
それを聞くと子供は
やったー!!!
と喜びます。それは普通だと思います。
しかし自閉症の人にとって、
『まいまいな言葉は凶器』
もしくは
『自由は不自由』
なんです。
どういうことかというと、
好きに…どいうい風に?
自由に…どこからどこまでの範囲?
と、具体的な条件を必要とします。
あいまいな言葉を理解できません。
それはなぜかというと、
自閉症の人は、健常者よりも不安や緊張、恐怖を感じる範囲が広いからです。

なので、《理解できなくて困る》という程度の問題ではなく、《パニック》になります。
そのため、必要とするケアとして、
ちょっと待ってて→5分待ってて
少し食べていいよ→スプーン3口
きちんと片付けて→おもちゃを箱に入れて
と、言葉を具体的にしてあげることが大切です。
また、絶対に言ってはいけない言葉として、
「こんなことしていいと思ってるの?」
「なんでわからないの?」
という投げかけです。
していいか悪いかが判断できないからやっているので、その問いかけはパニックを引き起こします。
止めて欲しいときは、
「それを手から離して」
などと冷静に指示をしてあげてください。
また、手招きなどの動作の意味も理解できないことがあるため、「こっちに来て」と意思を明確に伝える必要があります。
ひとつひとつ意識して伝える必要がありますし、
これくらいわかってよ
と思うこともあるかもしれません。
しかし、あいまいな言葉よりもその人には愛情が伝わりますし、何よりも安心してもらえますよね。
できない人のために
できる人が力になるのは
できる人に与えられた権利だと思います。